廃業後約20年にわたり設備が修繕されず、廃虚同然の状態になっていた仙台市青葉区木町通2丁目のホテル木町が近く、建て替えを前提に解体される見通しとなったことが20日、分かった。周辺住民にとって、地域の治安や景観の面で長年、悩みの種となっていた建物が姿を消す。とのこと。
ホテル木町管理組合によると、昨秋の集会で、客室などを所有する107人のうち5分の4以上が建て替えに賛成し、解体が決まった。老朽化した施設の修繕費が大幅に膨らむことなどを理由に、一部組合員が建て替えを提案していた。
建物内の客室は最近まで、権利関係がはっきりしない人物が一部を占有していた。今月までに明け渡しが終わり、解体、建て替えできるめどが立った。解体の時期は検討中という。
1997年3月には建物内で殺人事件が発生。廃業後は反社会勢力の関係者とみられる人物が出入りしていたとされ、周辺住民の間から「地域の治安に悪影響を及ぼす」と懸念する声が上がっていた。
このように、オフィスや商業施設で複数の所有者がいる管理組合は、今後建物の老朽化が進むとやっかいになる。現実的に建て替えも修繕も行き詰まっているマンションや商業施設をいくつも見てきた。今後社会問題に発展するだろう。それにしてもホテル木町は建て替えに目処が立ってよかった。
[ホテル木町] 地上7階、地下1階。1977年開業。経営会社が破産する99年1月まで営業した。経営会社は開業時、1~3階を宿泊用として管理し、4~7階を一般に分譲。2002年に旧客室も分譲され、所有者は宮城県内外に100人以上いる。一部の客室所有者の呼び掛けを基に、2018年7月管理組合が発足した。