弁護人 | Sound@Cinema

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このポスターから何も推察出来ませんが、

ソン・ガンホが韓国の元大統領ノ・ムヒョン

の若き弁護士時代に”釜林事件”を弁護

した件を中心にまとめた作品でした。

 

 

 

 

ノ・ムヒョンは右の人、小泉政権時代に韓国

の大統領を03年~08年迄務めた人ですが、

09年に投身自殺して亡くなっております。

現大統領のム・ジェインは彼の側近でした。

 

そういえばそんな事ありましたねぇ、、、

 

で、作品の根底の”釜林事件”とは、81年の

軍事政権、チョン・ドゥファン大統領時代に

社会活動などを行った者の”アカ狩り”と

称して公然と行い、政府筋の禁則本の

読書会を行った若者らを国家保安法の名の

元に不当に拘束し、拷問により嘘の供述書

を作成させ不当裁判に持ち込んだ事案です。

 

ノ・ムヒョンはこの裁判で弁護側として

不当逮捕された若者らに付きました。

 

韓国内の映画動員数は1100万人を超え

あの”パラサイト”よりもヒットした作品

だそうです。

 

内容的には、非常に扇動要素が強く韓国

映画らしい感動の嵐の様な内容でした。

もうちょっとドライに描いた方が、事実を

映画化した訳だし良い様な気もしますが、

エンタメ風に見れば満点の出来具合でしょう。

 

深く考えずに一時案の映画化と捉えられれば

良く出来た裁判映画だし、ソン・ガンホの

力のこもったお芝居も受け入れられますが、

実在した政治家のほんの何十年か前の

実話だと思うと、少しバイアスの掛かった

作品なのでは?と勘繰りたくもなりますね、、、

 

ま、そんな感じですかねぇ。