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ミルグラム実験の被害者・・・人間の残酷性

ミルグラム実験の被害者・・・人間の残酷性

上司から言われて「答えを間違えると弱い電気ショックを与える」という実験をする人.その人は被験者が間違うと電気ショックを与えている内に、被験者が電気ショックに反応しなくなっても、さらに強い電気ショックを与えようとするという心理学の実験が知られている.

「人間は命じられたり、命じられたと錯覚すると、どこまでも残酷になれる」という心理の実験の一つである.

福島原発以後、子供のに対して「大丈夫」を繰り返し、1年20ミリ、給食1年5ミリ、食材1年500ミリと畳みかける文部科学省はまさにミルグラムの実験が当てはまっている人たちのようだ。多くの自治体や市長も同じ残酷さに染まっている.

日本人は子供を大切にした.でも今は、年金、赤字国債、福島原発、世界一の規模の柏崎原発、ウソの温暖化対策と子供を犠牲にして大人がお金を貰おうと必死になっている.私たちは善良で誠実な日本人、子供を第一にする日本人に帰りたいものだ。

群馬大学が憲法で定める学問の自由を逸脱して、「福島の農家の方の感情」を問題にして教授に注意を与えたという。「汚染された食材を法律で定めた限度を大きく超えて食べさせられる子供の感情」との比較はしたのだろうか? 文部科学省や日本学術会議は大学が行った学問の自由の逸脱に関し、声明を出すべきだろう.

中部大学武田邦彦
(平成23年12月8日)

粉ミルクだけじゃない、 「食品全品目の放射能測定を」厚労大臣に要請

tanakaryusaku

 明治乳業の粉ミルク「ステップ」から放射性物質セシウムが検出されたことは、子を持つ母親たちに衝撃を与えた。
 事故を起こしたチェルノブイリ原発からの放射性物質が飛来していたポーランドでは生牛乳から粉ミルクに切り替えたことから、原発事故由来と見られるガンの発生はほとんどなかった、とされている。ところが、今回のセシウム混入事故により、粉ミルクに対するある種の安心感は根底から覆されてしまったのである。

 お茶、米、牛肉、そして粉ミルク…食品の放射能汚染がとまらない。これでは食の安全が保てないとして、川田龍平議員(みんな)、阿部知子議員(社民)、馳浩議員(自民)が超党派で小宮山洋子厚労相に「食品全品目の放射能測定を実施するよう」要請した。
 「森永ヒ素ミルク中毒事件」(1955年発生)は、工場での製造過程で工業用ヒ素が混入したもので、あくまでもメーカー側の過失だ。だが、今回次から次へと放射能汚染された食品が見つかるのは、行政の対応の遅れである。
 明治粉ミルクへのセシウム混入は、二本松市のNPOによる測定で判明したものだ。行政による検査ではなかった。
 阿部知子議員は8月3日、衆院厚労委員会で「ミルクは大丈夫か?」と政府を質した。その後一度、粉ミルクの放射能測定が実施されたけだった。
 「継続してしかも抜き打ちで検査しなければならない。食品全品目、全量、(放射能)測定しなければ国民は安心できない」。阿部議員は政府の迅速かつ本格的な取り組みを求めている。
 だが厚労省や消費者庁の対応は鈍い。この国の食の安全はNPOによって守られているのだろうか。測定機材は高価なためNPOが持つわずかな台数では測定できる量は限られているのだ。こうしている間にも、国民は放射能汚染された食品を摂取しているのかもしれない。

安全な食生活を目指して(4)・・・当面、どうするか?

安全な食生活を目指して(4)・・・当面、どうするか?

これまで3回にわたって、今回の明治の粉ミルクの事件について基本的なことを書いてきました。基本的な知識も必要ですので、暇なときに読んでください。またここでは具体的なことに触れます。

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4月時点では、これからどのように汚染が拡がるかどうかが不明でしたので、1キログラム10ベクレルから20ベクレルの食材以外は買わないようにと書きました。政府はもちろん、多くの専門家やマスコミは「今だけのことでよい。食材の被曝がどのように拡がるかなど考慮する必要はない」という態度でしたが、お父さんとしてはそうはいきません。食材汚染が拡がりそうだったので、少し慎重な数値を言いました。

現在はすでに6ヶ月以上になり、おおよその傾向が判りましたので、夏過ぎぐらいから1キロ40ベクレルという数字を出してきました。先日文部科学省が給食の食材について1キロ40ベクレルにすると発表し、教育委員会が「もっと子供たちを被曝させたいから500ベクレルに戻せ(趣旨)」と反対するという事件がありましたがありましたが、1キロ40ベクレルというのはおおよそOKの値です.

食材の汚染は空間と違って変化します.まず空中から落ちてくるもので汚染されますので、4月、5月は葉物野菜やお茶、6月、7月はそれを食べたウシなどの陸上動物の肉や牛乳なのの乳製品、8月、9月は海洋に流れてサカナが汚染されて来ました。また土にしみこみ出しますとキノコ類などが汚れます.また川魚は代謝が遅いので、川の汚れたとれたのに、まだ汚染されています.

今、危険なのは、(サカナ、乳製品、キノコ類、川魚、新米)です。地域は陸上では、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県の南部、長野県の東部で、東京、埼玉、神奈川、静岡、山梨はほぼOKでしょう。海では北海道から静岡までの太平洋側です。

静岡は汚染を測定していないですし、サカナで一番危険はストロンチウムはまったくデータが出てきません.良く平気でそんなサカナを売っていると私は不思議に思います.生産者がベクレルを発表しないのは、よほど子供に愛情が無いのですね。

また、牛乳で代表されますが、「これまで汚染された製品があったことは確実だが、ベクレルの発表がまったくない」という食材は、できるだけ「地方限定」のものを買って、大手は避けてください.広い範囲から原料を入れているところは、上記の地域を含むからです.たとえば、鶏肉、卵、豚肉なども地方で手に入れるのが大切です.

食材はあるものが汚染されていて、他のものが汚染されていないこともあり、できるだけ同じものを食べ続けず、時々、買えるのは防御として良い方法です.

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「神経質すぎる」と非難する人がいたら、「表示されていないのに、なぜ大丈夫と判るのか?」、「4月、5月にどのぐらい被曝したかわかるのか?」、「法律で内部、外部含めて1ミリシーベルトと決まっているのに、なぜ違反するのか?」、「東電社員でも1年1ミリに自主規制していたのを知っているのか?」と反論してください.特に、根拠無く「大丈夫」を繰り返す人には注意をしてください。

また単に「大丈夫」というより被曝を減らす具体的な提案が無いような場合は、あまり子供のことを心配していないのですから、もともと話をしてもすれ違うかも知れません。

今後、それほど食材汚染は拡がりませんが、日本の法律が定めてきたこと、「被曝はできるだけ低減する」の原則をいつも心に留めて、あとで悔やむことがないように頑張ってください.

中部大学武田邦彦
(平成23年12月8日)