クラシック♪インド部のブログ

クラシック♪インド部のブログ

西洋クラシック音楽とインドというどうにも関係のなさそうな二つの事柄を中心に語るフリーライター&編集者、高坂はる香のブログ。
ピアノや西洋クラシック音楽とインドというすばらしい文化が刺激しあって何かが生まれる瞬間を妄想しています。

Amebaでブログを始めよう!
さて、この度ピアノにまつわる話題を提供するサイトを開設しました。
その名も「ピアノの惑星」です。

クラシック・インド部のブログもこちらに移転します。
アメブロのアーカイヴ記事は当面このままにしておくつもりですが、
新規記事は新しいサイトのほうに投稿しますので、今後はそちらを覗いてみてください!

サイトの更新情報は、従来のクラシックインド部ツイッターで配信するほか、
新たに開設した「ピアノの惑星」FBページで配信してゆく予定です。
このFBは、みなさんが気軽に情報やコメントを投稿できる場所になったらおもしろそうだなと
勝手に思っています。


ちなみに、「ピアノの惑星」内には、
ブログの他に、本やCDの情報、カレーの情報、ちょっとした連載、
そしてコンクール取材の際には特設ページを設置して現地レポートをアップする予定です。
ピアノ好きが集まる場所にしたいと思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いします!


ピアニストへのインタビューの際、一時期自分のなかでちょっと流行っていたのが、
新しい作品にとりかかるときどうやって練習し始める? 聞いてみること。
返答が人によってバラバラなのはもちろんですが、
おもしろいのは、だいたい「え、みんな当然そうじゃないの?」という勢いだということ。
確かにピアニスト同士ではそんな話はしないのかもね。
自分の子供のころの師匠のやり方に影響をうける部分も大きいのだろうか?
(もちろん、その後自分だけの方法を確立してゆくのだろうけれど)


そんなわけで、ムジカノーヴァ編集部さんから
この「練習中のピアニストの頭の中を覗く」特集のお話を聞いたとき、
なんておもしろそう!と思ったのでした。

MUSICA NOVA (ムジカ ノーヴァ) 2014年 02月号 [雑誌]/音楽之友社
¥880
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ムジカノーヴァ2014年2月号
特集:覗いてみよう! 練習中のピアニストの頭の中

・どのくらいから勉強を始めるのが理想か、そのときはどんな練習をするか
・作品の理解を深める作業はどのようにするか
・本番前の仕上げはいつごろとりかかるのが理想か、どんな練習をするか


…このあたりを、立場もタイプも違う何人かのピアニストにお聞きしました。
メインでお話を聞いたのは、おなじみピアノ界インドの星、青柳晋さん。
インドさえ受け入れる寛容な同氏ならば、
少々、妙ちくりんな質問をしても許してくれるだろうと、
これまで自分が聞いた他のピアニストの事例などについても、
ご意見をうかがってみたりしました。
(なにそれ、おかしいね!と全力でつっこまれた事例もいくつかありましたが、
 そのあたりは誌面ではさりげない形でまるくおさめております)


そして、その他メールでコメントをいただいたのが、
ゲルハルト・オピッツさん、ユリアンナ・アヴデーワさん、松本和将さん、
そして、るびやんことアレクサンダー・ルビャンツェフさん。
るびやんはハチャメチャな返事がくるかと思ったらわりと普通だったので、逆にびっくり。
それで演奏があの結果になるなんて、逆にすごい。
ただ、雑談に書いてあった
「最近、アップライトピアノが入る車を探している」
…という話のほうに驚きました。どうやら車の中で練習しようとしているらしい。


他人の録音を聞いてみるという人、あえて聴かないよう心がけるという人、
弾く前に譜読みをすべきだという人、弾かずに譜面だけよむなんて我慢できない!という人、
さらには、音楽は純粋に譜面から読み取るべきことという人もいれば、
作曲家の伝記から書簡から、全部調べ尽くさないと気が済まないという人もいます。
本当にそれぞれですね。性格や哲学が現れますよね。おもしろいなー。
ぜひ、読んでみてください。


ところでこの号には指揮者の曽我大介さんによる
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番誌上レッスンも載っていました。
これはおもしろい。指揮者らしい興味深い内容。
ちなみに曽我さんはスパイスを自分で配合し、ミルで挽いてインドカレーを作る人です。
やっぱりインドカレーが好きな人は違うわ~。
…と、結局その結論に落ち着く。

 

今年もまた、唐突にニコライ・ホジャイノフさんから日本のファンのみなさんへ、
新春メッセージが届き、お預かりしました。

My dearest Japanese fans!
I am wishing all of you a very happy New Year! I enjoyed immensely having concerts in Japan in 2013 and meeting you. I thank you for your support and kind attention, for your love. I love all of you very much, I always give concerts in your country with great pleasure, I have the most devoted and wonderful fans in Japan. 
I would like to wish us all in the New Year of the Wood Horse to have confidence, patience, this is the only way to surmount the obstacles; luck, which seldom smiles to us; strong health, it is necessary to everyone of us; and a lot bright and interesting meetings in the New Year.
Happy and peaceful New Year! 
Cordially,
Nikolay Khozyainov

今回も、わたくしの言葉になってしまうのもなんですので、
なんとなく内容をざっとご紹介しますと…

2013年は日本でコンサートができ、みなさんに会うことができてたいへん嬉しかったということ、みなさんのサポートと愛情に心から感謝しているということ。
日本のみなさんを愛していて、みなさんの前で演奏するのがいつもものすごくうれしいということ。日本のファンの方々は一番愛情深く応援してくれるということ。
この「甲午」の年、みなさんが自信と忍耐をもって暮らせることを祈っているということ…なぜならそれこそが唯一困難を乗り越えるための方法だから。
そしてこの新しい年に、幸運:めったに私たちには微笑んでくれないもの、健康:すべての人に必要なもの、そして喜ばしくすてきな出会いがあることを願っている、ということ。

このようなメッセージとなっております。
今回、なんだか込み入った内容だったので結局またほとんどまるっと訳してしまいましたが。
ニコライさん的にこの「なんとなくざっと訳してくれる」というのが気に入った模様でしたので、
前回と同様、一応そのご意向に沿ってみました。

昨年もそうでしたが、いつもみなさんからたくさんの応援やメッセージをもらうのに、
まめにどこかに書き込んだりするタイプではないので
言葉を返すことができないのが気になっている…とのことで、託されました。
新年のメッセージなのに遅くなってしまったことをわりと気にしていたことも、
併せてお伝えしておきます。
案外、そういう人なのよね。

今年は、2月、8月、そして10~11月と、
リサイタルやオーケストラとの共演で何度も来日してくれますね。
前回の来日時に録音した新譜のリリースももうすぐ。
また近いうちにそのあたりの情報もご紹介したいと思いますが、
まずはニコライさんが気にしているので、
少しでも早くみなさんにこのメッセージをお届けしたいと思います。

で、今年のキーワードは、「めったに微笑んでくれない幸運」に決定。
さりげなくはさんできたイイ感じのネガティブ発言、つっこまずにはいられない。