アメリカの刑務所で増え過ぎた野生馬を捕獲し、
囚人に調教させた上で競売に掛け、全米中の
警察などに馬を売却するシステムがある様です。
なるほど、こうやって馬の供給と野生馬の数
を調整し均衡を保っているんですね。
まったく知りませんでした。アメリカならでは
ですかね。
映画は、短気な性格が原因で妻に暴力を振るい、
収監されたローマン（マティアス・スーナールツ）
が一頭の野生馬と向き合って行く内に自身
を取り戻そうとしますが、彼が担当する馬は
ローマン同様に意固地な馬で中々いう事を
聞きません。しかし互いに腹を割って徐々に
親しくなっていきます。そしていよいよ競売の
日になります、、、
という流れです。
囚人調教師の教官役をブルース・ダーンが
演じており、80歳を過ぎているのに非常に
良い味を出しておりました。こういうベテラン
が居るだけで作品はとても締まる物です。
この映画は確か日本において上映は無かった
ので、配信に上がって来てくれて初めて観る
事が出来ました。埋もれた映画がこういった形
で目の前に登場してくることは有難いですね。
非常に良い映画なんですが、敢えて難を
言うとローマンが暴れ馬に乗るシーンでは
吹き替えが見切れてしまっており、これが
残念ですかねぇ、、、スーナールツ程の
アクションをこなす俳優でも、流石に危険
との判断なんで仕方がないんでしょうが、
全部自分で演じ切っていれば、色々と
構図上の逃げも少なくなり、もっと自然に
見えたショットも多かったと思います。
それでも良い映画ですよ！是非ご覧ください。