ヴァイオレット・エヴァーガーデン(Violet Evergarden)は2018年1月から放送されたTVアニメその後2本の映画が制作されました。
原作:暁佳奈による小説(京都アニメーション小説部門大賞)
監督:石立太一
アニメ制作:京都アニメーション
話数:13話+エキストラストーリー1話
現在配信:Netflix
兵器として利用され人間の感情というものを知らない少女は郵便の自動手記人形という代筆業に従事する事になり、そこから、愛や喪失、成長といった人間の複雑な感情を学び、自らの心にも変化が生まれてくゆくさまを描いた物語。美しいアートワーク、深い感情描写、そして心に残るエピソードで構成されており、視聴者に感動的な体験を与えてくれます
<ストーリー>
名もなき戦災孤児の少女は、殺人兵器として戦場に駆り出されました。ギルベルト少佐はその少女にヴァイオレットという名前をつけました。孤児であるヴァイオレットの人生はこれまで誰からも必要とされませんでした。しかし、戦場で唯一信頼し命令を与えてくれたのがギルベルト少佐でした。戦争の最後の突撃で、少佐は敵の攻撃を受けて命に関わる大怪我を負いました。ヴァイオレットは必死に彼を逃がそうとしましたが、彼女も両腕を失う深手を負いました。絶望的な状況の中で少佐を救おうとするヴァイオレット。しかし、少佐が彼女に最後に口にした言葉は「愛してる」でした。
4年に渡る大陸戦争が終結し、バイオレットは病院で目覚めます。彼女の両腕は義手に置き換えられています。今や生死不明の少佐によって告げられた「愛してる」という言葉が理解できなかったヴァイオレットは、新しい仕事と日常を通じて人と触れ合いながらその意味を模索することになりました。<半兵衛>
◆見る順番(時系列)
ヴァイオレット・エヴァーガーデンはテレビで13話放送され、DVDの特典で4話と5話を埋めるエキストラストーリーがあります。4話を見終わったら必ずエキストラストーリー(Netflixではスペシャルというタイトル)をご覧になってから5~13話を見てください。そして、その後の話を埋める。映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」最後に映画「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」でストーリーが完結します。Netflixで全部配信されています。
◆京都アニメーション放火殺人事件
2019年(令和元年)7月18日に京都府京都市伏見区で発生した放火殺人事件。報道における略称は京アニ事件、京アニ放火など。
アニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオに男Aが侵入し、ガソリンを撒いて放火したことで、Aを含む70人が死傷した。この事件は1938年(昭和13年)に発生した津山事件の犠牲者数30人を超えて、戦争を除く、明治時代以降の事件において日本で最多の犠牲者数となっている。
◆劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年9月)
事件をうけて公開の延期や中止が危ぶまれていましたが、3週間限定公開されました。京都アニメーションが代理人弁護士を通じて「災禍に見舞われたスタッフを含め、制作に参加した全員の生きた証しです」とのコメントを出したほか、作品が完成したのは前述の事件の発生前日であり、その犠牲者も含めて制作に参加したスタッフ全員の名前を監督の藤田の希望によってエンドロールなどに出す旨を発表しました。
ロッテン・トマトメーター評論家5レビュー80% 視聴者50レビュー以上で100%
◆劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年9月)
興行収入21億3000万円
ロッテン・トマトメーター評論家10レビュー100% 視聴者100レビュー以上で99%で最高評価を得ています。
◆アニメ特有の架空の要素
・架空の世界 1920~30年頃の話と思われる。
・10歳の殺人兵器
・義手 現在の技術でもこれほど高性能な義手は作れない。
・自動手記人形 実際の職業はタイピストが近い。
◆郵便の重要性
ヴァオレットのドールの仕事を通して、その頃の人々にとって郵便がいかに重要であるのか教えられます。物語が進むにつれ電波塔が建設され電話などがぼちぼち登場します。ヴァイオレットの年齢は13歳から18歳くらいまでを描いています。
◆批判的な意見
・生き別れ時のヴァイオレットが13歳、少佐が28歳であり、「愛してる」の別れの言葉が一部の現代社会の人間にはロリコンと捉えられています。時代的な背景を考えるとおかしくないという意見や、そもそもロリコンとは性的対象と捉えた言葉であるという意見や、育ての親のような気持ちから発せられた言葉であるという意見、更にはそもそもラブコメではないという意見がありました。 その答えは是非自分の目で見て確かめてください。
◆海外ニキ達の反応
・ヴァイオレットの純真な心の美しさを細部まで表現しする並外れたアニメーションでセンセーショナルな高みに押し上げてくれます。この話を掘り下げている間、感情的にならないでください。
・本当に息を呑むような素晴らしいアニメーション、素晴らしい音楽。
・10話を見終えた人の感想を聞くと現実世界の母親を抱きしめたという人が多かったです。
・あなたがシリーズのファンなら、このエントリーは必見です。いつものように素晴らしい配信で、映画は本当に素晴らしい心のこもった瞬間を持っています。涙を流す準備をしてください。一方、感情的な映画やアニメが気に入らない場合は、これをスキップできます。
◆主題歌集
「Sincerely」 オープニングテーマ
「みちしるべ」エンディングテーマ 唄:エリカ・ブラウン役(茅原実里)
「Believe in...」 結城アイラによる第9話のエンディングテーマ(作詞も担当)。作曲・編曲はEvan Call
「Violet Snow」
PV内でのイメージソングおよび第13話挿入歌。作詞は西田恵美、作曲・編曲は川崎里実
ボーカルは地域によって異なる(日本語版:結城アイラ、英語版:ケイト・ヒギンズ(英語版)、フランス語版:ミシェル・ミチナ、中国語版:利得彙(中国語版)、韓国語版:カン・ミンス)
「The Songstress Aria」 TRUEによるExtraの挿入歌。作詞・作曲・編曲はEvan Call
「Letter」 Extraの挿入歌