発表会の後家を留守にしていましたが、その間にR子ちゃんのお母さんから電話をいただきました。
夫から連絡をもらい出先からかけなおしてみると、
発表会について、ていねいな感想をいただきました。
とても良い発表会だったこと。
R子ちゃんがピアノが大好きなので、がんばって練習して上手に弾くことができてよかったこと。
ベートーヴェンのソナタ(テンペスト第三楽章)を弾いた中学生のお姉さんの演奏をR子ちゃんがとても
好きで、あんな風になりたい・・と言っていたこと。
私たちはいつも、ピアノが大好きになるように、「こうなりたい」という憧れや目標を持てるように、
と願いながらレッスンしています。
ですから、R子ちゃんがピアノが好きなことも、中学生の演奏を聴いて「あんな風になりたい」という、
憧れと目標を持ったこともとても嬉しいです。
ただ、残念なのは・・・と、おかあさんのお話が続きました。
大きいお姉さんたちの中には(高校生や若い社会人のこと)、練習不足なのか、まった
くできていないような演奏の人がいて、それぞれ事情があるにしても小さい子たちは「お姉さんたちがど
んな風に弾くか」と興味津津なのに、あれではお手本にならないのではないでしょうか。
確かに何人かそういう人がいました。
楽譜を見ても間違えてしまう人、つっかえつっかえいつまでも弾いている人。
私も、今後の発表会の準備の仕方をもう一度他の先生たちと話し合わなくてはいけないと思っていた
ところでした。
曲を決め、練習をし、仕上げて本番に臨む。
忙しいことは承知の上、大人としてどんな自分を人前で見せるか・・
そのためには自分を知り、高めるためにたゆまぬ努力をすること。
若い生徒たちにそれを伝え、実現していくことも「先生」と呼ばれるものの勤めです。
これは、今後取り組むべき教える側の課題だと思います。
それを踏まえた上で、わかってほしいことがあります。
人はピアノだけをやっているわけではありません。生活の中のピアノのウェイトも人それぞれです。
そんな中で発表会の出演に向けて努力し、仕上がりが不安な中で最後まで逃げずに頑張ったことは、
他人にはわかりにくいけれど、素晴らしいことなのではないかと思います。
発表会に間に合わない、弾けそうにない。
でも出ると決めたからには逃げずに今の自分の中で最善をつくそう、という気持ち。
ステージでたった一人、だれも助けてくれない中でピアノを弾く勇気を私は讃えたいと思います。
R子ちゃんのお母さんからの電話は発表会の翌日でした。
出先だったこともあって、まずお話をうかがうだけで伝えきれなかったこのことを、
次のレッスンでははぜひお話ししようと思います。
写真は発表会作業表。
番号は椅子の高さ。色は足台の高さ。演奏時間は全体の所要時間を知るため。身長は写真撮影のため。
小4以上の生徒は椅子足台は自分で直します。それ以外の子は先生が。舞台裏の必需品です。
