作品冒頭はパート1とまったく同じ構成、
SONY~ゴーストハウス迄続く製作タイトル、
空撮から入って一見で事態を認知させる
構成は物の見事に踏襲してきました。
シリーズ感の強さを醸し出しています。
お話は例によって単純な流れで、じじいが
他人の家の火災から拾い上げた娘を育て上げ
数年後。その家族が娘を奪還しに来ますが、
そいつらもなんだか怪しい?
そして早々にじじいと娘奪還軍団との激しい
攻防が延々と続くわけです・・・
90分間ほぼ戦闘と言っても過言じゃありません。
じじいを演じるスティーブン・ラングの役作りは
見事としか言いようがありません。前作よりも
声のトーンを弱々しく変化させ、時の流れと
老いを一聴で識別出来るように表現しています。
新たな家は未だに慣れないようで、手探り
する所作も丁寧に演じており、その辺の
演出的な手抜かりも見えず好感触。
目の見えないじじいは、息をするとその音を
頼りに位置判別し、そこを攻撃してくるんですが
今作では展開が急で即座に攻撃を仕掛けて
来ます。無音がテーマの前作とは異なり、
その辺はもう周知とばかりに手法を代えた
構成要素となっておりました。
ま、これはこれで良いんじゃないかな?
良い意味での端折りだと思います。
そして、じじいさえ生きていればパート3も
簡単に作れるので、ラング主演の代表作として
是非続きを見せて欲しいです!!
B級映画の優として、実に良くできた作品です。