M.M.誌年間ベストアルバムを無理くり聴いてみる 2010年 | 偽クレモンのブログ

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2010年は、世界で日本で何があったか?尖閣沖で中国漁船衝突、北朝鮮が韓国延坪島砲撃、チリ鉱山33人奇跡の帰還、菅内閣発足、等。個人的には製造業にありながら生産に直結しない業務改善的な部署でもがいていたころだな、今となってはどうでもいいことだが・・・さ、いってみよ!

 

〇ロック[アメリカ/カナダ] ジ・アイス・オブ・アッズ/スフィアン・スティーブンス

知らない。スフィアン・スティーブンスは1975年生まれのシンガー・ソングライター。wikiの巻頭にはフォーク・シンガー的なニュアンスで書いてあるが、実際にはいろいろなタイプの曲を創作する人のようだ。1999年にアルバムデビューしてからこれで6枚目。じゃ、聴いてみよ。

Too Much - YouTube

良い。もうちょっと聴きこみたいが、ファーストインプレッションは、トッド・ラングレンの’魔法使いは真実のスター’を2010年に落とし込んだ感あり、と言ったらほめ過ぎか・・・どうやらこのアルバムは全編エレクトロニカらしい。多分、一人で作ってんだろうな。とても綿密なバックトラック。7拍子ってのもニヤけてしまう。なんか判る。こういう作り込みは普通、密室感が出てしまいがちだが、彼は外に向かって明るいのが乙。これはアメリカ人の特性が良い方向に出た例かな。他のアルバムもフォローしてみよう。ただ、P.V.は最も嫌いなブツ切り編集。モーションキャプチャーの現代版みたいなことなんだろうが、老いた目にはキツ過ぎる。私は映像でも良い画が観たいのだ。

 

〇ロック[イギリス] ウェイク・アップ・ザ・ネイション/ポール・ウェラー

もちろん知ってる。ジャムのシタジオ盤は全て聴きこんでいるが、スタイルカウンシルで心が離れた。ソロ作は長男がいい加減にフォローしていたので数枚は聴いたことがある。これは初。じゃ、聴いてみる。

Paul Weller - Wake Up The Nation (Official Video) - YouTube

良いスカーフだな。この色目のヤツはなかなか見たことがない。ジャケットは昨今見直されつあるピークトラペルを早くも(?)採用。古臭くて新しいポール師匠らしい着こなしだ。以上・・・・嘘です。

どうやらこのアルバムはロックへの回帰か?もっと前のアルバムから回帰してたのかな?フォローしてないので判らんが。この曲はタイトル曲で、随分アッサリを終わる。でも全曲2分台で、おそらくこんな感じで1枚通すのだろう。ベテランが気合を込めたアルバム。これが1位ってことは、ろくな若手がいなかった裏返しだろう。

 

〇ロック[日本] billion voice/七尾旅人

名前は知ってる。聴いたことはあるようなないような。七尾旅人は1979年高知生まれのシンガー・ソングライター。5枚目のアルバム。聴いてみよ。

I Wanna Be A Rock Star - YouTube

マウロ・パガーニの’地中海の伝説’を思い起こすギターの音色とフレーズ。いや、マウロをたいぶ聴いてるな、この人。と思ったら2:30から突然のハードロックインスト。でもこれは本質じゃないな、たぶん。と思って、試しに他の曲も聴いてみたが、やはりいろいろなタイプの楽曲があった。なおかつ良い曲揃いの好アルバム。反則でもう1曲。

七尾旅人 "検索少年" (Official Music Video) - YouTube

才能あるなぁ。このアルバム以降、寡作になっているようだが、去年もアルバムをリリースしている。今更ながらちょっとフォローしてみるか。

 

歌謡曲/J-POP JAPANESE POP/安藤裕子

聞いたことあるような氏名だが、たぶんよくある苗字と名前だからだろう。安藤裕子は1977年横浜生まれのシンガー・ソングライター。女優もやってるもよう。じゃ、聴いてみる。

私は雨の日の夕暮れみたいだ - YouTube

あ、だめだ。歌い方が嫌いだ。惜しい。なんでわざわざ分かりにくい発音にするのだろう?英語化したい?ま、でも戦国時代はこんな発音だったのかな?ふぁしばふぃでよし、みたいに。サウンドはシンプルで強くてよい。アプリで作れるような安楽曲が日本のチャートを制圧した2000年代に、これをぶつけた意気やよし。ってな感じの1位選定なのだろう。歌い方以外はとても良い。

 

鬼門を前に、一旦改める