パラサイト | Sound@Cinema

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))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
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新年1発目は当然これです!

 

去年のパルムドール受賞”パラサイト”先行上映で

観てきましたが、特別料金で値引無しにも関わらず

連日の超満員!?有難迷惑な感じですが観たくて

仕方が無い、、まぁ料金に見合う内容として忘れます。

 

映画の冒頭にポン・ジュノ監督から”ネタバレ禁止”

との特別映像が流れました(笑)大凡のストーリー

は把握していたので、このメッセージでなんとなく

先行きが読めてしまったのは御愛嬌、、、

 

物語は、失業中のギクテ(ソン・ガンホ)一家の長男

がひょんなことから大金持ちの家の家庭教師に滑り

込む事になります。するとこの長男、ギクテの長女も

美術の家庭教師して採用させてしまいます。こうやって

全家族がこの家の甘い汁に群がる事に成功してしまいます。

 

ところが、、、

 

ここから先はポン・ジュノお得意のどんでん返しと、

韓国映画らしいキツい結末が待っておりますので

どんな事になるのか楽しみにしておいてください。

 

とにもかくにも、先行きばかりが気になるので2時間超

の作品ですが、まったく息が抜けません。そういった

意味では一級品の構成です。そこへ韓国ならでは事情

が絡んでくることと、昨今の最も地球的なテーマである

貧富の差の拡大が根底にあるので、パルムドール受賞

は頷けるものです。

 

ただし、やっぱりそこは韓国映画、、、

 

滅多くそなバイオレンスはちゃんと備わっております(笑)

 

完成品はATMOSでミックスされておりますが、日本上映

においては通常上映しか無いでしょう。内容的にそれ程

大きな効果は持たないでしょうし、例によって音声処理が

粗いので、普通で十分だと思います。

 

私的には”殺人の追憶”程のインパクトは感じ得ませんでした。

 

それでも十分に面白いです!是非ご覧になって下さい!

 

韓国内で、保守政権時代にブラックリストに載ってしまい

製作が制限されたポン・ジュノ久々の国内作品です。

政治の動向によってはまた撮れない時代に突入して

しまう懸念があるので、今作は是非見ておきましょう。

 

アジア期待の星です!