ぶーたんちゃんの作文を読んだ後は、講師が二人ずつ組になって、連弾をしました。
いつもは、話し合いだけの講師会なのですが、
こんな風にやってみようと思ったきっかけは、
以前記事にも書いた
穂高でのサマーセミナーです。
このセミナーは、私のピアノ人生を変えた・・・
と言っても大げさでないすばらしい体験でした。
ピアノを弾いている時の孤独感をいつも感じていた私ですが、
ソロ、アンサンブルに関わらず、
いつも、ピアノと一緒、誰かと一緒、
そして、同じ気持ちのピアノの好きな人たちと一緒なのだ、
ということを深く感じました。
この体験を、若い先生や子供たちにも・・・と、願いました。
その一部は8月6日のサマーセミナーで実現されています。
そして講師会では、穂高の子供たちが演奏した中から
それぞれに一曲ずつ選んでいくつかの曲を
自分たちで試してみることにしました。
ただ弾くだけでなく、お互いに聴き合い、
パートを変えたりパートナーを変えたり、
これからいろいろやってみようと思います。







曲はおてンバ・るンバ。
第一パート(右側高音部)の子どもが、演奏中に走り回ったり、ピアノの下にもぐったり・・・・
今度の発表会で誰にやってもらおうかなあ・・・・と楽しい計画が広がります。





お次はラデッキー行進曲、そしてパートを変えてコパカバーナ。
ラデッキー行進曲はウィーンフィルのニューイヤーコンサートでもおなじみの
これぞ行進曲という雰囲気。
反対にコパカバーナは、ラテン系のカッコイイリズムに乗って。

そして最後はおなじみセサミストリート。                 
穂高で子どもが弾いたのと今回大人が弾いたのとで
一番違いを感じたのはこの曲でした。



次回の講師会は11月。
宿題は二台のピアノのための「エリーゼのために」
全員が同じ曲を演奏します。
可愛らしい漫画で楽しいブログをアップして下さるあやべえさん。
娘さんのぶーたんちゃんがピアノのコンクールのことを、作文に書きました。
コンクールに参加するのは3回目のぶーたんちゃん。
今年は小さな賞でもいいからもらいたくてたまりませんでした。
でも、コンクールが近づいてもなかなか思うように曲が仕上がりません・・・


でも先生はどんなときでも、
「もうだめね。間に合わないわ。「しょう」はとれないわ」とは言いません。
「まだ時間があるからがんばろうね」ってやさしく言ってくださいます。


コンクールの朝、ミスばかりで暗い気持ちになっていたぶーたんちゃんに先生は

「『しょう』をとることが音楽じゃないのよ。ひいている自分がピアノでつたえたいきもちが、
きいている人にも伝わったときに、ぶーたんちゃんのえんそうはせいこうしたっていうことになるのよ。
おまけのごほうびで 『しょう』がもらえるってことね。」

先生はなんてすてきなことをいってくださるのだろう・・・。


ぶーたんちゃんは、自分の気持ちをピアノにうたってもらおう、そう思って本番にのぞむことにしました。

いっしょうけんめい、そのことだけを考えて弾きました。
ひき終えてもどってきたときおかあさんはさっきよりももっとニコニコわらって
「ノーミスだったね。今までの中で、一番すてきなえんそうだったよ」と、言いました。


そして、結果は?

ぶーたんちゃんはどんな気持ちになったでしょう・・・


ぶーたんちゃん、おかあさん、先生。。ピアノをとりまくそれぞれの人の暖かさが伝わって、
私はこの作文にとても感動しました。

教室の講師の先生たちにもぜひ読んで欲しいと思い、あやべえさんのお許しをいただいて、
みんなで一緒に読みました。


レッスンの時、
「練習したか、しないか」「ちゃんとできているか」・・・そんなことばかりを気にかけて
子どもが「伝えたいもの」に気づいているか、
「伝えようという気持ち」になっているかは
二の次になってしまうことがあります。


でも教室でいちばん伝えたいのは、音楽の魅力と楽しさ。
それさえ忘れなければ、
子供たちはどんな場面でも
自分の努力を尊重し、結果を受け入れ、再び歩き出すことができます。

ぶーたんちゃん、最高の賞をいただいたそうです。おめでとう。

(あやべえさんのお許しをいただいて、紹介させていただきました。ありがとうございました)
保育士試験の準備のために弾き語りを習いに来ているTさん。
普段は介護のお仕事をしながら、保育士をめざす20代の女性です。
ピアノはゆみみが、歌(発声)はA先生が担当しています。
学科試験はクリアして、10月の実技を受けるばかりとなっているのですが、
聞くところによると、
保育士試験の実技は、みなメチャメチャアガるらしい・・・・
それじゃあ、講師会を利用して、
試験のリハーサルをしましょう・・・ということになりました。
講師5人全員揃ったところで弾くと結構緊張するんじゃない?

課題曲は「サッちゃん」と「黄色い風船」です。
試験は一発勝負ということで、練習なしで、二曲続けて弾いてもらいました。
今思えば、この時も写真を撮れば良かったのですが、
なにしろ一発勝負の試験、
講師間でも「この時は笑顔なし、拍手もしない」という打ち合わせをしていたので、
(試験場の厳しさを出すためです)
私も真剣になって聴いており、
カメラのことはすっかり忘れていました。

さて、Tさんの演奏は・・・
暗譜もできているし、表現力もついてきているので、
もう少し「歌」が聞こえるように、ピアノとの音量のバランスを考えて。
子どもを相手にする職業なのだから、
子どもにアピールするよう、積極的な歌い方をした方がいいのではないか?
という意見が講師たちから出ました。

最後はもちろん拍手喝采! !

笑顔なし・・はつらかった!

以前生徒が保育士試験を受けたことがあり、
幼稚園の採用試験にも立ち会ったことがある・・・というB先生が
「たぶん、大丈夫でしょう・・・」と言って下さったので、
A先生も私も一安心でした。


今日は学区の中学校の吹奏楽部の定期演奏会を聴きに行きました。
メンバーの中にかつて教室でピアノを習っていた子が5人もいたので
驚きました。
それぞれの思いや、事情があって、
ピアノをやめた子供たちも、
こうやって「部活」という形で音楽をやっているんだ・・・と、思ったら
とても嬉しくて、
涙が出そうになりました。
マイペースのMちゃん、
リズム打ちが大好きなRちゃん、
小さい子にやさしいKちゃん、
「花」のある雰囲気のYちゃん、
男気にあふれた音楽を創造するSくん、
みんなみんな、いつまでも音楽を好きでいてね。
みんなで心を合わせた今日のハーモニー
大人になっても忘れずにいてね。




今は亡きピアニスト、ホロヴィッツが愛用したピアノを弾かせていただく機会がありました。

これはスタインウェイジャパン株式会社が十周年を記念して、
日本各地に巡回しているものです。
実際に演奏してみることができる・・・ということなので
新聞で記事を見た時点で
予約を入れておきました。
行ってからうかがった所によると
一週間の期間中、一人20分で設定した
120人の枠がすべて埋まってしまったそうです。

早めに予約してよかった・・・・

弾いた感じは、
タッチは軽めで、どちらかというと弾きやすい。
音の出方は、ストレート。
音色は鮮明ではっきりしているが、柔らかい・・・

言葉にするとこんな風かな。。。
音を言葉で伝えるのは難しいですが。。

モーツァルト、シューマン、ベートーベン等を試してみました。
もちろん、スタインウェイのフルコン、私ごときが弾きこなせるものではありません・・・
が、CDで聴くホロヴィッツのすばらしい演奏のオーラを
少しだけ分けていただいたような気がして、
ホロヴィッツが弾いた同じ鍵盤に、
感謝を持って触れさせていただきました。

以下はパンフレットからの抜粋です。

 ホロヴィッツは、世界各地のコンサートやレコーディングに何台かのスタインウェイピアノを使用しました。
 
 いずれも彼の心に叶うものでしたが、中でも製造番号No.314.5031943年製Dモデル、ワンダ・トスカニーニ(注1)との結婚記念のピアノでもあるこのピアノを“我が忠実なる離れ難き友”と呼び、
ニューヨークの自宅で、また多くのコンサート会場に伴って愛用しました。
 1986年の日本でのコンサート(注2)も含めて、最後の4年間のコンサートにはこのピアノだけが使われました。(注3)

 ホロヴィッツの専任技術者であったフランツ・モアは「マエストロのピアノだからといって、特にちがいはありません。」と語ります。
 では何がこのピアノをそのような特別なものにしているのでしょう。
 外観は他のスタインウェイDモデルと同じですが、このピアノの内面には微妙な特徴が見出せます。

 「マエストロが愛したこのスタインウェイを、マエストロが好む音色を出せるように、また好みのタッチとなるように調整する」のがモアの役目でした。(注4)

 マエストロ独特の平らは指使いに調和させ、好みの重さと深さに調整する。
そしてホロヴィッツの音と人々が言うあのピュアでパワフルな低音やクリアで華やかな高音、
音色のニュアンス(“鼻にかかった・・・nasal”とホロヴィッツが言う)をこのピアノがいつも出せるように。
 
(ゆみみ注1)ホロヴィッツはイタリアの大指揮者トスカニーニの末娘と結婚しました。

(ゆみみ注2)1986年「おそらく最後だろう」と言われ、そのとおりになった来日、
        ゆりかんは残念ながら聴いていません・・・上の子2歳、下の子はお腹の中。
        ブランクの真っ只中です。そしてとうとう生で聴くことができないままでした。

(ゆみみ注3)ホロヴィッツほどの、いわゆるマエストロと言われるクラスのピアニストともなると、
       お気に入りのピアノを会場から会場へ、あるいは空輸で国から国へ持ち運びます。

(ゆみみ注4)ほとんどのピアニストは会場に備え付けのピアノで演奏します。
       会場に複数のピアノがある場合は、どれを使うのかを決めます。
       ピアノ調律師は単に音を合わせるだけでなく、
       ピアニストがよりよい演奏ができるよう、タッチや音色などをピアニストや、
       プログラムに合わせて調整します。