記憶の淵の旅は続きます。
”羊たちの沈黙”の次作である”ハンニバル”も
一緒に再探訪してみました。
巨匠リドリー・スコット監督作品でしたが、
最恐のグロ映画としか記憶が残ってません。
更にクラリスがジュリアン・ムーアに変更
になった事が余りにショックであり、作り
込み過ぎた冷た過ぎる芝居に違和感を持った
という事を朧気に覚えてました。
う~ん、なんか絶対に違うんですよね、、、
変にクールビューティー臭くて知的な
感じが漂って来ないんですよ。
レクター博士は自由を謳歌し、それを阻害
しようとする輩に天誅クラスのお仕置きを
披露してくれます。
当時一番しんどかったのがゲーリー・オールドマン
が被り物で演じた大金持ちのメイスンでしたね。
心も見た目も酷過ぎて、バンッとアップ描写が
来るとのけ反っていたのを覚えています。
特殊メイクでしたが現在の最先端ラバー技術を
散々見てきたせいか、今見ると完全に作り物
に見えてしまって衝撃は緩くなっておりました。
で、オーラスのこの最悪の晩餐・・・
これは今も見せられないですね、テレビ放映の
際も丸々カットされてたと思います。
おそらくは、凝ったグロ描写のせいで引いた人
が多く、余り評判は芳しくはなかったかなぁ?
レクターも知略を生かした上品な残虐さよりも
精力的に移動し、力尽くで御している様で
この塩梅に好みが判れましたよね。
そして、
原作のラストと映画のラストも異なります。
原作ではクラリスがレクターに懐柔されて
”偽親子関係で同棲が始まる”で締めれますが、
映画では違った結末になっております。
画的なインパクトとしては記憶に残る物が
ありましたが、精神的な怖さでは前作を
凌ぐことは叶わなかったと思います。