科学のために科学を科学的に笑うべし

科学のために科学を科学的に笑うべし

論理はわが友 されど笑いはさらなる友

Amebaでブログを始めよう!
最近、以下のような発言を耳にしました。

「時間こそが新たな通貨に」

これ、いったい何を意図した発言だと思いますか?

実は、スマホのアプリで人々が過ごす時間が、
様々なアプリ同士で取り合いになっている状況をあらわした言葉です。
App Annie Japan主催の「App Annie DECODE TOKYO」で見かけました。
この集まりは、マイクロソフトがクラウドやスマホ開発者向けに開いている会合です。

今やスマートフォンは「フォン」=Phone=電話としては全く使われていません。
ユーザーは、スマホに向かって9割がたアプリと戯れています。
Facebookやらtwitterやらlineやらゲームやらですね。

スマホの利用時間は伸びていますが、line中毒の高校生のように肌身離さず使っても、上限が一人当たり24時間です。
アプリ開発企業側は、あの手この手でアプリをインストールさせるので、みんな数百のアプリをスマホ内に抱えていますが、
上限が決まった時間を多数のアプリが
「俺を使ってくれ」
「いやいや私を観て」
とユーザーに色目を使うわけです。
あたかも、ユーザーの時間に価値があって、それを企業側が費用(お金)と交換しているように見えます。
つまり、ユーザーの時間こそがアプリにとっての価値なのです。

時間が経済の根本に深くかかわっていることが、今後もどんどん顕になることでしょう。

振り返って考えると、価値(=通貨=交換の道具)とはそもそも、
人間の生命時間こそがそれであったわけで、自然な流れでしょう。