押すということは押されるということ | 科学のために科学を科学的に笑うべし

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手技を使ってクライアントの体に触れるときに、どのように触れたらよいのかは、
あらゆる種類の医療/整体/代替医療/ヒーリングにおいて大きな問題でしょう。

現象学のメルロ・ポンティは、人が人に触れるというところに両義性を見出しました。

例えば指で施術者がクライアントを押す場面を考えると、
実は施術者が押されてるという面もあるということです。

しかし両義性も入り口でしかなく、押す-押されるの関係をさらに止揚した「一体感」に至らなければなりません。

施術における一体感を強調しているのが例えば野口整体の野口晴哉先生であり、
一体感を根本原理として導入してしまったのが高岡英夫先生の達人調整でしょう。
このとき施術者とクライアントは、両者に区別がなくなり2つで一塊となっています。
ひとつながりで、接点はあたかも液体や気体の圧力が均衡している状態になり、
押す押されるの区別は意味を持たなくなっています。

参考図書:

『身体調整の人間学』(恵雅堂出版) 高岡英夫監修・著 佐々岡潔・斉藤孝著
施術における両義性と一体感については、特に第2章。