レゲエは好きじゃないが レゲエを取り入れたロック・ポップスの5曲 | 偽クレモンのブログ

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レゲエは好きじゃない。かと言って嫌いって程じゃなく、飯食いに入った店のBGMがレゲエでも’止めてくれ~’とはならない。自分で金だして聴くほどじゃない、って程度だ。じゃ、ジャマイカのある中南米・カリブ海周辺の他の黒人音楽はどうか?というと、ほぼ、大好きである。加えて、米英の黒人音楽は好きじゃない。まとめると、アフロ色の強い黒人音楽は大好きだ。

 

レゲエは黒人音楽だが、アフロ色がほとんどない。こうなった理由には諸説あるが、旧領主であるイギリス人は奴隷に対する締め付けが強く、自由な文化活動を許さなかったから、というのが腑に落ちる説だ。ジャマイカは英の植民地だった。英米の黒人音楽にアフロ色希薄なのも同様。一方、スペイン人、フランス人、ポルトガル人は自分が儲かりゃいい、って感じで無管理ほったらかしだったので、キューバ、ハイチ、ブラジル等にはアフロ色豊かな黒人音楽が育った。そんなことらしい。

 

レゲエそのものについてはそんな感じだが、レゲエを適当に取り入れた他所のポップス・ロックには好きなものが多い。今日はその中から5曲紹介する。

 

自分が一番最初に遭遇したレゲエ風味って?掘り起こすと、以外にもこれになりそう。ローリング・ストーンズの’チェリー・オー・ベイビー’。1976年にリリースされたアルバム’ブラック・アンド・ブルー’に収録されているカバー曲だ。ブラック・アンド・ブルーは私が初めて購入したストーンズのアルバムで、結果的に、ストーンズの好きなアルバムはデビューからこのアルバムまでだった。最初に買った最後の好きなストーンズ。

閑話休題、この頃はおそらく、レゲエって言ったって何者なのか日本ではほとんど知られてなかったような気がする。ボブ・マーリーは1960年代から活動していたが、ボブ・マーリー&ウェイラーズを名乗ったのは1975年だ。当然、中坊がレゲエ何たるか知るはずもなし。解説書を読んで、へ~、くらいは思ったかな?では、どうぞ。

The Rolling Stones - Cherry Oh Baby 1974 VERSION - YouTube

1パターンで貫くジャム的な曲。余計なことは絶対にしないリズム隊が向いているといえば、向いているか?何しろ、侘び寂びで乙。私なら絶対に我慢できない。真面目にレゲエだが、ヴォーカルが人並み外れていて、何を演ってもミックだ。いい意味で。でも、今、曲単独で聴くと、ちょっとな。アルバムの中で映える曲ではある。ハング・オブ・フェイトからの流れが凄く良かったい。

 

時系列で続きまして、1978年。渋谷陽一氏のラジオから聴こえてきたレゲエ導入サウンド。ザ・ポリスの’キャント・スタンド・ルージング・ユー’。渋谷氏曰く’パンク、ポストパンク勢でレゲエに対するリスペクトを表明しているアーティストは多いが、音に上手く取り入れているのを初めて聴いた(大意)’。確かに、盲目的にレゲエを導入しているわけではなく、ポストパンクのバンドサウンドへ匠に落としこんでいる。この頃のポリスは良かったんだけどなぁ。では、どうぞ。

The Police - Can't Stand Losing You - YouTube

曲は素晴らしいが、ビデオは・・・素人が勝手に編集したわけではなく、多分、オフィシャルのはず。ポリスのPVはどれも実に酷い。また、TVで演奏する時は平気でクチパク、エアー演奏するし。悪い意味でプロモーションに対する拘りというものが彼らにはない。そういうバンドだ。

 

続きまして、かなり本気でレゲエ、スカに取り組んでいた英のバンド、UB40。UB40は1980年にデビューした白人黒人混声バンド。当時は英で’スカ’の大ブームが起きていて、スペシャルズとかマッドネスとかがブイブイ言わせており、マッドネスは本田シティCFにも登場したので日本でも記憶されている方も多いだろう。そんな中、地道にレゲエ寄りのアプローチをして異彩を放っていた。スカのブームは直に終焉を迎えたが、彼らは長らえており、現在も活動中とのこと。では、1981年の2ndアルバム’プレゼント・アームズ’から’Sardonicus’をどうぞ。

UB40 - Present Arms - 02 - Sardonicus - YouTube

真面目にレゲエだが、ノリが本国とは全然違う。そこが好き嫌いの分かれるところだろう。私は好き。

 

続きまして、ポストパンクの月見草、ザ・ジスト。彼はを説明するには、事前にヤング・マーブル・ジャイアンツ(以下YMG)の説明が必須である。YMGは1978年にデビューした、ポストパンクにおける最高の成果物の1つ。超絶に簡素なポップスで業界を痺れされた♂☓2,♀☓1のトリオ。YMGがアルバム1枚残して解散後、♂☓2の方が結成したのがザ・ジストだ。YMGに比べたらバンド寄りのアプローチに成った、とは言え、簡素で乙なサウンドは継承され、私も大好きだったが、アルバム1枚残して解散。その後メンバーはどうしたことやら。では、ラストシングルの’フール・フォー・バレンタイン’をどうぞ。

The Gist - Fool for a Valentine - YouTube

シンプルだが、元より演奏が匠な人たちなので、実に心地よい。以前のYMGの頃から、リズム感がレゲエを聴いてる人達だなと思わせたりしていた。曲作りも巧み。才能のある人達なので、その後の活動を知りたいが情報がない。

 

最後に、沖縄代表、知名定男氏。1978年のソロアルバムから’バイバイ沖縄’。ボブ・マーリーの日本公演を見て、マーリーの歌よりもウェイラーズのまったりしたサウンドに惹かれ、これは自身のウチナーミュージックにフィットするのでは?と取り入れた、とのこと。では、これにてご機嫌よう。せっかくの祝日が雨ですが、勤労感謝の日なので、家でゆっくりしましょうよ。ところで、名称は’労働者感謝’の日に変えてほしいよな。

バイバイ沖縄 知名定男(ちなさだお) - YouTube