◆王様とは
王様は洋楽ロックの伝道師です。
有名ドコロの洋楽ロックを直訳!して歌うミュージシャンで、半分お笑いなのですが、ほぼ完璧なコピー演奏(スタジオ録音)が売りです。
◆メドレーが非情に上手
特に目を引くのがメドレーの完璧な構成とつながり、代表曲「深紫伝説」はディープ・パープルのヒット曲を上手に一つにまとめています。王様のヴォーカルを取り除いて聞けばばそのクオリティーの高さがわかると思います。
特に山下達郎さんがシークレット参加したと噂のある、ビーチボーイズのヒットメドレー「浜っ子伝説」とグランド・ファンク・レイルロードヒットメドレー「めちゃ陽気な鉄道伝説」が好きで、よく聞いています。グランド・ファンクの方はなんと、リアル、グランドファンクのギタリストが参加しているという凝りようです。本当によく出来ています。
◆本家より演奏が上手な曲も
特にローリング・ストーンズのカバーは、演奏が本家より上手というより、ストーンズはルーズチューニングなので、王様の方がきっちりしていて聴きやすいです。ストーンズのカヴァーでは「ホンキートンクウーマン」「ジャンピングジャックフラッシュ」のできが最高です。
◆直訳ロック
洋楽ロックでは正直歌詞の出来に疑問符がつくものも結構あります。
ハードロックは派手な音とノリさえあればごきげんで、歌詞なんかほとんど重視されていません。ディープ・パープルの場合はレコードやCDを買っても中に入っている歌詞カードは何故か日本語訳が入っていません。
ここで王様の出番です!その内容を日本語にして歌ってくれるので、そこで、衝撃的な歌詞が分かるわけですw
あの有名なスモーク・オン・ザ・ウオーターは、「フランク・ザッパのライヴに偶然でかけて、どこかの阿呆が火をつけてあたりは火の海・・湖上の煙 」とかハイウェイスターは「おいらは高速道路の星!タイヤは太いし全部ある」とか・・・・あのかっこいいサウンドとは裏腹にまったく笑えるぐらいどうでもいい歌詞です。
ストーンズなどは直訳の方がかえって味がでる場合もあります。なぜなら、ストーンズはぶっきらぼうバンドだから丁寧に訳すほうが不自然です。ぶっきらぼうなストレートさがストーンズの売りですね。
ジョン・レノンの曲もカヴァーしていますが、ジョンの曲は直訳してもやはりいいものいいです。特に「イマジン」なんかは一聴にあたいします。洋楽に興味があまりない人でもこんなことを歌っていたんだと思うはずです。
◆YouTubeで即削除される
王様自体が売れるアーチストではないのと、恐らく楽曲の版権を支払う額ががものすごいのだと思われます。又、レーベルも多分個人レーベルなので王様の必死さが伺われます。是非買って上げてくださいね^^
ビートルズのカヴァー「カブトムシ伝説」なんかも、版権の関係で「ビートルズは日本語訳にして売る事は認めない」ので、苦し紛れに、ビートルズがカヴァーしたカヴァー曲をビートルズ物として出しています。
ビートルズの場合はミュージシャンも含めてマニアと呼ばれる人たちが多くいますのでビートルズのコピーバンドはそれこそ山程いますので。演奏は似ても似つかぬし完全なおふざけになってます。やる意味がなかったと思います。
また、ライブでは王様一人の場合が多いし正直、スタジオ録音のできの良さに比べるまでもありませんがお祭りのノリですね。YouTubeで残っているのは、ほとんどがライブです。
ただし、しっかりメンバー集めてやってる時の王様は凄いですね。どんな曲でも完璧にギター演奏できる数少ない一人だと思います。
◆名前で損している
「王様」で検索かけても、こちらの王様はほとんどヒットしません。
検索かけるときは「直訳ロック 王様」でかけてみてください。
山下達郎がシークレット参加してるらしい。最高の出来です。
王様を一躍有名?にした曲
「ブラウンシュガー」ストーンズとは別曲に聞こえてしまうがストーンズより聴きやすい