◆Cream Crossroads
Creamはイギリスのロックトリオ1966年に結成しわずか2年半で解散するも全世界で3500万枚以上のセールスを記録。幻のロックグループといわれています。
◆メンバー
ジャック・ブルース(リーダー) ベース ヴォーカル ハーモニカ
エリック・クラプトン ギター (ヴォーカルは少ない)
ジンジャー・ベイカー ドラム
クリームが他のグループに与えたその影響は計り知れないものがあります。
このグループの何が凄いかというと演奏力です。
スタジオレコーディングより、ライブの演奏がすごいです。
今あるロックギターの弾き方は ほぼ、この時期のクラプトンやジミヘンの弾き方から発生しているといっても過言ではありません。
当時のクラプトンはギターの神様といわれていましたが、そのエリック・クラプトンが絶頂期に在籍していたグループがクリームです。また、音はたくさん聞こえるのにゆっくりした指使いに見えるので「スローハンド」と呼ばれていました。
その絶頂期のクラプトンに対して他のふたりは見劣りせず、全く力負けていません。
それほど3人の実力が拮抗しており、演奏が前に前に出てきて、火花を散らしていました。
その相乗効果がクリームなのです。
◆クロスロード
今回紹介するのは「クロスロード」で、ギター小僧の心を鷲掴みにする「神曲」です。
ギターやっていてこの曲を知らない人はまずいないと思います。
当時のギター小僧は必死にこの曲のコピーに挑戦していました。
※多分挫折者99%(当社比)
この演奏の凄さは、3人のドライブ感はもちろんですが、驚くことに演奏がアドリブなんです。
当時アドリブというとジャズの専売特許でしたが、ロックが本気でアドリブ演奏に取り組んだのです。
アドリブなので演奏しながら、フレーズを決めていくのです。しかもそれが全く散漫になっておらず、バッチリ決まっていて、神がかりとしか言いようがありません。しかもフレーズが一つ一つちゃんとなりたっていて、決して指癖で弾いていたりしないところが驚きです。
クラプトンによると「綱渡り状態」だったと言っています。
しかしながら、このような神演奏をしてしまうと、他のクラプトンの演奏がどうしても、見劣りしてしまうので、ある意味彼自身とっては残酷な結果になったかもしれないですね。
ウサイン・ボルトが9秒58で走ったけど、それを切らないとがっかりするような感覚・・・
今現在クラプトンはヴォーカリストとしても活躍していますが、この曲は最初期のヴォーカル曲でもあります。
◆ローリング・ストーン誌
アメリカのローリング・ストーン誌の選ぶロックギター名曲番付Best100の第3位に輝いています。
ライブバージョン!ギターはレスポールではなく、335のように見えます。
カメラの人アホすぎ、ギターの名演なのにほぼクラプトンのギターが映らない。
クラプトンが弾いたフレーズを真似することはある程度の腕前があれが出来るとおもいますが、このフレーズがアドリブだという事実の前に殆どのギタリストは自信を喪失するでしょう。
半兵衛は王様の隠れファンです。
クラプトンが尊敬するロバート・ジョンソン
クロスロードの弾き方を豊川雄裕也さんが3回に分けて解説してくれています。
クロスロード リフ編
クロスロード 前半ソロ編
クロスロード 後半ソロ編