「サンクチュアリ -聖域-」はネットフリックス制作のドラマ、2023年5月4日より配信されました。
監督 : 江口カン
脚本 : 金沢知樹
制作 : Netflix
出演者 :一ノ瀬ワタル / ピエール瀧 / 松尾スズキ他
話数 : 全8話
ロッテントマトメーター 評論家83% オーディエンス99% 2023年6月現在
おすすめ度 ★★★★★ 文句なくお薦め!理想的な環境で作られたドラマ
お子様おすすめ度 一部性的な表現ありますが、それを除けば見て欲しい作品!
配信開始後から大きな話題を呼び、日本ランキング1位を獲得。さらに、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)入り、世界50以上の国と地域で「今日のシリーズTOP10」入りも達成しました。
<ストーリー>
福岡で荒れた暮らしを送っていた青年は大相撲で大金を稼げると口説かれ、故郷を離れて相撲部屋に入門。だが、反抗的な態度を取り続ける青年は周囲から認められず、相撲にも真剣になれずにいた。
一言で言えば、相撲界の「あしたのジョー」です。テーマは「相撲界をぶっ壊す!」
日本のテレビ局が作るドラマは、制作費がしょぼいので、脚本や撮影に十分な時間がかけれず、更にはスポンサーの意向による圧力、タレント事務所によるアイドルの押し売り、人気俳優が一年に何十本もの作品に出るというドッペルゲンガー化などなど、良いドラマを作り出せる環境とは真逆です。最近は低予算で視聴率を稼げるので、溢れるばかりの駄作の量産化が行われています。
ところが、そんな日本のドラマにも、黒船が出現しました。それが、ネットフリックスです。
ネットフリックスのすごいところは、年間ドラマの取得や制作に1兆6,830億円(2019年)もかけているところです。日本映画で制作費の高いと言われている、「シン・ゴジラ」の制作費が10億円として、年間で「シン・ゴジラ」が1680本作れる計算になります。
潤沢な予算で、スポンサーの意向など無視して、演技の出来ないアイドルも使わず、じっくりと時間をかけて純粋にドラマを作ることができます。 ちなみにこの作品が日本相撲協会の協力というものがあれば、星の貸し借りなどの八百長行為は絶対に描けません。スポンサーに左右されずに作りたい作品を作れるのです。
そして、この作品なのですが、制作費は明かされていませんが、撮影に1年を要し、さらに、俳優の相撲のトレーニングに2年もかけているそうです。 主役の一ノ瀬ワタルさんは25kgの増量を撮影中に果たしました。
力士の成長を描いた作品ですが、体つきもどんどん逞しく成ってゆくのがわかります。
ロッテントマトの評価
ロッテントマトメーター 評論家83% オーディエンス99% 2023年6月現在
日本人なら誰でも知っている相撲ですが、その日本の国技(自称)相撲の作品が外国の方はどのような感想を持ったのでしょうか?
<海外評論家のレビュー>
・サンクチュアリ」はあらゆる面で真に傑作なシリーズであり、これまでスクリーンに登場した最高の J ドラマの1つです。
・キャラクターと視聴者を押し上げるスポーツ ドラマである『サンクチュアリ』は、驚異的なシリーズです。相撲の美しさ、精神性、暴力性、そして政治性がすべて、この見事に作られた Netflix シリーズで表現されています。
<海外オーディエンスの感想>
・一ノ瀬さんが演じた、思わず応援せずにはいられない才能ある男ベイビーをとても楽しみました。それは素晴らしい時間だったので、スポーツドラマのファンにお勧めします。
・本当に素晴らしいショーです!全体を通して非常に強烈で、暗いながらも現実的なトーンです。観る前は相撲について何も知らなかったのに、こんなに楽しめたのには驚きました。ストーリーのせいでいくつかのエピソードはかなり悲しいですが、それは満足のいく現実的な方法で解決します。私は主人公たちに完全に魅了されてしまい、いつかシーズン 2 が放送されることをせつに願っています。この番組に興味がある人には、私は心からお勧めします。
・2023年の最高のシリーズの 1 つで、日本国外の人々にとって謎のままであるエキゾチックな伝統/スポーツに関心を持ちました。カリスマ的で面白い主人公、よく書かれた悲劇的な救いの物語と少しのコメディ。必見!
相撲取りの俳優さんは知らない人ばかりなのですが、なんせ、2年間も撮影のために稽古をつけてきた人たちなので、本物の力士との区別が付きませんが、このセットツアーでその謎が解明されます。
シーズン2も匂わせていますが、セットが取り壊されるのが寂しいといっていますので、もしかしたらすでにシーズン2の撮影が終了している可能性もありますね。