この地でピアノ教室を始めた頃、決まったレッスン日に都合が悪くて来られない時は
あらかじめ、言って頂いた場合に限り、希望すれば他の日時にレッスンをする、
「振替レッスン」をしていました。

何年かたつうちに生徒が増えて、
若い先生に手伝っていただくことになりました。
私は教室と同じ建物に住んでいるので、
振替レッスンができますが、
若い先生は、週一回しか来ないのでできません。
しかも、生徒がいっぱいだから手伝いに来ていただいているわけで、
振替レッスンができる空き時間がありません。
ついている先生や曜日によって、差が出るのは不公平なので、
ある年のクリスマス会の後で、
「来年からは振替レッスンができません」ということを、
理由も一緒にお話して、了解していただきました。
ただし、その日の中で時間をずらす(早くとか遅くとか)なら、
先生が都合がつけばいいですよ・・・ということにしました。

とても言いにくかったです。


それから5年・・・・。
現在ピアノは5人で教えています。

先日Aちゃんのお母さん(B先生の担当です)が、
「11月○日は新入学児検診、12月○日はお遊戯会があって、ピアノの時間に、間に合わないんです。他のことと違って学校や幼稚園のことだし、必ず行かなければならないことなので、レッスンを他の日にお願いできないでしょうか?」
と、相談がありました。
私 「先生によって週3回来てる先生と1回だけの先生がいて、振替レッスンをお受けできない生徒さんも出てくるので、公平を期すために、振替えはやっていないんです。」
Aさん「学校関係のことで、こんなに早くから解っていることなのに、 月謝を払って習っていて、二回もどうしようもないことで、欠席するのは、納得がいかないです。」
私 「そうですよね。私も自分の子供にお稽古事をさせていたので、お気持ちはお察しします。
  でも、これまですでに、新入学児検診であってもお休みした方、時間だけ変えた方がいました し、宿泊体験、修学旅行、土曜日の運動会、学習発表会など、本当に申し訳ないんですが、皆さんお休みをされるか、時間をずらすかで対応していただいているんです。
学校のことと言わずに・・都合が悪いからお休みします・・とだけおっしゃる方もいますし、今の約束事の中では今回は振替できないんです。申し訳ありません。」
Aさんは結局、行事の少ない別の曜日にレッスン日そのものを移行することを希望され、
B先生が空いている他の曜日と時間に変わりました。
レッスン日そのものが変わったので、お休みも振替えもそもそも必要なくなりましたが、教室ルール
のためにご希望に沿うことが出来ずに申し訳ないことをしてしまいました。

他のピアノ教室でやっていることを、
ここの教室ではできない・・・
というのは、とても心苦しいことです。
今回Aちゃんのお母さんは、ご自分の考えをこうして私達に話して下さったので
お互いにコミュニケーションを取ることが出来ましたが、
皆さんたぶん、不満に思っても言って下さらないこともあるだろうなあ・・と思いました。


学校行事に限ってあらかじめ申告していただいて、振替えをすることも検討しましたが、
先生たちの日程、特に週一回しか来ない先生に関してはどうしようもないですし、
先生を変えての振替えは、子どもによってメリットとデメリットが見極めにくいのと、
コストとお給料の問題が出てきます。

何事もパーフェクト・・・というのはなかなか難しいものです。
振替えレッスンはできないけれど、
元気な子供たちと
パワーいっぱいの先生がたくさんいることの心強さを生かして、
これからも特色ある教室にしていきたいと願っています。








10月7,8,9の三連休、
仙台クラシックフェスティバルと東北YOSAKOIが同時に開催されました。
もちろん主催者は別々です。
が、二つとも、地下鉄沿線の会場を中心に開かれたので
道路を隔てて両方のイベント会場がある・という駅も二ヶ所あって
それぞれのお客さんで地下鉄の中もにぎやか。
YOSAKOIの出演者は衣装のまま、地下鉄で移動・・・。
なかなか楽しい光景でしたよ。
全国から出場者のあったYOSAKOIにはダンス好きの娘も参加。

クラシックフェスティバルは朝(早くて9時30分)から晩(遅くて21時45分)まで、
市内を縦断する地下鉄沿線の4つの施設にある全10会場を使って、101回のコンサートを開催するもので
クラシックに馴染みのない人に聴いてもらいたい、というのがコンセプトです。
一回45分程度で、ひとつのコンサートはすべて1000円。
アーティストは、マスコミをにぎわす人たち、国際コンクール優勝者、地元出身アーティスト、
クラシック界の大御所・・・と様々。
私も3日間で7つのコンサートを聴き、映画を一つ見て、
娘のダンスも見て・・・楽しい楽しい3日間でした。


オペラはせいぜい年に1~2本しか見ないのですが、
今年は、オペラに縁があり、
魔笛、リゴレット、トスカと観て、
先日は、念願かなってトゥーランドットを観ることができました。
荒川静香さんがトリノ五輪で、カラフのアリア「誰も寝てはならぬ」にのって、
華麗な演技を披露、見事金メダルを獲得したことがきっかけとなってこの歌が有名になり、
オペラ人気にも飛び火して、
今年の来日オペラの「トゥーランドット」は、ほとんど完売状態のようです。
しかし私の場合は30年来の念願が叶って、やっと今回見ることができたんです。

私は教育学部の音楽科で学びましたので、
ピアノも声楽も卒業試験までは、専攻に関係なく同等に勉強しなくてはなりませんでした。
ある時、声楽の先生からいただいた曲が、
トゥーランドットの中のリウのアリア「氷のような姫君の心も」。
オペラのクライマックスで歌われ、
中国風のモチーフのオーケストラ伴奏をバックにした、美しいアリアです。
学生はレコード(当時はレコードでした)を、自由に借りることができたので、
早速トゥーランドット全曲のレコードと、スコアを借り、
家に帰ってスコアを見ながら聴きました。
・・・素晴らしい、音楽に感動しました。
リウのアリアだけでなく、
ピン、パン、ポンという登場人物がふるさとを懐かしんで歌う三重唱も
いつかきっと生で聴きたいと思いました。
徹夜して、一晩で二回も聴いてしまいました。
試験で歌ったのも昨日のことのよう・・・
(でもその当時「誰も寝てはならぬ」はあまり私の印象に残らなかったです)
見たい聴きたいと思いつつ、かれこれ30年、
トゥーランドットはいちばん見たいオペラでありながら、
いろいろな都合やめぐり合わせのタイミングが合わず、
とうとう、今まで生の舞台を見ることはできませんでした。
そんな、思い入れの深いオペラでしたので、
今回は特別に、気合を入れて見て参りましたよ。
何度も繰り返し心に蘇らせたピン、パン、ポンの三重唱も見事でした。
カラフのアリア「誰も寝てはならぬ」から、リウの「氷のような姫君の心も」へのクライマックスは、舞台の緊張感が客席にも直に伝わって見事でした。
レコードのように、一晩で二回とはいかないけれど
ぜひもう一度みたいオペラの一つです。


クルト・ヴィトマーリサイタル ウィーン古典派歌曲の夕べを聴いて来ました。
すばらしいバリトンとピアノ。
それに加えて、とても洒落たプログラムで、
先週のオペラに引き続き、至福の時を味わいました。
今夜のプログラムは、今井邦男作曲の、「松尾芭蕉 おくのほそ道」を組み合わせてあり、
ハイドン、モーツァルト、ベートーベンを、芭蕉が歩き回るような形(解説より)
になっています。
 この「おくのほそ道」は、クルト・ヴィトマー氏の依頼によって作曲されました。
芭蕉を題材に無伴奏の歌曲を・という注文に今井氏は迷うことなく「おくのほそ道」を選んだそうです。
2002年7月にダルムシュタット現代音楽祭で初演されています。
 
ヴィトマー氏はその後も世界各地でこの曲を演奏し、来年のザルツブルグ音楽祭でも演奏が予定されているとのこと。(この音楽祭では2度目)
 
 ヴィトマー氏のリサイタルは何度も聴いていますが、プログラムはいつも独特のこだわりを持って構成されているように感じます。

今夜もとてもセンスの良い趣向だったのでここに掲載します。しばしお付き合い下さいね。

クルト・ヴィトマーリサイタル   ウィーン古典派歌曲の夕べ

 バリトン/クルト・ヴィトマー   Kurt Widmer,Bariton
 ピアノ/阿部祥子         Shoko Abe

今井邦男
Kunio Imai(1942~) 松尾芭蕉「奥のほそみち」-バリトン独唱のために
              Basyo's Narrow Road to a Far Privince for solo Bariton
               1、前奏 2、草の戸も/行く春や 3、仙台、あやめ草
               4、岩切、おくのほそ道 5、間奏

J.ハイドン        さすらい人  The wanderer Hob.XXVIa no.32
Josef Haydn(1732~1809) おそかった母の到着 Die zu spaete Ankunft der Mutter H.XXVla Nr.12
             まことにありふれた物語 Eine sehr gewohnliche Geschichte H.VVVIa Nr.4
怠惰礼賛      Lob der Fauheit H.XXVIa Nr.22

今井邦男
Kunio Imai(1942~) 松尾芭蕉「奥のほそみち」-バリトン独唱のために
               6、石巻、平泉と心ざし

L.v.ベートーベン   ゲレールトによる6つの歌 Op.48 1-6 Sechs Lieder von Gellert Op.48 1-6
L.v。Beethoven(1770~1827)
1、祈り         Bitten
               2、隣人の愛       Die Liebe des Nachsten
               3、死について      Von Tode
               4、自然における神の栄光 Die Ehre Gottes aus der Natur
               5、神の力と摂理     Gottes Macht und Vorsehung
               6、懺悔の歌       Bussiied

           アデライーデ Op.46     Adelaide Op.46

今井邦男          松尾芭蕉「奥のほそみち」-バリトン独唱のために
               7、平泉 国破れて山河あり 8、夏草や  
               9、兼ねて耳驚かしたる  10、五月雨の

W.A.モーツァルト      夕べの想い  K.523    Abendempfindung K.523    
W.A.Mozart(1756~1791)   寂しい森で  K.308    Dans un bois solitaire K.308    
              別れの歌   K.519    Das Lied der Trenung K.519
              だまされる世 K.474    Die betrogene Welt K.474


先日、二夜連続でオペラを見ました。
最初はリゴレット、そして、トスカ!
やっぱりオペラはイタリアだ!

と、思いました。
歴史の重みがちがうのだと思います

リゴレットでは主役陣はもちろん、合唱団のすばらしさ
トスカでは                                
カヴァラドッシを演じたファビオ・アルミリアートの美しさ と 甘い歌声にすっかりはまってしまいました。



アリア「星は光りぬ」は、今まで聴いたたくさんの曲のベスト3にはいります!
クラリネットも素晴らしかった・・・。