映画 るろうに剣心 最終章 The Final | 半兵衛のブログ

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るろうに剣心 最終章 The Finalは、2021年4月に公開されました。

 

監督・脚本: 大友啓史

原 作  : 和月伸宏

上映時間   : 137分

配 給      : ワーナー・ブラザース

出演者  : 佐藤健 / 新田真剣佑 / 武井咲 / 有村架純 他

おすすめ度 ★★★★☆ 渾身のアクションと映像美!

 

<あらすじ>

“人斬り抜刀斎”の異名で知られた緋村剣心(佐藤健)は、日本転覆を企てた志々雄真実と死闘を繰り広げた後、神谷道場でのどかに生活していた。あるとき、東京の中心部を何者かが連続して攻撃し、剣心と仲間たちにも危険が及ぶ。その事件は、剣心の過去と頬に刻まれた十字傷の謎に関わっていた。

 

◆映像美

原作コミックの最終編である人誅編に当たります。

初日の4月23日に見てきましたが、何よりも、細部まで作り込まれていている舞台や、全体を包み込む色彩が素晴らしく、映像だけでもずっと見ていたくなります。その上での、超ド級のソードファイトです。最後まで楽しませてくれました。

 

ちなみに、6月には「るろうに剣心 最終章  The Beginning」が公開されます。

 

◆原作を壊さない脚本

映画館から帰宅してから、何年も前に見たうる覚えの原作の人誅編を読み返してみました。

比較してみますと、原作よりスケールが大きくなって、アクションも増えています。ストーリーの大きな改変もなく、良く出来た作品だと感じました。

 

 

◆逆刃刀

剣心の刀は内側と外側が逆になっている逆刃刀と言われるものですので、剣心の剣が相手に当たったときには、ドスという鈍い音がします。剣と剣がぶつかったときにはもちろんカキーンという音なのですが、あまりにもアクションが早いため当たりの判断を音を頼りにするといいと思います。

 

◆漫画実写化の金字塔

日本映画の漫画の実写化は、2012年の「るろうに剣心」登場、以前と以降で、語られるべきだと思います。それほどまでに、エポックメイキングな作品かと思います。その成功を機会に日本の映画のエンターテーメントとしてのレベルが一気に上がったと思います。

 

ハリウッド映画は潤沢な予算に裏打ちされたCGに頼りすぎて、肉弾戦の部分がおろそかになっているところがありますが、今作のアクションは、まるで息遣いが聞こえてくるような、生身のファイトです。漫画が原作ですので、超人的なファイトが繰り広げられます。

何よりも、ソードファイトは日本の歴史そのものですので、サマになるのです。

 

やはり、この作品成功は佐藤健さんの功績が大きいですね。

 

 

佐藤健(緋村剣心) : この作品は佐藤健さん無しではありえません

新田真剣佑(雪代縁) : サラブレッドの本領発揮!運動神経が尋常じゃありません。

青木崇高(相楽左之助) : 今回はちょっと強さを感じませんでしたが、はまり役ですね。

伊勢谷友介(四乃森蒼紫) : いい役者さんなので、早くカムバックしてほしいです。

神木隆之介(神木隆之介) : 敵役ながら、佐藤健さんに負けないパッション。

土屋太鳳(巻町操) : 太鳳さんは、ネットフリックスの今際のアリスでもすごいアクション披露していました。今作は中ボスと対等に張り合っていて、左之助より強い印象持ちました。

江口洋介(斎藤一) : 原作とはちょっとイメージが違うのですが、流石に回を重ねると慣れてきました。

武井咲(神谷薫) : この作品のヒロインという安心感があります。

蒼井優(高荷恵) : 途中でいなくなったのが気になります。

有村架純(雪代巴) : 今作の架純さんは美しすぎますね。

 

主題歌 ONE OK ROCK - Renegades ※反逆者の意味

なんと、エド・シーランとの共作 クィーンの「ウィー・ウィル・ロックユー」の日本版という感じです。ユーチューブでのコメント欄は殆どが英語圏の人達のコメントです。
 

以下ネタバレ注意

 

◆巴の死の謎

映画では説明不足で、剣心は敵の前に飛び出した妻、巴ごと切ってしまいます。

剣心の反射神経をもってすれば、巴を切らずに済んだはずですのでみなさんは疑問に感じていると思いますのでネタバレです。

 

そこにたどり着くまでに、実は、4人の刺客と戦っており、まず戦いの場所が磁場の狂いにより、①第6感がはたらきません。一人目の刺客は自分の命と引換えに爆弾を使い自害しましたが、その爆発で②耳が聞こえなくなります。次の刺客も最後に閃光爆弾を使い今度は③目が見えなくなります。次の敵に首の骨をやられながらも撃退します。その影響で④体の感覚も麻痺します。剣心は目も見えず、耳もきこえず、神経も麻痺、さらに⑤失血状態となりがらも最後の敵と対峙します。このままでは勝てないと悟った剣心は、死を覚悟しての最後の一撃を加えようと覚悟します。そこに巴が飛び出し、剣心の攻撃が当たるように敵に抱きついたのです。剣心は巴が飛び出してきたのも気づかず最後の一撃を加えてしまったのです。

 

もしかしたら、次回作のビギニングで細かくやるのかも??

 

◆単純明快なストーリー

剣心に切られてしまった姉(巴)への弟である、縁(えにし)の復讐劇

剣心自体も妻、巴を切ってしまったことに罪の意識を感じているので、縁の復習を果たしてあげたいが、そうは行かないジレンマを抱えています。縁のその復讐は狂気をはらみ、剣心意外の人たちをあたりかまわず巻き込んで暴走していきます。

 

◆瀬田宗次郎

原作には無い設定で、瀬田宗次郎が敵に雇われます。宗次郎といえば剣心とほぼ互角の実力者です。最終決戦の場に現れますが、これはいくら剣心でもやばいでしょ・・・・と、思わせてからの、共闘! 昨日の敵は今日の友!少年ジャンプでのありがちな設定に、原作よりジャンプしていると思いました。