Kiss Me Good-Bye(キス ミー グッバイ)は2006年3月に、スクウェア・エニックスよりプレイステーション2用に発売された、ロールプレイングゲームファイナルファンタジー12の挿入歌。
作詞:アンジェラ・アキさん 編曲:アンジェラ・アキさん/松岡モトキさん 作曲はいつもの植松伸夫さん
◆涙をさそう曲
ユーチューブのコメント欄では、歌詞の意味はわからないけど聞いているだけで、涙が溢れてくるといった感想を多く見かけました。アンジェラ・アキは歌詞がわからない人が聴いても、泣かせてしまう能力を持っているようです。 同時に、歌詞をそのまま理解できる、外国の方からも、同じ感想が多く投稿されていました。もう一つの感想は日本語とネイティブな英語を自由に歌い分けるアンジェラへの驚きも多くありました。
ユーチューブから感想
- 12 Years later, Still got dirt in my eyes ...... T_T
- Maybe heard this song 300 times. Goosebumps and slight tears every time
- Beautiful memories come to mind !
- Damn !! There is dust in Eyes........ T_T
- こんな綺麗な曲(歌)なかなか無い。こんな美しい曲に出会えてよかった。アンジェラ・アキ留学行ってからあんまり聴かなくなっちゃったけど思い出した最近この名曲。やっぱり良い
- 聞くたびに号泣します。 曲も歌詞も本当に素晴らしい。
- これはラスラ王子の側の歌詞になってるのかな。日本語版はアーシェ王女の側みたいだけど。アンジェラ・アキのパワフルな声がマッチしてて、爽やか。いいなあ。
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Kiss Me Good-Bye
作詞:アンジェラ・アキ 作曲:植松伸夫 編曲:アンジェラ・アキ/松岡モトキ
君は生きて行くのに必要なのは僕の愛だけだって言うけれど
でも、その言葉は本当じゃないような気がするな
ほら、ここに君の探している道がある 開いたドアがある
君が冒険したがっていた世界へつながっているよ
行くんだ もし君が独りで進むというのなら
僕は独りでやっていくと決めているから
さよならのキスをしよう 愛の記憶の為に
これからは、自分の心を信じて、自分の運命を見つけるんだ
涙なんか流さないよ 愛の終わりが訪れるとしても
だって、君は僕の現実に夢を与えてくれたのだから
時が過ぎると共に、君は僕のこんなところを理解してくれると思う
君を自由に行かせてあげられるほど愛していたってね
さあ、旅立んだ 翔び立つための翼をあげるから
恐怖なんて 全て空に解き放てばいいさ
さようならのキスをしよう 愛の謎の為に
このまま一生、君を抱きしめていたいけれど
涙なんか流さないよ 愛の終わりが訪れるとしても
だって、君は僕の現実に夢を与えてくれたのだから
さよならのキスをしよう 愛の記憶の為に
君は僕の現実に夢を与えてくれたのだから
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アーシェ・バナルガン・ダルマスカ
- ダルマスカ王国唯一の王位継承者。アルケイディアとの戦争で兄達を全て失い、さらにその後のアルケイディア侵攻により夫ラスラを失う。さらには降伏条約調印に際して父ラミナスが信頼していたバッシュに刺殺されるという悲劇を味わう。その後、アルケイディアの公式発表で自殺したとされ、自身の存在を抹消されてしまう。
- 祖国解放とアルケイディアへの復讐を誓い「アマリア」と名乗り、ラバナスタ解放軍の要として行動する <ウィキペディアより>
◆歌詞の内容
おそらく、アーシェの夫で、亡くなったラスラ王子から、アーシェに宛てた思いを唄にしたもの。米津玄師の「LEMON」と同じシチュエーションで、死んでしまった人から生者である妻に、いつまでも自分の死を悲しんでいないで、自らの新しい道(新しい旅立ち)を歩んでほしいという願いが込められいます。
「LEMON」は、あの世の恋人とこの世の自分との会話が歌詞になっており、斬新なアイディアで、その内容から今でも多くの人々の心を涙で濡らす名曲ですが、驚くことに14年も前にそれと同じシチュエーションでアンジェラが作詞していた事に驚かされます。
ゲーム音楽というと、ゲーム=遊びというイメージがあり、くだらない音楽と思われるかもしれませんが、「LEMON」もテレビドラマの為に作曲されました。半兵衛が思うのはドラマやゲームというバックボーンとは別に、純粋に曲としてどうなのか?が大切なことだと思いますし、評価されるべき曲だと思います。
英語版 死んでしまった、夫(ラスラ王子)から妻へのメッセージ
日本語版は逆に 妻(アーシェ)から、夫にむけて歌われる内容
FF12をアマゾンで買ってきてプレイステーション2のエミュレータでちょこちょことプレイ中です。
レトロゲームですが、ps2の性能の限界まで引き出したゲームで力作です。しかし、今までのようなファンタジーの要素が少なく、現実的な設定で、オンライゲームのFF14をソロ仕様にしたような印象です。
主人公はヴァンという少年なのですが、この曲を聞く限り、アーシェが主人公なのでは?と勘違いしそうです。
◆まだまだ現役
2017年には解像度や音声などを向上させたファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ (FINAL FANTASY XII: The Zodiac Age)がプレイステーション4で、翌年にはウインドウズ版が、さらに翌年にニンテンドースイッチ、エックスボックスワン版が発売されました。