「予防保全」のほうが「事後保全」よりも安上がりというのは大嘘 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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「予防保全」とは、建築物等の部分あるいは部品に不具合、故障が生じる以前に、部分あるいは部品を修繕、もしくは交換し、性能、機能を所定の状態に維持する保全の方法をいいます。一方の「事後保全」とは、建築物等の部分あるいは部品に不具合、故障が生じた後に、部分あるいは部品を修繕、もしくは交換し、性能、機能を所定の状態に維持する保全の方法をいいます。

 

もう少しわかりやすくいうと、たとえば電球が切れたときに、その切れた電球を交換することを事後保全といい、電球が切れる前にすべての電球をいっせいに交換することを予防保全といいます。

 

世間的には、「事後保全だとコストがかかり、予防保全のほうが安上がりだ」ということが常識となっており、教科書でも予防保全推進論が圧倒的です。

 

たしかに、不具合、故障が生じたときに影響が大きい場合、復旧時に膨大な時間と金額がかかることは誰でもわかります。管理組合としては、給水ポンプやエレベータ、機械式駐車場など、故障したときに影響が大きい部分は予防保全的に対応していくほうがいいでしょう。しかし、もっともコストのかかる建築的な部分では、実は事後保全のほうが安上がりになるということをぜひ知っておいてほしいと思います。