「年収の壁」撤廃への道 | Passのブログ (情報部屋)

Passのブログ (情報部屋)

不動産投資から株式投資、育児から家事まで、その他 国内・海外の見たこと感じたことをただつらつらと書き連ねるブログです

年106万円(月8.8万円)の収入を超えると起きる問題「年収の壁」、このブログでも再三で取り上げてきましたが、今ではほとんどのパートやアルバイトが月8.8万円以上を継続的に稼ぐと、社会保険料(月1.2万円)を漏れなく徴収されるという時代になりました。

 

月1.2万円といえば、数時間働いて2日分ぐらいの金額になりますから月13日働くうちの2日分は保険料の支払いのために働いているといっても過言ではありません。

 

 

 

 

さらに将来は月収5.8万円以上にも厚生年金適用といった案まで出てきているので、いずれ「扶養内」とか「専業主〇」という控除枠は完全に無くなるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

これまでサラリーマンの専業主婦(専業主夫)は社会保険料の支払いで第3号被保険者として長らく優遇されてきたのは間違いありません。ここにメスを入れるというのは共働き社会が当たり前になりつつある現在において避けられない議論には既になっています。

 

実際にサラリーマンではない自営業の妻ということになると専業主婦でも社会保険料を支払うことになるのでこれを税制として考えれば不公平であるという意見も確かに事実です。(実際には保険料ですが)

 

とはいえ、第3号枠を撤廃して全員が厚生年金に加入したとしても、減った分の手取りを老後の年金支給で取り返すためには年金加入開始から17年もかかるという試算もあるとのことで、とんでもない未来にまで先送りされるわけですね。

 

仮に65歳から支給されたとしても82歳以上まで生きないと支払った分は相殺できないということになると聞くとそれはさすがに複雑。そんな先の年金支給まで本当に今の時点で約束されているのかどうかも分かりませんし、未来に貰えるかも分からない年金収入より今ある余計な保険料は正直支払いたくないというのもよく分かります。

 

まあ、どこかでスパッと控除枠のようなものを諦める時期がいずれ来るんでしょうね。公平性を期すならやはり保険料は全員から取るべきだとは思いますが、これまでの主婦の優遇政策として積み重ねが非常に長かったですから、第3号など専業主婦類の控除を一切無くしてしまうと選挙でどのようなしっぺ返しを受けるか?

 

いずれにしても増税する上に保険料を幅広く徴収していくのは既定路線だとは思います。そのうち70歳までは年金が出なくなるという話もあるぐらいですから、今50代以下の人は年金は65歳から少しでも貰えれば超ラッキー!ぐらいに思っておくほうが無難なのかもしれません。