カンヌ常連、ベルギーの名匠ダンデルヌ兄弟の2016年の作品。
小さな診療所に勤めるジェニー、診療時間を大きく過ぎた
20時過ぎにベルが鳴ったが研修医との諍いに気を取られ
扉を開けなかった。すると翌日診療所を訪れた少女が河岸
で死んでいるのが発見され大騒ぎになってしまう。
良心の呵責から身元不明の少女の名前だけでも調べよう
と必死に探偵紛いの行動を取ったジェニーだが、意外な
展開に翻弄されていく。
というお話。
ダンデルヌ色が今作もバリバリに出ております。
余計な色付けは一切無しでシンプルそのものの構成、
音楽すらありません。事件を追い掛けるジェニーに
フォーカスしクローズアップを多用し、内面を深く
深く見つめていきます。
ささやかながらも心を開き、道を切り開き直して
行く人々の行動に深い感動を覚えました。
そして、段々と負のスパイラルから正へと転回していきます。
尺も100分少々といつも通りに完璧。
邦画でもこういうテイストの作品が増えれば見応えが
あっていいんですが、中々難しいよねぇ、、、
新年2発目に良作に出会えました。