25~44歳は、「子育て世代」とされています。この年齢の間に子どもを生み育てる男女が大半を占めています。
そしてこの世代は「働き世代」でもあります。就職から数年が経ち、仕事にも慣れ、後輩を指導する立場でもあります。会社からの期待と責任が大きく寄せられています。
そこで課題となってくるのが「子育てと仕事の両立」です。
この世代はどのような働き方をしているのでしょうか。
「労働力調査(速報)平成20年平均結果の概要」から、考えてみたいと思います。
■「働くママ」が増加
25~44歳の有配偶女性の労働力人口比率(全体の何割が働いているか)は、年々増加しています。
2008年の平均は、25~29歳は51.1%、30~34歳も51.1%、35~39歳は56.5%と、前年に比べ上昇しています。また男女雇用機会均等法が制定された1985年と比べると、25~29歳で12.2ポイント、30~34歳で5.4ポイントの上昇となっています。
25~44歳のいずれの世代も、仕事を持つ女性が半数を超えており、また若い世代ほど、「結婚しても仕事を続ける」ことが当たり前になっていることが分かります。
■やっぱり「働きすぎのパパ」
男性については、週間就業時間を見てみましょう。
25~44歳の男性就業者のうち、週間就業時間が60時間を越える人の割合は、19.2%となっています。
残業のまったくない正社員の就業時間は40時間、すなわち週に20時間以上、1日4時間以上残業していることになります。これは2003年度から減少傾向にあるとはいえ、非常に多いと言わざるをえない状況です。また男性従事者全体の水準15.5%よりも、3.7ポイント高くなっています。
子育て世代は、生活時間の大半を仕事が占めていることが分かります。
■パパママが子どもを育てるために
以前の「考えてみよう」
http://ameblo.jp/clark-think/entry-10217115642.html
http://ameblo.jp/clark-think/entry-10129127824.html
でも触れましたが、パパは「もっと子育てをしたい!」と切に願っています。しかし実際の生活では「仕事優先」のライフスタイルを送らざるをえず、子どもに接したくても接することができないのです。
「パパママが子どもを育てる」という当たり前のことを当たり前に実現するために、企業は、そして私たち一人ひとりは、働き方を本気で考える時期に来ているのではないでしょうか。
「労働力調査(速報)平成20年平均結果の概要」はこちらをクリック
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/index.htm