勢いが”レッドドラゴン”に迄届きました。
これ、私は観た気で居たんですが、完全に
勘違いで未見でしたね、、おそらく86年版
を観てるんだと思います。
いずれにせよ余り覚えて居ないので好都合!
結果から先に書かせて貰うと大概3作目
って勢いがしぼんで駄目になるのですが、
これは非常に良く出来ていました。
冒頭、エドワード・ノートン演ず刑事グレアム
との死闘の末、レクターが収監される経緯が
描かれております。この件で大怪我したグレアム
は引退しておりましたが、複雑怪奇な猟奇事件が
発生するとFBIに復職し持ち前に洞察力を生かし
犯人を追いかけるのですが、レクターに知見を
求めて何度も面会に来ます。
撮影時の時間軸が逆行しているので、老けブリ
が心配でしたがギリギリの保ちでここはセーフ。
収監されているボルティモアの精神病院も
見事に再現され、アホなチルトン院長や担当の
バーニーもちゃんと登場してました。
見応えの一因となったのは犯人役を演じた
やや若き日のレイフ・ファインズのキワキワ
のお芝居でしょう。狂気と人間性を狭間の
行き交いを見事に表現しており、意外性を
練り込んだ脚本の効果もあって実にマッチでした。
推理力に洞察力、知略も加わり極端なグロ表現
を抑えながらもサスペンスとしては優秀な出来、
3部作としての幕を閉めるには十分でした。
結果論ですが未見の人が居るならば、
時間軸通りに、
レッドドラゴン~羊たちの沈黙~ハンニバル
でも全然OKでしょう。