50代での転職で年収は? | Passのブログ (情報部屋)

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アラフィフ(50代)にもなると今の仕事に嫌気がさしていても、いざ異分野に転職するのはかなり躊躇する人が多いと思います。

 

私の周りでも「今の職場で再雇用されるのは御免だけれども、だからといって転職や異分野に再就職するのはちょっと勇気が出ない」といった悩みを抱えた方々も非常に多く、中高年層の一般的な転職は実際に今でも厳しいと思います。

 

よほどスキルがあったり、コネがあったり、引き抜かれたりするというレアケースは別ですが、そもそも50代は役職定年や就労上での還暦定年(順次65歳まで延長が図られてはいるが)にさしかかる世代にあって、あと十年強ぐらいしか在籍しない人を積極的に採用したがる企業は正直言って多くは無いでしょう。

 

ただし、人手不足の業界(特に介護・運輸・飲食・清掃など主にサービス業)に限って言えば、転職すること自体が中高年で不可能なわけではありません。退職金を割り増ししてもらった上で年収ダウンを受け入れる形で妥協すれば異業種への転職自体は可能だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般的な人が転職した場合の中高年男性の平均年収は300~500万円。転職後で年500万円以上(手取り月30万円以上)稼げる人は平均年収の高い東京都内でもそう多くはなく、これまで都心で年700~800万円程度を稼いでいた中高年層からすると相当ショッキングな数字にも思えます。

 

 

ただ、実際に60歳を過ぎると職場にもよりますが年収が全盛期の3分の2以下になってしまうのが普通であり、50代半ばでも年収維持のために思い切って転職しようと挑戦する勇気のある人たちも現実問題としています。

 

 

 

 

 

 

 

例えば国家公務員の場合、月の基本給が41万円だった人(一般職員)は60歳の4月時点で28万円、高級官僚の場合は月の基本給が51万円だった人(エリート職員)が60歳の4月の時点で35万円になるそうです。

 

昔なら天下りすることでほぼ収入を維持(又はアップ)することができていましたが、今は天下り自体の数がかなり減っているため、やむを得ず定年延長後も同じ職場に残るお役人さんが多くなっています。

 

この数字でいけば諸手当や賞与を入れても年収400~500万円台ちょっとに届くかどうかといったところです。民間では経営状態にもよりますが最盛期の3分の2から半分ぐらいに減少するという。それならばいっそ転職という考えになるのも当然ではあります。

 

リストラなどで転職する場合は転職の猶予期間も短いため、人手が足りないタクシードライバーや介護業界などに転職する中高年も多いと思います。この他に路線バスやトラックの運転手なども人手不足が顕著ですが、このような業界での転職後の年収は350~450万円ぐらい。500万円にはなかなか到達できない世界であるのが悩ましいところ。(最近では東京都心部などコロナ明けで600万円以上を稼げる人もいるらしいですが、時間帯や乗せる人・道などがいろいろややっこしい)




 

 

 

 

 

 

 

60歳を超えてもなお年収500万円以上あるサラリーパーソンはなかなかスゴイです。でも年齢的に毎日フルで働くのもしんどくなってくる年頃でもあり、もう週3日ぐらいの勤務でいいから年収300万円台でも甘んじて受け入れるという選択肢もありそうです。

 

住宅ローンや子どもの教育費、自分たちの老後資金確保で60歳を過ぎてもまだまだお金を稼ぐのが必要だといった方は大変ですね。退職金が出るか出ないかの差も大きく、少なくとも65歳で2000万円以上の資金を確保するとなると「週3日勤務ぐらいでぼちぼちでいいや」なんて悠長なことを言える人は少ないかもしれません。