タイミーとフリーランス | Passのブログ (情報部屋)

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終身雇用が限界を迎えつつある日本でこの先の若い人たちはどのような雇用形態を取ることになるのか?







アメリカではZ世代の3分の2がこれから何かで働くとしたらフリーランス志向だという記事がありました。実際に企業も人件費や諸経費など今後はもっと抑えたいという株主などの声もあり、低収益部門や不採算部門の外注化(切り離し)の動きがさらに高まるだろうと思います。


実際にアルバイトなどの雇用はスポットワークなどのタイミーなどの急増もあり、特定の企業に属することなく、フリーワーカーのような無所属のワークスタイルが流行り始めています。これが正規雇用にはどのように波及していくのか?ここは誰しもが気になるところではないでしょうか?


以前のように新卒一括採用で企業に入社したとしても一生同じ職場で働き続ける生き方はかなり難しいと思われるし、転職や独立、会社の分社化や買収などにともなう雇用の激変、リストラも含めた人員流動化はさらに大きくなるだろうと考えられます。


能力が足りないのに会社にぶら下がって生きていくことはこれからは正直なところかなり困難になるわけであり、自ら何かしらのスキルや得意分野を磨いてレベルを上げていかないと雇用契約を簡単に切られてしまうような時代が来てしまうわけで、日本でもそのような動きが徐々に浸透してくると考えられます。


私は終身雇用よりフリーランスの方が気楽でいいと考えるタイプではありますが、とはいえこの先の日本でも長期安定雇用維持というのはかなり難しい時代に入ってきており、契約や雇用のスキマの穴にすっぽりとハマって、一定期間の収入が途切れるというリスクも自ら背負っていかないとならないとすれば、確かに大変といえば大変な時代です。


いずれにしても役所や企業など民間部門でも統合や再編、外資への売却や人員整理は進むと見られるし、稼げる能力が高い人は正規雇用、特別なスキルを持つ人はフリーランス、それ以外はほとんど非正規雇用になると見られ、何も努力しないと収入はどんどん下がってくるという時代が世界的に否応無しに来てしまいそうです。


それでも稼げる人はいいのですが、そこまで稼げない人を一体どうするのか?これが最大の政治的なテーマとなるわけで、これを税金で全て救うとなればさらなる増税と非課税世帯への給付の拡大、ベーシックインカムの導入も議論の対象になるかもしれません。


ただし、ベーシックインカムの導入となれば金をばら撒くことになるので貨幣価値の安定も担保されるかどうかは不透明であり、貨幣の価値がどんどん落ちていく可能性も高いです。さらなるインフレがずっと続く恐れもあり、ある種の社会実験のような不測な事態にもなりかねません。未来予測は非常に難しく不透明です。


結局、貨幣価値には頼らない価値の創造やスキルの向上、インフレに強い資産の購入など、労働面・資産面であらゆる対策をずっと絶え間なく講じていく必要があるだろうとは思います。


一生安定して価値が変わらないものなどないわけでして、ほとんどのヒトやモノは時間とともに劣化していく。当たり前といえば当たり前の話でもありますね。