TVドラマ 「 富豪刑事 」 2005年 | 半兵衛のブログ

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「富豪刑事」2005年1月~3月に放送されたテレビドラマ。続編は「富豪刑事デラックス」各10話

 

原作:筒井康隆

製作:テレビ朝日

主演:深田恭子

ジャンル:刑事ドラマ/コメディー

おすすめ度:★★★☆☆星3 お決まりのパターンだけで作られたお気楽ドラマ

huluで配信中

 

<ストーリー>

新人刑事・神戸美和子(深田恭子)が焼畑署に赴任した。彼女は、政財界にも警察にも顔が効く大富豪・神戸喜久右衛門(夏八木勲)の孫娘。7年前の『五億円事件』の時効が目前で大忙しの鎌倉警部(山下真司)たちはそんな使えない新人は必要ないと大憤慨。何とか早く辞めさせようと目論むが……。
5億円事件の容疑者は3人。だがその先が絞り込めない。行き詰まる捜査会議。そんな時、突然美和子が手を挙げた。「あの、ちょっとよろしいでしょうか」。大富豪の新人刑事ならではの奇抜な推理が始まる!  テレビ朝日より

 

神戸 美和子:深田恭子

神戸 喜久右衛門:夏八木勲

鎌倉警部:山下真司

 

※力入れてお勧めではありませんがせっかくみたので備忘録として残します。

 

このドラマみるとわかりますが、いつも決まったパターンがあり、それの繰り返しです。

◆お決まりのパターン

①ある事件の解決が迫りにマスコミが事件の解決出来ない鎌倉警部に進展状況を聞く

②捜査会議で具体的な解決策を示せない鎌倉警部に上層部がいらいらする

③鎌倉警部「いいかお前達、刑事は足だ! 汗をかき、靴を摩り減らして……

④神戸美和子「あのー、ちょっとよろしいでしょうか?」と彼女が手を挙げ桁外れの金を湯水のように消費する捜査アイデアを提案

⑤自宅でお祖父様(夏八木勲)に相談「オマエはもうそんな大切な仕事を引き受けているのか?」「善行のために自分の資産を使い果たしてくれるのが嬉しい」

⑥お金にものを言わせた対抗措置を仕掛ける

⑦玉の輿狙う婦警二人組が美和子の作戦にいつの間にか関わる

⑧事件が解決されると、お抱え運転手が迎えに来て「では、失礼致します」と言ってさっさと帰ってしまう。相島一之に「こらー! 勝手に帰るなー!」と言われる。

⑨神戸喜久右衛門のライバル筒井康隆が悔しがっておしまい。

 

毎回このパターンが繰り返され、違うのは場所と犯人だけです。

単純明快で犯人さえ描けばキャラクターごとのセリフと行動パターンが決まっているので、自動的に、お金を大量に使った解決策が提示され、事件が解決されます。

このパターンは「デラックス」(⑨はなくなる)でも最後までブレずに使われており、良くワンパターンで最後まで飽きさせない・・・と変に関心します。最終回ぐらい変化あってもよさそうなものですが・・・ヘタしたら最終回に気がつかない。

 

◆イケイケ婦警

結構ツボったのが、野波麻帆と中山恵さんふたりが演じる イケイケ婦警、婦警のイメージ=真面目で融通が効かない。ですが、このふたりは勤務中だろうがなんだろうがカラオケ行ったり、気に入らないと即レッカー移動するわ、お金持ち見つけるとどこでもついていくし・・・なかなかこんな役を他では見かけないですね。 向かって左、中山恵さん、右、野波麻帆さん

◆ジョーカーと美和子は似ている

人間ってお金の力には弱くて、例えば麻薬組織なども悪事を行いたくてやっているわけじゃなくて、お金持ちになる手段としてやっています。武器商人もそうです。悪人でなくても人よりお金持ちになりたくてライバルを蹴落としながら出世街道まっしぐらもお金のためです。

しかし、お金に目もくれない悪人が一人だけいます。バットマンにでてくる「ジョーカー」です。

そのジョーカーと神戸美和子は似ていてお金には一切目もくれません。「たった○○億円ぽっちのために人を殺すなんて…

◆筒井康隆

原作者の筒井康隆さんも神戸喜久右衛門のライバルとして出演しています。

 

◆深田恭子

深田恭子のキャラクターはいつもおっとりしていて、内気で、滑舌が悪く、頭はあまり良くないけど素晴らしい良心を持つ世間知らずのお嬢様役が多いように感じます。

徐々に役柄を広げてきて、ドロンジョ様や、悪人、弁護士なども演じるようになりました。

 

深キョンの他の作品での演技を見ると「女はそれを許さない」では実力派俳優寺島しのぶと共演していますが、滑舌の悪さは有りますが演技が出来る女優であることがわかります。

半兵衛のお勧め映画「下妻物語」では主演女優賞・第26回ヨコハマ映画祭・第59回毎日映画コンクール・第14回東京スポーツ映画大賞などを受賞しています。この手の役柄をやらせたら深キョンの右にでる役者はいないかも・・・・

 

最近深キョンのドラマに何故かはまっていて「専業主婦探偵」「女はそれを許さない」「ダメな私に恋してください」など見ました。半兵衛は「24」などで鍛えられているので、10話程度なら一日でシリーズは見終えてしまいます。

 

 

エンディング挿入歌 「愛のメモリー」 番組では及川光博バージョンですがやはり本家がお勧め。