ゲーム内のNPC（モブキャラ）が隠されたAI機能
により、自己を形成しゲームサーバーを改変して
いってしまうお話です。生身のプレヤーと運営会社、
開発者迄が加わって仮想のゲーム環境内と
実社会の間ですったもんだが起こります。
大幅に端折りましたが、そこへ色んな味付けが
塗されており、”レディプレイヤー１”よりももっと
踏み込んだ内容となっていて、まさに現代版の
おとぎ話の様でありました。
凄く良かったんですが、何が秀でてるかと
いうと、結果壮大なラブレターなんですよ。
ゲームプログラムに秘めた想いが、謎解き
を兼ねてどんどん開示されていくと、最後
に行きついた先は”LOVE”そのものじゃない！
こんなに後味が良く爽やかな作品になるとは
夢にも思っておらず、まさかの感涙状態（泣）
そして物語の展開起点がキスです。
複雑なデジタルのお話ですが、やはり
最後はこれが決め手なんですよ！！
ゲーム会社の社長役でタイカ・ワイティティが
キャスティングされており、またこの芝居が
実に良くて、敵役ながらあっぱれな感じでした。
ジョジョラビットの時のヒットラーの様な、
憎たらしいけど雰囲気の有る独裁者ブリが
かなり底上げ要素となっております。
ショーン・レヴィ久々の映画監督作でしたが、
俳優、プロデューサー、監督迄務めた経験
のあるこの男の懐の深さが気に入りました。
いやぁ、これはマジでいい映画だった！！
上映館少ないけど、観に行って下さい！！！