ハンナ(シアーシャ・ローナン)は、元CIA工作員の父エリック(エリック・バナ)と山奥で人知れず暮らし、並外れた格闘テクニックを叩き込まれた美少女。
愛らしい外見に反し、痛みを知らず、感情を持たないまま16歳に成長したハンナに、ついに外の世界へ旅立つ日が訪れる。
だが、ある任務によってヨーロッパへ旅立った彼女を、かつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサ(ケイト・ブランシェット)が執拗に追う。
行く手を阻むマリッサの手下との壮絶な戦いの中で、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知ることになる。
「ニキータ」「レオン」に次ぐ美少女暗殺者誕生!の触れ込みだが、この設定、もっと他にそっくりなのがあるじゃないか!
そう戦国の世に、隔離された山里で、最強の暗殺者として育てられた美少女「あずみ」にそっくだ。映画「あずみ」の上戸彩も殺陣の訓練相当がんばっていたが、このシアーシャ・ローナンの訓練、半端じゃない。
見た目は華奢な美少女だが、その敏捷性、格闘技のテクニックは目を見張るものがある。さらに映画的手法を見ると、ステディカムを駆使して、数人の敵を倒すシーンを1シーン1カットで見せるなど、監督のこだわりを感じさせる。映画を知っている、映画を楽しんでいる監督だなと思うと、それだけでワクワクして来る。
こんな面白い映画が人知れず公開され、終わってしまうのは残念で仕方ない。
1980年代、精神病院を廃絶し、精神病患者たちが一般社会で暮らせるような地域づくりに世界で初めて挑戦したイタリア。そんな時代に、ある施設が行った取り組みを実話を元に感動的に描いた人間讃歌だ。
重いテーマでありながら、イタリア映画らしいユーモアあふれる語り口で描いたところが面白い。すぐ手が出るキレやすい男、彼氏が100人いるという妄想を持つ女など、一筋縄ではいかない元患者の面々が繰り広げるドタバタぶりが笑いを誘い、気が付くと暖かい涙が頬を伝っている。
印象的なのは元患者たちの「性」や「恋愛」に触れている所だ。勿論彼らにも「性欲」はあるし「恋愛感情」もある。そのことにあらためて気づかされる。何も違わないんだという事を教えてくれる。
この勇気ある決断をしたイタリアに対して、日本はどうなのだろう?「精神病院」や「養護学校」「精神障害者」などという言葉を言い換えるだけで満足してないだろうか?「障害者」を「障がい者」と言い換えよう?そんなことで元患者たちが特別視されない社会、社会で生活していける環境が整っていると言えるだろうか?勿論、国や行政の問題だけではない、私たち自身の意識も変わっているだろうか?
この映画の原題は「やればできるさ!」これは社会に出て行こうとする障害者の気持ちだけではない、受け入れる私たちも同じ気持ちにならなければ、真のバリアフリーな社会は実現出来ないのではないだろうか?









