皇室問題の精神分析 | Passのブログ (情報部屋)

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我が国最大のタブーにもなりかねませんが、海外や日本の皇室(英国の王室)問題についても、最近の特徴について精神分析的に深く考えてみたいと思います。

 

 

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1980年代に入ってから、王室や皇室を取りまく華族の間に心の問題や私的な問題(進学や結婚)などでいろいろな軋轢が騒がれるようになってきました。この問題は日本だけでなく英国王室でも似たようなことが同時進行で起きているのが非常に興味深いです。

 

もっとも顕著な例として、英国ではダイアナ妃、日本では雅子妃。いずれも結婚やキャリアの問題、それと出産(世継ぎ)についてですね。最近でもメーガン妃や眞子さんのご結婚や皇籍離脱の問題もありました....

 




こうして見ると、2人の王妃は本当に気の毒であり、表向きには国際的な活躍を期待されながらも、一部の保守層には煙たがられて、「国王や天皇よりも王妃が目立ってしまうのはいかがなものか?」など、今考えればとんでもないセクハラ・パワハラ・マタハラにより彼女たちの心を大いに傷つけ、踏みにじられ、苦悩の宮中人生を歩む結果にさえなってしまいました。(しかもダイアナさんは不審な事故死)

 

これらは日英で比較しても決して単なる偶然ではないでしょう。起きるべくして起きていて、次世代にも同じような事態が繰り返されてしまい、英国王室のダイアナ妃の子どもであるヘンリー王子とメーガン妃が王室を離脱してアメリカに移住。同じような時期に日本の眞子さまが小室さんと結婚して皇室を離脱しアメリカ移住となり、世間で大騒ぎになりましたよね。

 

私も古くさい堅苦しいサラリーマンを離脱したぐらいですから、そのレベルは大違いとはいえ、いかに王室皇室(サラリーマンも?)が社会の中で閉ざされていて、息苦しい生活を強いられているのか?その想像は私もたやすいです。

 

一般市民は口では「国際的に通用して華々しく活躍できる新時代の王妃」などとはやし立てていましたが、それはダブルスタンダードであり、実際のところは王室内で品位を保ちながら目立たないように固く閉ざされた世界でお世継ぎ誕生を期待されるという古い伝統慣習にのっとった価値観の維持が重要だったわけです。(それが上の世代の本音)

 

もっとも、今のグローバルスタンダードや新自由主義的な思想は王室のないアメリカから生まれたものなので、伝統と革新のせめぎあいの中で、華族の方たちでは板挟みでの苦悩が生じているのはここで言うまでもありません。サラリーマンに置き換えてみれば「自分の人生を充実させたい」という願望の中で、実は時間と身を削ってしたくもない金銭労働に従事しているのが大半ですから、レベル違いとは言えども、まあ似ているといえば似ています。

 

精神分析的に皇室王室の問題を考えると、国や社会を開けば開くほど、新しい価値観や人種が入り乱れてしまい、今のアメリカのように国内大混乱(二極化)が起きてしまうのはもはや確実な情勢です。

 

今のアメリカでさえ将来は有色人種の国になるというんですから、グローバルスタンダードや新自由主義で先々に不都合なことが起きてしまうのはもはや致し方ないと思うのですが、このままで変わらずにグローバル化を進めていくと、アメリカという国でさえアイデンティティー(個性や存在証明)が崩壊してしまう事態になりかねないし、文化や個性がどんどん失われ、格差や価値観が二極化し、精神崩壊にもつながる問題に発展します。

 

私としては「なるようにしかならない」と思っていますが、そんな価値観の崩壊の中でどのように個人が生きて行くのかは、皇室王室でなくとも一般市民でさえも、今から心の準備をしなければならない時代に突入しているようです。