HIMARIのベルリン・デビューの3日目のライブはスマホで観て、先程まで再配信をテレビの大画面で改めて観ていましたが、アンコールが終わる時には涙が出そうになりました。テレビ離れ・スマホ時代と言われていますが、テレビの大画面で観た方が心に刺さります↓。

昨年4月にベルリン・フィルのラインナップの正式発表前にHIMARIのデビューについて当ブログで取り上げましたが、それ以来、今回のデビュー公演には注目していました↓。

筆者の知っている範囲で、異次元の音を出すヴァイオリニストは世界に2人います。1人はHIMARIで1音目からアナログ・レコードで聴いているような独特の精神性の深い音色で、ハイフェッツらの名演奏者を連想させてくれる演奏です。もう1人はハーデリヒで、ハイレゾ音源のような超ハイクオリティの重層的な音を出します↓。

HIMARIは7月9日にサントリーホールでの公演がありますし、ハーデリヒは6月24日にサントリーホールに登場しますので、この期間は海外に行けません。


HIMARIは「神童」「天才少女」と言われておりますが、この凄さの秘密について、独自の考察していきたいと思います。

1. 家庭環境

HIMARIのご両親は音楽家で、父は作曲家、母はヴァイオリニストで、2歳からヴァイオリンを始めたと言われていますが、有名なアーティストでこう言うパターンは多いので、これだけではHIMARIの条件とは言えません。


2. 努力家

「天才」の定義はいくつかあると思いますが、「生まれつき備わった能力」「努力をしないでもできる」とされることがあります。天才と言われるHIMARIでも努力家の一面がインタビューなどで確認することができます。「練習の時間は長くても楽しい」「できないところは、100回でも1000回でも練習します」などの発言から天才ながらも努力家であります。これはモーツァルトのような楽天的な天才と違う点かもしれませんが、HIMARIの場合は完璧主義の天才と言えるかもしれません。


3. 記憶力

友人の脳科学者によると、HIMARIの頭の構造から記憶力が抜群に良いらしいです。英検や漢字検定などでも優秀な成果を出していることから、記憶力は良いと思われ、記憶力が良いとあらゆること(=先生の言葉や楽譜や本の内容など)を覚えているので、学習効果・経験効果が高くなり、優秀な成果を出すことができます。


4. 音の再現力

ここからは独自視点なので、読者の方は半信半疑で読んで頂いても良いですが、HIMARIに近しい方の話によると彼女は耳が良くて、過去の録音を覚えていて、その再現性があるのではと言う仮説があります。当ブログでは彼女の演奏を聴いているとハイフェッツやムターの音をすると何度か書いたと思いますが、名巨匠の録音を聴いて、それを完全に吸収し、再現する能力があるのではと見ています。


5. 生まれ変わり!?

この話は「非科学的」「都市伝説」と言われると思いますが、過去の人物の「生まれ変わり」の研究は世界中で行われています。

例えば上記のヴァージニア大学の生まれ変わりの実地調査では多くの事例が報告がされていますし、これに関する書籍もあります(「転生した子どもたち」)。日本でも生まれ変わりの研究者がいて、TBSの番組で10歳の日本人の少年がNYの9.11の犠牲者の生まれ変わりとされていて、実際にアメリカ人犠牲者の家族と会話しているシーンを見たことがあります。この見立ては、かなり怪しいと思われる方もいますが、あくまでもHIMARIさんが過去の名演奏家の生まれ変わりの可能性の説として提示しますが、真偽はもちろん分かりません。3/19のNHK BS4Kで「ヴァイオリニストHIMARI」と言う番組で、昨年末のフィラデルフィア管(ソロ: HIMARI)を指揮したマリン・オルソップがHIMARIについて以下のような発言をしています↓。

この論を提示したのは間違いかもしれないですが、オルソップの発言からもあながち突飛な話ではないですし、上記の「生まれ変わり」関連書籍は興味深い本であります。


音楽評論家は彼女の名器(ストラディヴァリウス)が貸与されていることについて言及するかもしれませんが、これはHIMARIさんの人間的な才能面の話ではないので、今回の議論の対象外としています。HIMARIさんの演奏家としての凄さが認められて、名器を貸与されている因果関係があることを再確認しておく必要があると思います。本日もお読み頂きありがとうございました。