映画 るろうに剣心 最終章 The Beginning | 半兵衛のブログ

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るろうに剣心 最終章 The Beginningは、2021年6月4日コロナ渦に公開されました。

 

監督・脚本: 大友啓史

原 作   : 和月伸宏

上映時間  : 137分

配 給       : ワーナー・ブラザース

出演者   : 佐藤健 / 有村架純 / 高橋一生 他

おすすめ度 ★★★★☆ 重苦しい雰囲気の中で紡ぐ愛の物語。

 

<あらすじ>

『The Beginning』の舞台は動乱の幕末。
ある夜、剣心が敵を殺めたとき、目の前に一人の女性が立っていた。彼女の名は雪代巴。
暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため巴を傍に置き共に暮らすことを決意する。人の心を失っていく姿を傍らで見ていた巴は、「このまま人を殺め続けるのか」「平和のための戦いなど、本当にあるのか」と問いかける。
巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、「新時代」のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気付いていく。

 

 


公開日初日、オンライン舞台挨拶中継から、本作品上映という初めての経験で作品を見てきました。

今までの剣心のシリーズとは、全く別作品のようなシリアスな作りで、アクションシーンも少なめ。
 

この作品を除いての剣心は、殺さずの誓いをたて、逆刃刀で戦います。赤髪のちょっととぼけた優しい剣心だけをずっとみてきましたが、この作品の剣心はあの優しい剣心ではなく、暗殺のエキスパートなのです。ですから、血吹雪が飛び散ります!

 

更に、この暗い物語を映し出される舞台は夜や雪のシーンが多く、暗くて重苦しい雰囲気が作品全体を支配しています。


物語は、ターミネーターの様に命令に忠実に暗殺を行う若き剣心が、巴との出会いを通して、血が流れるターミネーターとして成長していく姿を描いています。
 

巴は、幼馴染の婚約者を剣心に殺されて、復讐目的で彼に近づきます。しかし、裏表が無く、高い目的のために頑張る真っ直ぐな心の持ち主である剣心に次第に惹かれてゆきます。

巴役の有村架純さんが出演している”コントが始まる”というテレビ番組が放送されていますが、同じ人に見えないほど別人格が入っていて、驚くばかりです。
巴以外の何者でもありません。キャスティングが最高にハマっています。

シリーズとしての作り方は4作目から始まるスターウォーズのように、綺麗に1作めにつながっています。ただ、前作の縁(えにし)編とはうまくつながっていない気がしました。

スピルバーグ監督がシリアス物とエンタメ作品を分けて撮りますが、大友監督は別作品ではなく、同じ作品の中で、シリアスものを作りました。
剣心のセリフ「おろっ」などの、お笑いの部分や、お笑い担当の左之介もいません。

 

この作品を見終えて、また、剣心の一作目から見たくなるとおもいますが、この重苦しい作品との違いに、きっと驚くと思います。

おそらく、全く剣心を見たことがない人が見ても、見応え充分かと思います。

エンディングテーマ ONE OK ROCK: Broken Heart Of Gold