さて、発達障害や精神分析の内容に戻りますが、発達障害も人格障害も男女ともにその発現はあるものの、女性の方は比較的目立ちにくいという不思議な特性がありました。
女性に多い、「隠れ発達障害」はなぜ起こる? : 宮尾医師 寄稿記事 - 株式会社Kaien (kaien-lab.com)
なぜ女性が少ない(目立ちにくい)のか、現在でもよく分かっていないそうです。ただし、○○障害は遺伝的な問題が大きく、そもそも男女では体質や気質にはもともとの性差が大きくあるし、かつ左脳と右脳を繋ぐ脳梁の太さが男女で大きく違うことや、オスとメスを決めるXYとXXの遺伝子の問題なども含め、発現差で考えられる要因というのがいくつかありそうです。
女性では目に見えにくい隠れ発達障害(&人格障害)の問題は、思春期以降に顕著に出てくるという場合が多いようです。中学、高校、大学、社会人と成長段階を上がっていくにつれ、様々な支障が出てくることが多くなり、悩んでいる方も多いことでしょう。
昔の女性は男性と結婚して、サラリーマン(OL)を辞める人が多かったので、○○障害については大きく問題にされることもなかったのでしょう。日本社会は男女のジェンダー・ロール(性役割)が今でも非常に固定的なので、働く女性が増えていく中でその問題が顕在化しているのは当然といえば当然なことだと思います。
特に日本の場合、男性と女性では、立場的に女性が不利になることも多く、これが女性にストレスを過大に強いられていることは否定できません。皇后である雅子さまの過去の適応障害の状況を見れば、火をみるよりも明らかです。(ましてや眞子さんのご結婚の件に関してはいくら元皇室とはいえ人権侵害レベルの誹謗中傷)
さらに女性ではパニック障害が多いと言われます。敏感な感受性を持つHSPもそうかもしれません。大人になってから突然パニック障害を発症する人も珍しくなく、男性よりも2~3倍も女性に多く見られるのが今や常識になりつつあります。
発達障害(人格障害)の男女差の問題についても、もう少し深く掘り下げてみたいなと思います。
つづく