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出率が機械割と呼ばれて

たまには、遊技機業界の事も書いてみます。

設定毎の出率を機械割と呼ぶようになっていますが

本来の機械割は

(売上枚数-(稼動枚数-払い出し枚数))÷売上枚数×10

※売上枚数:貸しメダルが20円の場合、1000円の売上で50枚

※本来は割数で表示されるので×10。×100にすれば百分率の表示になります…ここからも出率を百分率表示で強引に「機械割」と呼んでいる方達の思惑が…。

これに対して

交換されたメダル枚数×20円(貸しメダル20円の場合ね)=景品額

景品額÷売上×10=景品割

と呼びます。

台が1台だけであれば、遊技を終了した時点で売上枚数-(稼動枚数-払い出し枚数)

がそのまま景品に交換されることになるので

景品割=機械割

パチンコを例に「勝率UPへの道」のコチラで詳しく説明をしていますが、簡単に書くと

■売上枚数:1000枚
■稼動枚数:2000枚
■払い出し枚数:2200枚

の場合

1000枚-(2000枚-2200枚)
=1000枚-(-200枚)
=1200枚

1200枚が景品に交換できるメダルになります。

景品に交換する前であれば

■売上枚数:1000枚
■手持ちのメダル枚数:1200枚

1200枚÷1000枚×10=12割⇒機械割

景品に交換すれば

■売上枚数:1000枚
■手持ちのメダル枚数:1200枚

1200枚×20円=24,000円⇒景品額

1000枚×20円=20,000円⇒売上額

24,000円÷20,000円×10=12割⇒景品割

となります。

では、

■売上枚数:1000枚→500枚
■稼動枚数:2000枚
■払い出し枚数:2200枚

であれば???

500枚-(2000枚-2200枚)
=500枚-(-200枚)
=700枚

700枚÷500枚×10=14割

ここで交換をすれば、機械割も景品割も14割となります。

この様に割数は売上により変わりますが、出率の方は

■稼動枚数:2000枚
■払い出し枚数:2200枚

で同じですから2200枚÷2000枚×100=110%

「最高出率が低いとショボイ」なんてことをよく言われますが、仮に、最高出率が110%であっても、ゲーム数が8000G(稼動:24000枚)で出率通りになれば

24000枚×110%=26400枚

26400枚が払い出し総数となりますから

26400枚-24000枚=2400枚

2400枚の差枚数となります。

使った金額が幾らであれ、等価交換であれば

2400枚×20円=48,000円

48,000円の勝ち越し!!

一方、仮に、最低出率が95%であれば、それ程低くはないか!?というと…

ゲーム数が8000G(稼動:24000枚)で出率通りになれば

24000枚×95%=22800枚

22800枚が払い出し総数となりますから

22800枚-24000枚=-1200枚

-1200枚の差枚数となってしまいます。

売上がいくらであれ、等価交換であっても

-1200枚×20円=-24,000円

24,000円の負け越し焏

この時、売上が60,000円であれば、

売上枚数は
60,000円÷20円=3000枚

手持ちのメダルは
3000枚-(24000枚-22800枚)=1800枚

景品額は
1800枚×20円=36,000円

景品割数は、36,000円÷60,000円×10=6割

ところが、売上が30,000円しかないと

売上枚数は
30,000円÷20円=1500枚

手持ちのメダルは
1500枚-(24000枚-22800枚)=300枚

景品額は
300枚×20円=6,000円

景品割数は、6,000円÷30,000円×10=2割

売上が下がる程、割数も低下し易くなります。

「出率」をどうしても「機械割」と呼びたかった人達の影を、このあたりに強く感じるのですけどね…

最低機械割が95%!!とか言われると…なんとなく還元率が高そうに感じますからね煜

ところが実際に還元率は機械割が2割なら等価交換でも20%!!

さらに、売上が24,000円であれば…

割数は0割

当然、還元率は0%

「機械割」は元々、お店の人が営業中にどの程度出ているか確認をして、その出玉に応じて換金用の特殊景品を注文したりするのに利用されているものでした。

それが何故かパチスロの設定毎の出率の別名として使われるようになり、最近では出率と呼ぶ方が少数派汗

遊技者が居らず、データも上がっていない状態の場合、パチスロはパチンコのように締まっているか開いているかの判断が外見ではできません。

しかし、負けても還元率は悪くないように錯覚させることができれば…

出率を還元率と錯覚して最低設定が95%であれば、打ち込んでも95%は戻ってくる!!

なんて思い込みをしてもらえれば、気軽にチャレンジして貰える♪

そんなことを考えた方がいたのかも?

それでも4号機の時代は、まだ売上が高かったので例え1ベタであっても等価交換で景品割が6割程度、還元率でも60%程度は維持できていました。

また、そんな極端な営業も少なかったですしね。

ところが、5号機の場合は売上が低いので、機種によっては1ベタであれば上に書いたように景品割が0割、還元率0%なんてことも起こるようになっています(実際には他機種からの持ち込みメダルも吸い取ってマイナス割数なんてことも起こります)。

機械割という呼称により還元率と出率を錯覚した方にとっては、還元率0%なんて予想外の事ですから、

何かおかしい!!

機械割なんて信用できん!!

などという方向に加速したりします。

出率を機械割などと呼び変えて、業界自ら不信を買って出るようなことをしなくとも…

と思うのですが…

言った者勝ちの部分はある業界ですから、自ら誤解を受ける表現を改めることも無いでしょう。

誤解や錯覚で一時は凌いでもやがて馬脚は現れるでしょうからね…

出率が機械割と呼ばれて随分経ちますが、せめてこの程度のことは何とかならないものかと思う今日この頃です

知の侮辱(7)・・・「野菜と健康」に関する知の偽装

知の侮辱(7)・・・「野菜と健康」に関する知の偽装

福島の被曝の問題が出てくると日本の医療関係者、特に国立のガン研究の医師たちは一斉に「被曝はたいしたことはない。それより野菜の不足の方が発がんには危険だ」と奇妙なことを言い出しました。

野菜とガンの関係については、今から20年ほど前から研究が始まり、初期のころには次の表にあるようにどちらかというと「野菜はガンを防ぐ」という研究報告が多かったのです。


[カメラBandicam_20120208_103312103]

それを受けて、マスコミなどを中心として「野菜を食べよう!」という運動がはじまりました。でも、もともと人間のガンの発生というのは非常に複雑なことなので、「野菜とガン」などという簡単な関係はおそらく存在しないのではないかと思われます。

その証拠に、その後、調査人数が増えてくると必ずしも野菜不足がガンをもたらさないという大規模な調査が2005年以後は増えています。

[カメラBandicam_20120206_223510458]

ある程度、学問や科学というものを研究した人ならわかることですが、ガンというのは非常に複雑な反応ですし、一口に「野菜」といっても内容はさまざまですし、また「野菜を食べたので、相対的に食事が減り、その中に発がん性のものがあった」ということもあり、その場合は「野菜」というのは要因の一つにはなりません。

だから、仮に初期の研究のように「野菜を多く食べる人にガンが少ない」と言うことが判っても、それ故に「野菜はガンを防止する」ということにはならないということです。また、「それでも事実、ガンが少ないのだから」というのも学問ではなく、最近の野菜の研究の中には、カリフォルニア等の20万人の調査で、野菜をとると病気の比率が高いという研究もあります。

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私は科学者として、少し別の見方をしています。先回、「相関関係」だけでは何の結論もでないことを示しましたが、科学では「因果関係」についても常に同時に考えておかなければなりません。

人間は雑食性の動物ですが、主として「肉、穀類(実)」などを食べる動物で、「草」の類はそれほど取りません。人間が野菜を食べるようになったのは農耕文化に変わってからで、日本ではさらに10世紀から15世紀になってから意識的に野菜をたべるようになってきました。

草食動物ではない人間は草は消化できませんが、コメ、麦、イモ、豆、リンゴのような「実(種)」は主食や副食として積極的に食べてきました。そして、多くの研究が示しているように、動物の体は「数万年間の環境の中でもっとも適切な防御系になっている」ということですから、500年前頃から食べ出した「葉物野菜」などが人間の体に良いということになると、かなりこれまでの学問とは異なる結果と言えます。

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現在の日本ではほとんど宗教ではないかと思われるほど「野菜主義」のようなものが常識化していて、「野菜は健康に良い」というのを疑う人はいません。そしてそれが「科学」や「学問」の裏付けがあると錯覚をしています。でも、そのような情報の伝え方は「知の侮辱」でもあります。

私は学生(研究生)に対して、「「Aを変えればBがどうなるか」という実験の整理は危険です。自分ではBに対してAが一つの因子として関係があると考えていると、どんな物でもある程度の相関性がありますから、間違った結論が得られます」と指導します。

このようなことは「科学者の基礎教育」ですが、現代の社会はあまりにも「知の初歩的制限」を無視したものが多く、お医者さん、科学者や学者の方は注意をされた方が良いと思います。

「takeda_20120208no.420-(9:33).mp3」をダウンロード


中部大学武田邦彦
(平成24年2月8日)

(注)記事のデータに一部に(財)食生活情報サービスセンターのものを使わせていただきました。

2号機や4号機、それにセシウム

2号機や4号機、それにセシウム

2号機、4号機を含む福島原発の再爆発について心配している方が多く、何回か検討しました。その結果をご説明しますが、まったく違う方も多くおられます。また政府や東電、それに福島県や専門家の方は「物事が終わった後に解説する」ことが多く、それも不安を創り出しています。

たとえば1月に福島でセシウムが増えましたが、その解説が1月末に福島県から出されました。でも、被曝してからの解説ではダメで、被曝しそうになったら事前に国民に見通しを知らせる必要があります。

その点では、3月11日夕刻には原発の爆発が予想されていたのに国民に知らせずに東電と政府で隠していたり、スピーディーという被曝予想の土地を示す結果を示さなかったりと「それでも信頼しなさい」と言っても到底、普通の人間なら不可能です。

それに加えて御用学者、御用評論家などが国民に知らせない方がよいとか、知らせると不安になるとか、到底民主主義とは言えないことを言っていますので、これも不安を拡大する結果になっています。これらは「子供の被曝より自分の責任逃れ」が主となっているからで、未来の見通しはそれなりに難しいのですが、それこそ専門家の役割であり、日本のお父さんとして少しの間違いはあっても、家族を思って予測をすることにします。

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2号機の温度が上がったのは、冷却の問題で避難する必要なないでしょう。4号機は倒壊によって放射性物質がもれると思いますが、これも避難の必要はないと考えられます。

理由は単純で、原発が動いている時に比べると、現在はすでに崩壊熱は、原発が動いている時から見ると500分の1、止まって一日後から見ると80分の1ぐらいになっています。たとえば100分の1としましょう。

この熱は燃料棒の中、あるいは燃料棒が融けていたらその場所にある放射性物質が崩壊することによっています。その分だけ「水で冷やす」ことが必要ですが、事故直後に比べると冷却するための水の量は100分の1で良いということです。

また、最初は水を流しっぱなしだったのです、今では循環しようしていますので、6月頃に比べれば、少なくとも冷却能力に2倍以上の余裕があるはずです。

つまり最初は半減期が何秒とか1日などの短寿命の核種が崩壊するので、熱がものすごいのですが、それが終わるとヨウ素のように8日前後のものの熱がでて、今ではセシウム、ストロンチウムのような数年から数10年という元素が熱を出しています。プルトニウムのような長い半減期のものは崩壊量が少ないので、それほど熱を出しません。

また、もし冷却水が100℃以上になると、福島原発から「湯気」がもうもうと立ち上るはずです。その時、蒸発熱が水1キロあたり500キロカロリーが必要ですから、水(液体)の状態で50℃上げる量の10分の1で同じ冷却ができます。そこで一段落すると考えられます。

従って、まず第一結論は、「崩壊熱が少なくなっているので、冷却能力はまずは大丈夫。東電がヘマをやったら、福島原発から蒸気があがるようになるので、逃げる準備をする」ことになります。その時にはこのブログでも警戒を呼びかけます。

次に「再臨界」ですが、まず科学的には4%程度の低濃縮ウランなどは臨界になりにくいということです。ですから、今、原子炉の中や燃料プールにあるものが核爆発(小規模)が起こるためには水(減速材)が存在することと、特別な配置になることが必要です。

ごく小規模の核爆発(若干の中性子の放出を伴うもの)は起こりえますが、大規模な爆発の可能性はきわめて低いと言えるでしょう(可能性が高いと言っておられる方が多いのは知っております)。それはすでに固くバインドされていない燃料同士が臨界に達するとその間にある水が沸騰して燃料が離れ、また気体(蒸気)ができて中性子が減速しなくなるからです。

このこと(4%と空間の状態)について、爆発することを警告しておられる方のネットを再度、勉強したのですが、以前と同じように爆発の可能性が高いという科学的な理由(具体的な理由:たとえば濃縮度4%のウランがどのような状態で臨界に達することを想定しているのかとか、4号機のプールが崩壊して地下に落ちたときに、東電が水をかけられない理由や、その時の崩壊熱、また2号機の水循環系が故障していて修理が不可能などの状態を想定しているのか、それともまったくそれと違っているのか)を見いだすことができませんでした。従来の知見からは大規模爆発の可能性が低いと言えます。

【結論】福島原発から蒸気が噴き出すか、4号機の燃料プールが倒壊することが起こったら、そこで警告を出し、逃げる準備をするべきである。あらかじめ逃げなくても良い。

ということになりました。

なお、3月の段階では崩壊熱、放射線ともに強かったこと、燃料が原子炉内にあることなどから、ホウ素の注入は大きな問題でしたが、現在ではホウ素の注入は「万が一の微小な核爆発を避けるため」という意味しかないので、あまり危険ではありません。すでに原子炉の中の状態が変化しているということです。

・・・・・・・・・

それよりむしろセシウムの量が問題です。1月の終わりに少し減りましたが、2月にまた100ベクレルを超えることもありました。これについての危険なことは自治体が「事後に発表」することで、被曝を予防するという視点がないことです。

セシウムについてはまた高くなるようならこのブログでも書きます。
「takeda_20120209no.419-(10:36).mp3」をダウンロード

中部大学武田邦彦
(平成24年2月9日)