『ゴーストバスターズ』3作目が長い間

製作されなかった理由とは?

 

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』

公開が待ち遠しくて仕方ない!

 

 

そこで、新作を観る前に知っておくと、

さらに作品が楽しめるトリビアをご紹介します!

 

当然、前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は観ておいた方が良い!

のですが…『アフターライフ』には物語とは「別の部分」で感動する

エモい裏話が潜んでいるのです!

 

それが表題のクイズ

『ゴーストバスターズ』3作目が長く製作されなかった理由が関わってきます。


1984年『ゴーストバスターズ』第1作が公開!

 

 

大学でお荷物扱いされていた超常現象の専門家である3人の教授が、

研究費を確保するために始めたのが幽霊退治!

やがてニューヨーク中を大混乱に巻き込んで行く…

 

主人公?のピーターを演じたのはビル・マーレイだが

元々この役は『ブルース・ブラザーズ』で有名な

ジョン・ベルーシが予定されていた。

が、1982年に高級ホテル薬物の過剰摂取が原因で死亡してしまう。

 

 

脚本を担当し、3人の博士の1人・レイモンド博士を演じたのが

『ブルース・ブラザーズ』で相棒を演じていたダン・エイクロイドだった。

ジョン・ベルーシの出演は叶わなかったが

ダンは、ジョンをモデルにしたゴーストを登場させている。

それが、半透明の緑のゴースト

アグリー・リトル・スパット(通称スライマー)である。

 

スライマーは、生前は貪欲な肥満体の男性で、

死後もその食欲の衝動だけが残ってしまった食いしん坊ゴーストで、

高級ホテルで料理を食べまくっている。

ジョンが、亡くなったのも高級ホテルだが、

さすがに薬物の過剰摂取ではなくではなく、

暴飲暴食の食欲に変更されたようだ。

 

 

『ゴーストバスターズ』は

その年の興行成績2位を記録し、当時のコメディ映画最大のヒット作となった。

すぐさまテレビアニメのシリーズが放送され、

1989年『ゴーストバスターズ2』が公開され

再び大ヒット!

 

 

すぐさま『3』の企画が立ち上がったが…

オリジナルメンバーでの続編は難航、何度も座礁し

2016年、やっとこさ公開されたのは

登場人物を女性に変更したリブート版

『ゴーストバスターズ』だった!

 

 

余談だが…

当時の大作映画は「3D版」で公開されることが多く、

立体映像が画面から「飛び出す」訳だが

本作は「飛び出す」だけではなく

「ハミ出す3D」として公開された。

 

どういう事?

と思いながら観に行くと…映写された映像は

映画館の大スクリーンより2回りほど小さい画面

おいおい、せっかくの大スクリーンが台無しじゃないか…

と思っていたら、ゴーストが出てくると

「そこ」から「ハミ出し」て来る。という仕掛け!

確かに迫力は増すが、そもそも小さく映していた訳で、

元のスクリーンからハミ出す訳はなく…

さらに、目の前に「飛び出し」て来る方が迫力があり

次第に「ハミ出し」ている事は忘れてしまった…

 

 

そんなことも関係するのか?

この女性版は「黒歴史」的に語られることが多く

公開当時でも好意的に語られることは少なかった。

 

日本語吹き替えに女性芸人を大勢起用し、話題作りにも力を入れ、

吹き替え自体もキャラを抑えたキャスティングで良かったと思うし

個人的には、そこまでヒドイ作品とも思えない。

 

サプライズとして、オリジナルの出演者であるビル・マーレイや

シガニー・ウィーバーなどが、別人の役で多数出演している。

 

というのも…

もともと本作は、正統続編の『3』として企画されていた物。

ビル・マーレイが脚本に難色示して降板したなど

色々事情はあったようだが…

決定打となったのが、3人の博士役の1人でを演じ

1・2共に共同脚本を担当していたハロルド・ライミス

2014年、長きに渡る闘病生活の末、この世を去ってしまう。

 

 

オリジナルメンバーでの続編は不可能となった事もあり

1・2の監督だったアイヴァン・アルトマンも降板してしまう。

ダン・エイクロイドが製作総指揮を務め、

『女性版』としてリブートする路線に変更された。

 

にしても2の公開から32年も経っている。

もっと早ければ…というのが全てのファンが思うところではある。

 

しかし『3』の製作が

長らく頓挫していたのには理由があった。

それが、ブログタイトルのクイズの答えなのだが…

 

 

出演者の競演NGである!と言われている。

 

主演のビル・マーレイと亡くなったハロルド・ライミスは

長年の確執が知られている。

 

きっかけとなったのが

ビル・マーレイ主演、脚本・監督をハロルド・ライミスが務めた

1993年公開の『恋はデジャ・ヴ』

 

 

今でこそ定番となったSF物の設定「タイムリープ」を本格的に扱った

元祖でありながらも最高傑作の一つ!と言われる名作中の名作!

 

人気天気予報士の主人公・フィルは、

代り映えのない毎日にウンザリしていたが

向上心もなく、自己中心的な彼は、ただただ退屈な毎日を過ごしていた。

そんな中、ある田舎町の伝統的な祭事を取材するために訪れる。

 

一夜明け、祭事を取材して帰路に着くはずだったが、

天候の悪化でもう一泊することに…

しかし、どういう訳か、目が覚めると再び祭事の当日

同じ一日を何度も繰り返す「タイムリープ」に囚われてしまう。

それに気付いているのは主人公のフィル一人だけ、

何度も何度も繰り返す内に、絶望して自ら命を絶つのだが…

けたたましいラジオの音で目が覚め、また同じ一日が始まってしまう。

 

何度も絶望を経験した末に、フィルの心境に変化が芽生え始める。

実は、取材に同行していたプロヂューサーのリタに一目惚れしていたフィル。

リタ的には、同じ一日を繰り返している自覚はないので、

変化していくフィルが、今までのフィルに無い新しい一面を知ることになる。

 

映画冒頭は、誰が見ても嫌な奴だった主人公が徐々に魅力的に変わって行く。

ラストシーンで聞こえるラジオは、どんな音楽が流れて来るのか?

 

 

ところがである…

ネタバレになるので、詳しい解説は避けるが…

そのラストシーンの撮影当日。

ビル・マーレイが演出面に質問するも

ハロルド・ライミスにはプランが無かったそうで、2人は激突!

 

他のスタッフに多数決を取るも意見は真っ二つに分かれ、

結果的に、ラストシーンを決めたのは

初めて映画製作に参加した少女スタッフだったらしい。

彼女が居なければ、あの名作は生まれなかったかもしれない…

 

ライミスの娘の著書によると

「2人はクリエイティブ面で大きく意見が食い違い、

 ライミスがマーレイのシャツの襟をつかんで壁に押しつけ、

 それから20年間マーレイがライミスと口をきくことはなかった」

 

そんな訳で、2人の不仲は業界では周知の事実となり

『ゴーストバスターズ3』の製作は、長らく暗礁に乗り上げた。

 

では、不仲のままハロルドは亡くなったのか?

実は…著書によるとハロルドが亡くなる直前、

多くの友人たちに背中を押されたビルは

1人、病床のハロルドを訪ねていた。

 

すでにハロルドは、ほとんど話すことが出来なかったが

2人は2時間ほど、同じ時間を過ごしたという。

 

 

そんな事情を受けて公開された『女性版ゴーストバスターズ』

作品の出来不出来よりも「もう観ることが出来ない続編」への

ガッカリ感から、ファンは受け入れることが出来なかったのだろう。

 

そして2022年

1・2の監督だったアイヴァン・ライトマンも亡くなってしまう。

そして最後に製作として参加していたのが亡くなる前年

2021年に公開された

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

 

 

そして監督を務めたのがアイヴァンの実の息子ジェイソン・ライトマン。

これだけで、オールドファンにはエモさ全開!なのだが…

 

もう一つ、これまでの事情を知っていると

物語以上の感動が待っていたのだ!

 

『アフターライフ』は、『2』からの正統続編!

物語は30年後、舞台はニューヨークからオクラホマの田舎町に!

 

冒頭、何やら怪しい行動をとっているのは

ハロルド・ライミスが演じていたイゴン博士のようだが…

 

続いて登場するのは、イゴン博士の娘でシングルマザーのキャリー。

長男のレヴァーと、妹で実質的主人公のフィービー。

生活に困った3人は、

亡くなったイゴン博士が残した屋敷を相続し、引越して来る。

 

序盤は、フィービーのスクールライフ。

兄・トレヴァーの恋。

母・キャリーとスクールの講師のロマンス。

など、アメリカンホームドラマの王道的な展開も楽しめる。

 

そんな中、原因不明の地震が続く田舎町。

屋敷周りでも不思議な事が次々に起きる。

やがてフィービーは、

祖父が残したゴーストバスターズの装備品を発見!

祖父は、この町で何をしていたのか?

事態は思わぬ大事件に展開して行く!

 

ネタバレになるけど、最新作のポスターにも登場するので…

旧ゴーストバスターズのビル・マーレイとダン・エイクロイドも登場する!

はたして、どんな形で登場するのか? どんな活躍をするのか?

そして…このブログを読んだアナタには、

きっと特別な感動を体験するでしょう!

 

3月29日の金曜ロードショーでも放送されるので、ぜひ見てほしい!

 

 

そして、最新作『フローズンサマー』の舞台は再びニューヨーク!

前作『アフターライフ』のメンバーが続投!

上白石萌歌らも続投する日本語吹き替え版もオススメ!

ゴーストバスターズ|吹き替え声優・映画・最新情報一覧 | アニメイトタイムズ金八先生のカンカン役、ヒュー・グラントの吹き替えで有名で

個人的に大好きな森田順平さんも出演することも書き加えておきます。

森田順平のCM出演情報 | ORICON NEWS

あけましておめでとうございます。

 

元日からyoutubeで劇場版『仮面ライダービルド Be The One』

ビジュアルコメンタリーが公開中なので、

地方番組のディレクターとして、北九州ロケの密着取材の思い出と

主演 犬飼貴丈さん&赤楚衛二さんの2人に

インタビューした時の印象を綴りたいと思います。

 

 

コメンタリーでも話がありましたが

この作品の大部分を北九州市で撮影されています。

特に話題になったのは、北九州市役所前を道を封鎖して行われた

約3000人のエキストラを集めた、敵役・勝村政信さんの演説シーン。

 

当時担当していた番組で、密着取材をすることになった。

内情を言ってしまうと、

劇中で、演説を取材に来たマスコミたちを演出するために

系列局に中継車を貸し出しが要請されたのだ。

東映側としては、主演2人の独占インタビュー

番組出演者のチョイ役出演が交換条件として提示された。

 

先方としては、最高のカードを切ってきた訳だが…

地方局の番組担当者は関心が薄かったらしく

どこも手を挙げなかった。

 

困り果てた地方局窓口担当者は、

私が仮面ライダー好きなのを知っていたので、

相談してきたという次第です。

 

映画『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』

1万人規模のエキストラロケを行ったのを知っているので

個人的には、非常に興味深い!

 

とは言え、

普段はグルメや温泉などを紹介している

平日午前中に放送している高齢者向けの地方情報番組である。

 

いくら主演俳優でも当時はほぼ無名の若手

しかも子供番組の出演俳優のインタビューに

メイン視聴者である高齢者は興味があるだろうか?

番組出演者のチョイ役出演のドキュメントは、内輪受けで終わらないだろうか?

視聴率は下がらないように、何か視聴者を惹きつける仕掛けが必要だった。

 

取材テーマの一つは「北九州フィルムコミッショナー」

映画撮影を誘致することによって、地元経済の活性化を促進!

ボランティアたちの活躍と情熱!など中心に

地域興しの成功例として伝えることにした。

 

ただ、それだけでは…もう一つ足りない。

そこで、番組視聴者から「熱狂的な仮面ライダーファン」

しかも母と子で夢中になっている親子を募集した。

この親子を主役にすることで、エキストラ参加の魅力と喜び

そして、そのドキドキを視聴者に疑似体験してもらいたい。

 

実際、応募していただいた親子は、大変素晴らしかった。

息子君は当時10歳、将来の夢は仮面ライダー俳優!

お母さんは、息子と一緒にTVを見ているので、

韓流並みに俳優たちを推していた♡

 

主にエキストラ撮影が行われたのは、

演説に集まった群衆が催眠により、「殲滅」コールを行う場面。

3000人の群衆が集まっている訳だが、

密着カメラは、映画に映り込む訳にはいかず、

離れて撮影するしかないのだが・・・

母子は、密着カメラが撮影できるギリギリの場所をキープ!

ホントに助かりました。

 

コメンタリーで監督は、夏前の撮影で暑く見えるように苦労した。

と言っていましたが、それは他の場面での話。

3000人エキストラの撮影日は、カンカン照りで、

ボランティアの方たちがドリンクや飴を配り、熱中症対策に追われていた。

午前中の撮影が終わり、参加者たちに疲れが隠せない状態になった時…

 

主演 犬飼貴丈さん&赤楚衛二さんが登場!

まぁ、広報用の写真撮影に来た訳だが・・・

2人はマイクを手に、エキストラたちに感謝と労いの挨拶をしてくれた。

参加者たちの疲れは一気に吹き飛び、興奮のボルテージは最高潮に達した!

番組視聴者代表のお母さんも大興奮!

しかも!いつの間に移動したのか群衆の最前列で、

番組密着カメラにはもちろん、いくつかの公式写真にもバッチリ写っていた!

 

昼休憩、主演2人のおかげで疲労は吹き飛び、ちょっとしたピクニック気分!

エキストラ3000人分のお弁当は東映から無料で配布!

地元、北九州の業者に発注され、お茶等の飲み物も北九州で購入。

警備員の配置、遠方からの参加者の前乗り宿泊、

撮影終了後に食事をする人も多いので、経済効果はバツグンだ!

 

ちなみに、お弁当の配布、後片付け、参加者の受付などの雑務を

ボランティアスタッフが中心になって行っていたのだが…

その多くは、エキストラ参加経験が豊富な方々で、

別の日にエキストラとして参加する!という方も居た。

エキストラ経験者たちが運営をサポートしているので、

細部にまでケアが行き渡る。

 

午後の撮影は、敵・仮面ライダーブラッドと

仮面ライダービルドの最強形態クローズビルドフォームの対決場面!

当時まだ、これらの情報は公開前だったため、密着の撮影はNGだった。

クローズビルドフォーム

クローズビルドフォーム - 劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C) 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

 

私は遠巻きに見学していましたが…

本番!の掛け声の後しばらくして

背景になっている北九州市役所の中から誰かが出て来た!

「誰だ出て来たの!映ってるぞ!!!」と拡声器で怒鳴られていた。

あわてて柱の陰に隠れたのは、

ブラッドの変身前を演じていた勝村政信さん。

勝村政信、「仮面ライダー」は心の中の"男の子"を揺らしてくれる日本の文化です | マイナビニュース

変身した後の自分の活躍を見たかったようです。

「怒られちゃった・・・」と舌を出す姿はとても可愛らしかったです。

仮面ライダーブラッド

仮面ライダーブラッド

 

さて、無事撮影も終わりエキストラ参加者たちも

大満足で帰路についた後…

 

いよいよ主役2人へのインタビューである。

先にも書いたが、普段グルメや温泉ばかりの主婦向け情報番組である。

ここでチャンネルを替えられるわけにはいかないので、何か仕掛けが必要!

と言うことで再び視聴者代表のビルドファン母子の登場である。

母子が憧れてやまない主演俳優が目の前に現れた場合どうなってしまうのか?

 

他のエキストラ参加者への配慮として、

特定のファンへの特別対応は出来ない!ということで

母子は、番組スタッフの一員としてインタビュー現場に立ち会う。

という形を取ることになり、

主演2人に、どこまで話が伝わっていたのかは分からない。

ディレクターの私も事前の打ち合わせは出来なかった。

 

市役所の一室で待つことしばし…

主演 犬飼貴丈さん&赤楚衛二さんが登場!

メインのデカい密着カメラは当然主役2人を撮影。

私は小型のホームビデオで母子を撮影。

息子さんは緊張からか冷静に見えるが、

お母さんは興奮抑え切れず!声こそ出さないが全身から喜びが溢れている。

 

この時点では、映画の詳細は公表前なのでインタビューが難しい。

まずは、仮面ライダー俳優としての1年余りの心境を!

 

犬飼「仮面ライダーは教育番組としての側面もあるので、

私生活でも信号は黄色信号で停まるなど、

子供たちの手本になるように心掛けている」(意訳)

 

インタビュアー

「仮面ライダーになりたいと

憧れている子供たちは本当に多いですから…」と誘導。

お母さん、うんうんと大きくうなづく。

 

犬飼、息子君に「将来の夢は?」

 

息子君「仮面ライダーの俳優!」と

右手で触角を触り2本の指をピンと伸ばすビルドの決めポーズを決める!

 

これに2人の俳優は大喜び!

「誰かにやれって言われたの?」

もちろん私は言ってない、息子君のアドリブである。

完全に和んだところで、本来禁じられていた息子君との交流が成立!

 

インタビュアー「せっかくだから、質問してみる?」

息子君「2人みたいに仮面ライダー俳優になるには、どうすればいいですか?」

 

犬飼「そうなだなぁ、まず事務所に入ってオーディションを…」

ちょっとしたボケのつもりだったようだが、軽くスベってしまった。

この部分は、放送ではカットした。

 

そこへ空気を読んだ赤楚さん

「お母さんの言うことを、ちゃんときく!」

まさに、ヒーローとして100点満点の回答!

それを聞いたお母さんも満点の笑顔に!!!

ちなみに放送時、スタジオでVTRを見ていた出演者たちからも拍手が!

 

というところでインタビューは時間切れ!

最後に告知コメントをいただいて終了したのである。

わずか5分余りの対面だったが・・・

お二人のキャラクターが実は劇中とは逆?

と思えるくらい好印象だった!

以来、目覚ましい活躍はご存じの通り!

拝見する度に、あの時の事を思い出し、悦に浸っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クイズ

『ダイ・ハード』で

換気ダクトから出てきた

主人公の身に起きたありえない事とは?

 

クイズで始まる映画紹介!

12月になったのでクリスマス映画を!

と思ったのですが・・・

 

もっとファンタジックな作品もあるのに

1988年公開『ダイ・ハード』から出題です!

 

 

88年?! もはや古典でしょうか?

クリスマスパーティー会場となった新築高層ビルで起こったビル占拠事件に

たまたま居合わせた刑事が大活躍するアクション大作です!

 

元々は、シリーズ物の原作小説があり、

1968年に公開されたフランク・シナトラ主演の『刑事』という映画の原作の続編…

とちょっとややこしい。

映画『刑事』の続編として映画化権を獲得していたために

契約上は、シナトラを主役にしなければならなかったらしいが

当時70歳であったシナトラはこれを断ったそうです。

 

主演のブルース・ウィリスは、この1作で一気に大スターに上り詰めましたが、

企画段階では、シルベスタ・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガー

ハリソン・フォードなど、そうそうたる大スターたちにオファーをしたが実現せず…

 

当時、ウィリスはTVドラマ『こちらブルームーン探偵社』に出演中でしたが

主演女優の妊娠で撮影が中断したため、その間に『ダイ・ハード』に出演できた。

ドラマでは、おしゃべりでお調子者の役で、コメディ俳優のイメージが強かった

『ダイ・ハード』では一転して、ハードなアクションもこなして、

後の出演作品にも影響しているように見えるが・・・

 

『ダイ・ハード』でも「最も運のない男」という意味で

コメディー作品としても楽しめる!と個人的には思っています。

なにより、全編にわたり「絶妙な伏線」が貼りまくられ

「ニヤリ」とさせられる場面が満載なのです。

 

物語冒頭、ニューヨークからロスに向かう飛行機の中。

主人公の刑事ジョン・マクレーンは「高い所が苦手」と語り

乗り合わせた男から、緊張をほぐす「おまじない」として

「靴を脱いで、指を丸くする」ことを教えてもらいます。

 

別居中の妻が働く会社のクリスマスパーティーに招待されたジョンは、

新築ビルの高層階の部屋に招き入れられますが・・・

高い所が苦手なジョンは、

教えられた「おまじない」を試すため靴を脱ぎます・・・

このタイミングでビルは何者かに占拠されたため

ジョンは裸足のまま過ごすハメに! 

この裸足が後々効いて来る!!

 

他にも伏線満載で、本当に良く出来た脚本!

「そう来たか!」「そうなるの?」の連続で

単なるドンパチ物のアクション映画とは一線を画している!

 

よく「テロリストに占拠され・・・」と紹介されていますが

実は、それにも「仕掛け」があって、後半を盛り上げている!

 

で、改めてクイズ!

換気ダクトから出てきた

主人公の身に起きた「ありえない事」とは?

 

物語の進行とは全く関係なく、製作上のミス?

公開当時、劇場で気が付いた人は多くないと思いますが、

ビデオが普及してから、指摘する人が増えた印象です。


ヒント

①美術監督は、特典映像のコメンタリーで、
 「細切れに撮影していると、時々起こるミス」と説明。
②ジョンは、長旅の疲れから上着を脱ぎ、ランニング・シャツ姿。
③武装集団との格闘や爆破で、シャツは段々汚れていった。
④空調ダクトの中を進む場面があり、ダクトから出た時に…
⑤白のシャツを着ていたはずが…

【正解】 のランニング・シャツが、

     ダクトから出るとカーキ色に変わっている。
 

ファンの間では「間にカットされたシーンがあったのでは?」と言われていて

「着替えるシーンがあった」とか「下水に落ちた」などの説があったが…

監督はコメンタリーで「シャツの色が急に変わったように見えるんだ」
と言っているが、明らかに違う色のシャツを着ています!!!


ネタバレになりますが、もう一問!
アラン・リックマン演じる武装集団のボスが、

高層ビル(30階)から落下するシーンで、
俳優の「恐怖の表情」を撮影するために、

監督がやった方法とは?

ヒント

①落下シーンは、ビル30階から見下ろした風景を合成したが、

 実際に、6m(20フィート)落下させ、真上から撮影している。
②落下する俳優は、高所恐怖症で最初は嫌がっていた。
③そこで監督は、ある約束をして納得させましたが…
④「準備は、いいかぁ? 1・2・3!」

【正解】 カウントダウンより早く落とした。

アラン・リックマン(ハリポタのスネイプ先生)は、舞台出身で映画は初出演。
とても怖がりで、拳銃を撃つ場面も目を閉じてしまうほど。(編集で乗り切る)
「3つ数えた後に落とす」と伝えていたが、「実際には1で落とした」
落下シーンは、スローモーションでセリフは無し。

 

ジョン・マクティアナン監督で大ヒットした1作目ですが

1990年に公開された『ダイ・ハード2』では、

後に『クリフハンガー』で有名になるレニー・ハーリンに交代。

 

 

 

余談ですが・・・『クリフハンガー』のポスターで、

渓谷でピンと張ったロープに、ぶら下がったスタローンと

落下する女性が写ったヤツがあり(検索したけど見つからなかった)

「この後、どうなる?」って書いてあったんですが・・・

 

実際に観たら、冒頭のシーンで普通に落下して亡くなっていた。

 

 

 

で、1995年公開の『ダイ・ハード3』では、1作目の監督に戻ったんだけど・・・

同じように、ロープがピンと張られていて

ブルース・ウィリスが掴まっている場面があり・・・

ロープが切れて落下! 着地と同時に一回転して無事でした!

 

 

 

シリーズは、

2007年『ダイ・ハード 4.0』

 

2013年『ダイ・ハード ラスト・デイ』と5本公開され、

 

 

 

 

第6弾は、「主な舞台は東京」

「若い俳優が演じる過去偏と現在が交差する」などと言われていたが・・・

 

2022年 ブルース・ウィリスは失語症であるとして俳優引退を発表した。

そして今年「失語症診断を発表してからも病状は進行しており、

前頭側頭型の認知症と診断された」と家族が発表した。

 

たとえ本人が忘れたとしても

彼の活躍を忘れずに語り継ぎたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとだけ、書き加えました。

 

ゴジラ誕生70周年記念作『ゴジラ -1・0』が公開になりましたが…

ネタバレ感想の前に、いつもの映画トリビア・クイズです。

 

渡辺謙が米版『GODZILLA』

監督に逆らってまで「こだわった事」は?

(C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.& LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC【時事通信社】

 

実は、渡辺謙さんには、仕事で一度だけお会いしたことがあるのですが…

それは、また別の機会にチュー

 

ハリウッド版『GODZILLA』として最初に公開されたのは

1998年に公開されたエメリッヒ監督のトライスター社版

 

こちらの方は、トカゲ・ゴジラなどと呼ばれ酷評されていましたが…

まぁ、人間と絡めた展開としては、ああするしかなかったかも・・・ニヤリ

ゴジラ映画としてではなく、パニック映画として観れば、
なかなか楽しめる映画だと、個人的には思います。

 

 

渡辺謙さんが出演したのは

2014年に公開された「モンスター・バース」シリーズの1作目

レジェンダリー社版の『GODZILLA ゴジラ』です。

前者と混乱しないように、邦題には英語の後にカタカナのコジラが付きます爆  笑

 

 

謙さんは、日本人科学者・芹沢博士役で、

メインキャスト唯一の日本人として、絶対に譲れない事がありました。

 

それは…ゴジラの発音です!

 

メジャーリーガーとして活躍した

松井秀喜選手のニックネームでも有名な『GODZILLA』の発音は

アメリカでは「ガッジーラ」が一般的!

 

ですが謙さんは「日本人にとって、ゴジラはゴジラだ!」として

「ガッジーラ」と発音することを断固拒否したのだ!

監督からは「念のため、両方のバージョンを撮っておこう」

と提案されたが「撮ったら、そっち使うでしょ!」と拒否!

 

結果、作中で最初に「GODZILLA」の名前を呼んだのは

謙さん演じる芹沢博士で、ハッキリと「ゴジラ」と言っています。

 

が…その後は誰も「ゴジラ」とは呼びません。

そればかりか、「ガッジーラ」とも ほぼ呼ばれず…

確認できたのは、レーダー監視員?の「ガッジーラ発見!」

ぐらいで、あとは災害を伝えるテレビ画面に

「GODZILLA」のテロップがある程度でした。

その後、シリーズ化されましたが、

私は、吹き替え版でしか観ていないので確認できず…爆  笑

小栗旬が、どっちの発音で読んだのか?ちょっと気になりますニヤリ

 

 

2016年『シン・ゴジラ』が公開され大ヒット!

 

したが…私個人は、あまり好みではなかった。ショボーン

 

初代『ゴジラ』が、戦争の記憶「空襲」を彷彿させる恐怖だったのに対し、

『シン・ゴジラ』は、「災害」として表現されていうるようです。

 

対策に追われる日本政府は、後手後手で右往左往。

何をやっても上手く行かない様をコミカルに演出されています。

これは、2011年の東日本大震災時の

民主党政権の対応をパロディ化したのもの。

「災害」か「人災」か? 笑いに昇華するには早過ぎた。

私には生々し過ぎて、受け入れられなかった。

 

とは言え、あの当時、他のアプローチがあったか?

と言われれば、無かったような気もする。

今なら、冷静に観れるかのしれないが…

 

 

そして『ゴジラ -1.0』である。

 

 

公開初日に観たが…娯楽映画として大変よく出来た面白い作品だった。

が…ツッコミ所も山ほどある!

揚げ足取りと言われるでしょうが、重箱の隅ツツキ「ネタバレ」感想です。

あと、一回観ただけなので、見逃し・勘違いがあったら申し訳ないショボーン

 

戦後、「ゼロ」になった日本に「ゴジラ」が現れ「マイナス」に!

ってことらしいが、果たして…

 

『シン・ゴジラ』に続き、ゴジラ本体はCGで表現され、

破壊シーン、バトルシーン、特に泳ぐゴジラはVFXで大迫力!爆  笑

 

日本におけるVFXの第一人者!というか、この人しかいない山崎貴

ただ…監督も脚本も兼任しているから厄介なのよ。

もうね、VFXだけに集中してくれれば良いんだけど…

 

私は観ていないが

『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』は評価が高いようですが…

 

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

『STAND BY ME ドラえもん』

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』などで

ファンの逆鱗に触れる大改悪を繰り広げ、

一部では、悪名高き原作破壊者として有名なのです!ムキー

なので『ルパン三世 THE FAST』は観ていません…

 

『ゴジラ -1.0』は、VFX見どころ満載!

「こんなゴジラが見たかった!」のてんこ盛りです。

 

ですが、先にも書いたようにツッコミどころも満載!

そのいくつかを あらすじと共に紹介していきます。

 

物語は、終戦目前の架空の島「大戸島」から始まる。

大戸島は、過去のゴジラ作品においても

「謎の生物 呉爾羅(ゴジラ)」の伝説が伝えられた島。

神木隆之介が演じる主人公・敷島は、

特攻隊として出撃するが、機体が故障したと嘘をつき

大戸島の整備基地に緊急着陸をする。

その夜、基地はゴジラに襲われるのだが、

この時は体長10メートルほどで、人と対峙するには丁度いい怖さ!

頭からガブリと噛み付き、そのまま放り投げたり暴れまわる!

冒頭から、かなりドキドキの展開爆  笑

 

青木 崇高が演じる整備隊長

「ココには整備員しかいない。

 ゼロ戦の機銃を撃てるのはパイロットのお前だけだ!

と敷島を急き立てるのだが…

飛んで攻撃するなら分かるが、着陸状態なんだから整備員でも撃てるのでは?

と思ってしまったニヤリ

 

結局、敷島は恐怖で撃つことが出来ず、整備員の多くが死んでしまう。

この事が「俺の戦争は終わっていない」と後半の行動原理になっている。

 

しかしね、ゴジラの目的が分からない・・・ショボーン

人を食ってるのかとも思ったが

整備員の遺体を並べ、弔い場面もあり、食っているわけでないようだ。

上陸したら撃たれたので反撃しただけなのか?

 

終戦を迎え、復興に向けて動き出す日本。だが…

物語は、主人公周りでしか展開しない。

 

戦後、日本…無(ゼロ)から負(マイナス)へ

とコピーがありますが、「日本」が描けていたかと言えば・・・?

アメリカGHQはおろか、日本政府ですらセリフに出てくる程度で、

「ゼロ」になった日本。というのが全体像として分かりにくい。

「みなさん、当然ご存じですよね」ってことだろうか?


例えば、ゴジラが上陸して破壊の限りを尽くす銀座!

地方民としては、時計塔は知っているが日劇の歴史は知らない。

なんでも空襲でも倒壊しなかった希望の象徴だったらしい…

 

橋爪功さんが映ったような気がしたけど…

日劇の支配人かなんかの設定にして

冒頭で東京大空襲を描き、

被害にあわなかったことを喜びつつも悔しがり

終戦時の玉音放送などで空襲後の瓦礫を見せるとか

上陸まで、2年余りの復興の様子を橋爪さんの芝居で表現。

希望を掴みかけた時にゴジラ襲撃!

となれば、絶望が深く表現できたかも…

ただ、あまりにも一瞬だったのでそっくりさんだったかも?

 

メインキャラ以外にもスポットを当てるというのは、

世界観を広げるのに効果的で

1984年『ゴジラ』の武田鉄矢とか意外と重要。と思う。

 

 

敷島は、日米双方が仕掛けた機雷を処理する仕事に就く。

戦争経験者の船長を佐々木蔵之介

日本軍兵器開発の科学者だった男を吉岡秀隆

戦争には行けなかった若者を山田裕貴が演じ

これらの配役は、説得力を増している。

佐々木蔵之介が「イケるぞ!」と言えば、イケそうな気になる爆  笑

 

そして、ビキニ環礁での水爆実験がワンカット…

その後、ゴジラの目のアップが!

ココでも「皆さん知ってますよね」

てな感じで、何が起きたか説明しない。

一般的には、この水爆実験で被爆した古代生物が

突然変異的に進化したものが「ゴジラ」になったとされている。

 

再び敷島の前に現れた「ゴジラ」は、体長50メートルに大進化!

元々の能力だったかは定かではないが、口から熱戦を吐く!

ココでの海上バトルは、本当に大迫力で美しい!

まさに「こんなゴジラが見たかった!」が繰り広げられる!

 

なんとかゴジラを退けることに成功はしたものの…

日本政府は、情報を公開せず!と伝えられるだけで、登場せず。

やっぱり、主人公周りでしか物語は進まないショボーン

 

生きて、抗え。

のコピーに反して、主人公は危険な仕事を請け負っているので

どちらかと言えば高給取り、家を新築したりしていて裕福に見える。

浜辺美波が演じるヒロイン・典子

「自立したいので働きに出たい」と言い

働いている間、子供はお向かいのオバちゃんが預かってくれる!

らしいが、お向かいのオバちゃんは一人暮らしなのに働いていないの?

 

三度現れたゴジラは、ついに本土上陸。

日劇を破壊し、銀座の街を暴れ回る。

これも、何を目的にしているのか?分からなかったショボーン

もちろん、映画としては見せ場なのは分かっているが

なぜゴジラが暴れているのか? なにか説明あったっけ?

まぁ普通、邪魔なものがあれば避けて通る。

興奮して破壊した?

攻撃を受けていたのならともかく、人々は逃げているだけだったような?

 

この辺で、復興の時系列で時折映り込んでいたサブキャラ?とかが

犠牲になっていたりしたら、絶望感が増しただろう。と思う。

踏まれたり、瓦礫に押し潰されたりする人は大勢いたけど

文字通りモブキャラなので、感情移入がしにくいショボーン

 

橋爪功さんらしき人が居たのも この辺り。

探してみてください!笑い泣き

 

そんな中、出勤なのか退勤なのか? 

浜辺美波が演じるヒロイン・典子が列車に乗っている。

予告編に使用された「あれがゴジラ」のシーンだ。

この列車が走るロング画が、

ミニチュア丸出しなのはオマージュなのか?

違和感があって、ちょっと冷ややかに見てしまったてへぺろ

 

その列車をゴジラが咥え、持ち上げる!

もちろん、過去作でも行われた名場面へのオマージュ。

 

列車から振り落とされた浜辺美波は、海に落下!

いや川かもしれないが、あの高さから落ちたのなら、

川底まで、相当の深くないと助からないだろう。

そして、濡れた服は乾いてしまったのか? 銀座を逃げ惑う!

 

わざわざゴジラが暴れている現場に戻ってきたのか?びっくり

地方人としては、地理的なことが全く分からない。

しかも町中が大パニック大混雑の中

探しに来た敷島と奇跡的に巡り合う!

そんな都合よく行くか?と野暮なツッコミをしたくなるニヤリ

 

そして、ゴジラの尻尾の先から背びれが一つ、

また一つと突き上がって行く!

熱線を吐くルーティーンとして、カウントダウンのイメージ。

説明としては分かりやすいが、メカニカルな感じで生物的ではない

頭まで背ビラが突き上がり、口を開いて熱線放射!

一直線に放たれた熱線は、遥か彼方で着弾!大爆発を起こす!

 

が、アレ、何が爆発してるの?

地面にぶつかったエネルギーが圧縮されて破裂してるのかな?

角度的に、ぶつかったら跳ね返って角度が変わり

そのまま先まで飛んで行きそうだけど…笑い泣き

 

ともあれ、この背びれのカウントダウンは、

クライマックスでのカタルシスを演出する伏線になっています。

 

ゴジラ対策において、ソ連との関係を悪化させる可能性があるとして

GHQは関与せず、日本政府も公に動けない!とセリフだけで説明。

民間の対策チームが組織されます。

これがまた、日本が「ゼロ」から「マイナス」へ…とは感じない原因かと。

相変わらず、物語は主人公周りでしか展開しません。

まぁ、予算的に、上映時間的に、仕方がないのかも…

 

民間チームは、元海軍のメンバーを中心に集められますが…

一番偉いさんの元艦長が、なんともふくよかで、

ほっぺたもプクプク。戦後の貧しい時代に恵まれた体格…

 

「戦争で生き延びた命を掛けろと言うのか?」

納得いかない元海軍の人々を前に、吉岡秀隆が語ります。

「戦争では、命を軽んじられて来た。

 戦闘機には、脱出装置さえ付けられていなかった

 だけど今度は…」的なことを言います。

説得力があり、また重要な伏線となるセリフです。

 

ゴジラ討伐の作戦はこうだ!

最深部は2500キロ、日本で最も深い駿河湾にゴジラを沈め水圧で押しつぶす! 

深海生物のゴジラでも急激な圧力変化に耐えられないはず!

それでもダメなら、今度は急上昇させ、さらなる圧力変化に耐えられない!

 

ゴジラを誘導するのに、

実際に、終戦間際に開発された戦闘機「震電」が用意されます。

敷島は、圧力作戦が失敗した場合に備えて、

大量の爆薬を積んでくれと頼み、特攻する覚悟を決めます。

作戦前夜、その操作方法の説明を聞いているシーンで、

カメラは引き、声が聞こえなくなる…まぁ、バレバレです。

 

クライマックス!

何とかゴジラを駿河湾に誘い込み、

深海に沈めるための装置をゴジラに巻き付けるのですが…

背ビレが光りだし、熱戦のカウントダウンが始まります!

この辺の攻防も大変な迫力で、盛り上がりは最高潮!

 

ちょっと気になったのは…

それまで、うつ伏せ泳ぎだったゴジラが、立ち泳ぎ?

腰の辺りまで水面から出ています。

水面を優雅に泳ぐ水鳥も

水中では激しく足を動かしていると言います。

ゴジラは水中で、どんな動きをしているのでしょうか?

 

何とか装置を巻き付けて、

ゴジラを水中に沈めることには成功しますが…

 

水圧で潰すことは出来ず、

今度は一気に水面まで浮上させ、急激な圧力変化で…

 

途中、

超激熱展開もキャスティングの説得力で乗り越えます

ゴジラを絶命させるには至らず…

しかし、水面に浮上したゴジラの肉体は明らかに異常が!

 

その瞬間!敷島の「震電」が特攻!!!

 

というのを期待したのですが・・・間が悪い!ガーン

 

俳優の演技を見せたいのか?

大きく旋回して、ゴジラに向かう敷島の姿をじっくり見せ

他のメンバーの「まさか?」なリアクションを十分に見せてからの特攻。

完全に観客の高揚感を下げ、タイミングを逃してしまう…

それとも観客は「やめろー!」と思いながら観ているとも思ったのかな?

 

特攻の一撃で、頭が吹き飛んだゴジラは海底の沈んで行く…

 

その後、前夜の回想が入り、脱出装置があることが説明されるが…

その回想、いらんやろ! パラシュートが開いた後に、

吉岡秀隆が「脱出装置…」とか、つぶやけば良いやろ!

それで、あの時の声が聞こえなかったのは、このためか!って思うやろ!

観客を混乱させないためか?

とにかく丁寧な説明シーンが多く、間を悪くしているショボーン

 

かと思えば、救助されたシーンはなく、寄港して下船って…

佐々木蔵之介の「アイツやってくれたぜ!」とか

「心配させやがって」とか言いながら喜び合うぶシーンが見たかった笑い泣き

 

終わり良ければ、すべて良し!

と言いますが、直前まで本当にワクワクして大興奮だったのに

最後の決定的な場面がダメだった…

 

寄港すると、安藤サクラ演じる敷島の家のお向かいさんが出迎えます。

どこの港なのか分かりませんが、敷島の家から歩いて来た?

で、敷島はサクラさんを置いて…って一緒に行かないの?ガーン

 

と、もう一展開あって、ラストカットなのだが…

そのラストカットもいらんやろ?

 

海底に沈んで行くゴジラの細胞がブクブクと膨らんで…

 

最後の最後に

実は、まだ終わってません!

って演出は本当に蛇足。

観客に、創造の余地は残して欲しいし、

ほとんどの場合、そこからの続編はない!

 

その前で終わっていれば、良い余韻のまま帰れたのに…ショボーン

クイズ 

映画『E.T.』のハロウィンの場面で、

ETが付いて行きそうになったのは何?

 

クイズで始まる映画紹介!

世の中ハロウィーンということで、

1982年公開の『E.T.』(The Extra-Terrestrial)です。

当時、日本ではハロウィーンは一般的に知られておらず、

多くの人が、この『E.T.』で、仮装するお祭りの存在を知ることになります。

 

 

すでに、40年以上前の映画で、私が住む福岡市の映画館は、

『ET』公開時に、初めて指定席というものを知りました。

 

当時座席指定もなく、一度は行ってしまえば、一日観ていても構わない時代でした。

そもそも劇場に入る時間も決まってなかったので、

途中で入ってから、エンディング 休憩を挟んで観た所まで観て帰る。

なんてもの普通でしたので、大ヒット作品ともなれば

上映終了間際になると、次の回で座りたい人が大挙して入ってくる・・・

制御不能の荒れた時代でした(><)

 

劇場中央の50席ほどの座席の背もたれに、白いカバーが掛けられ、

鑑賞料に加え、指定席代金を支払うシステムだったと記憶しています。

もちろん、中学生だった私に指定料を払う事は出来ず・・・

しかも立ち見もお構いなしの鮨詰め状態で、通路の前の方で地べたに座って観ました。

 

日本での公開は、アメリカ公開から半年後。

公開直前まで、ETの姿は公表されておらず、

徹底した情報管理で、興味を掻き立てました。

「ぬいぐるみ」でしか、姿を知ることは出来ませんでしたが

最初に写真を見たのは、少年サンデーの表紙だったと記憶しています。

カワイイぬいぐるみと違い、ちょっとグロテスクだなと思ったのを覚えています。

 

物語は、地球に取り残された宇宙人・ETと子供たちの交流と、
「ET捕獲を計画する大人」VS「宇宙に帰したい子供たち」の攻防。
特に自転車で飛行するシーンはドキドキしました。
公開当時、劇場では、この自転車のシーンで拍手が起きたのを覚えています。

 

公開後しばらくして、ホームビデオが一般的になり

数々の名作映画がソフト化されますが・・・

スピルバーグ監督は「ETは、映画館で観るべき作品」としてソフト化はせず、

代わりに10年ごとに劇場公開する方針を固めました。

 

しかし、10年後のリバイバル上映時には

劇場でスクリーンを撮影した「海賊版」が市場に出回ります。

画質も悪く、観客の声なども入っている「粗悪品で初視聴する世代」も増えたため

ソフト化されますが・・・

 

20年目には「20周年記念特別版」が劇場公開されます。

 

最初の公開版では、ETは着ぐるみで

表情はアニマトリニクスによる機械仕掛けでしたが

「20周年版」は、フルCGで上書きされてしまい、

グニョグニョ動くETはグロテスクさが増し増しで

他にも編集でカットされたり、変更箇所もあり大不評でした(><)

スピルバーグ自身も改悪を認め

現在発売中のBlu-ray などは、初公開版が収録されています。

しかし、映像特典の未公開シーン「お風呂で溺れるET」では

表情部分がCGのバージョンだったと思いますが・・・

 

 

そしてクイズです。

主人公・エリオット少年は、ハロウィンの仮装に紛れて、
ETを外に連れ出します。仮装した人々を見て驚いたETですが…
ある仮装をした人を見て、その人に、ついて行こうとします。
その人は、なんの仮装をしていたのでしょう?

 

ヒント

①ETは、仲間だと思ったんでしょうね。
②宇宙人であるETの仲間も…?
③ETの監督スピルバーグの仲間は…ジョージ・ルーカス。
④スター・ウォーズに登場する、小っちゃい、緑色の…?

 

 

 

 

【正解】 ヨーダの仮装を仲間だと勘違いして、追いかけた。

スピルバーグとルーカスは、

お互いの作品のオマージュ的な遊びを入れるのが恒例で、

『レイダース』では、遺跡の壁画に「R2-D2」と「C-3PO」が描かれていたり

『スター・ウォーズ エピソード1』では、宇宙人の会議場面に「ET」が3匹登場しています。


実は、ETの種族とヨーダの種族は、交流があるのでは?とも言われています。

 

 

大ヒットを記録した『E.T.』ですが、続編映画は作られませんでした。

 

しかし、小説?として「その後の物語」が1985年に出版されています。

『E.T.2 緑の惑星 ストーリーブック』

最初に出版された版は、アグネス・チャン翻訳で

大きめの絵本スタイルだったと記憶していますが、

検索しても文字情報しか見付けられませんでした。

しかし『E.T.グリーン・プラネット 』なる本がヒットしました。

2002年発売とありますが、タイトル的に同じ内容だと思われます。

では、映像作品は?

2019年に続編ショートムービーがネットで公開されました。

実に37年ぶりに再会を果たすエリオット役は、本編同様ヘンリー・トーマスが演じました。

今や二人の子供を持つ父となったエリオットとETの物語は、

短いながら、感動的な仕上がりに仕上がっています。

字幕はありませんが、ちゃんと伝わりますのでご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待っていた人が居たとは思えませんが、PCの調子が悪く、久々の更新です。

 

フリーディレクターとして地方局の番組を30年近く担当していましたが、

様々な告知で、歌手・俳優・芸人・アイドルなど多くの有名人をゲストに迎えました。

その中から、思い出深い出来事を書いていきたいと思います。

 

谷村新司さんが永眠されました。

 

中学時代の私は、受験勉強と称して深夜もラジオに夢中になり、

月から金までの帯番組「青春キャンパス」は欠かせない番組でした。

もちろん「アリス」のLPも購入し、プレーヤーを持たなかったので、

ショップでカセットに録音してもらい、

いつかでっかいステレオで聞くんだと夢見て、

テープが伸びるほど聴きまくっていました。

 

初めての対面は、20年ほど前…

谷村さんが、コンサートの告知とはいえ、

番組にゲスト出演すると聞き、私は舞い上がりました。

 

午前中の生放送。

福岡という土地柄、空港からタクシーで30分ほどで街の中心部に着くので、

朝一番の便で、各局回れてしまうので、告知ゲストは日帰りで来ることが多いです。

谷村さんも番組が始まってしばらくして到着。

出演コーナーは番組後半です。

スタジオの前室で、しばし待っていただきます。

 

ド緊張の私は、コーヒーを用意して

「今のコーナーのあとCMがあるので、そこでスタジオ入りです。

 あと15分ほどあるので、それまで

『お茶でも飲みながら、ごゆっくりお過ごし下さい』」と…

 

これは「青春キャンパス」オープニングの決め台詞で、

絶対に本人に言ってやろうと思っていた。

が…いざ、その時が来たらガクガクもので、きっと手も震えていたと思う。

 

しかし、谷村さんは「おお!知ってるねぇ!」

と私を指さし、ニッコリ笑ってくれました。

 

ゲストコーナーは、事前取材したVTRを一緒に見ていただく構成。

スターの思い出の店・行きつけの店を紹介する。

しかし、谷村さんご本人は、コンサートの主催者に連れていかれたため、

店の名前、場所などはハッキリ分からない。

いくつかのヒントを手掛かりに、聞き込みを行い。それらしい店を発見!

飛び込みで取材交渉をしたが、

店主は「いらしたことはあるが、そんなに特別なものは出していない」

と謙遜。

他に手掛かりが全くないので、ダメもとで料理を撮影した。

休憩中だったにもかかわらず

「たぶん、これを出した」という料理は「カキフライ」だった。

むき身のカキの周りを裏ごししたカキで包み、プリプリかつクリーミーな逸品!

 

谷村さんは、VTRを見ながら

「これこれ!これをもう一度食べたい!」と大興奮!

番組終了後も「よく見付けてくれたね。連絡先分かります?」

と言われ、店主の名刺を見せると、その場で電話を掛け

「突然の取材に対応いただき、ありがとうございました」と自らお礼をし

「今日、伺ってもいいですか?」と、その足で店に行ったらしい。

 

実際に会うと、テレビの印象と違う人は多いが

谷村さんは、本当にテレビ・ラジオのまま。

 

2度目のアリス復活の時。

インタビューをするというアナウンサーの打ち合わせ場面に通りかかった。

「解散から○○年…」みたいなことを言っていたので

「アリスは解散してないよ。活動休止だよ」と教えてあげた。

しかし、それまで「活動休止」するバンドはなかったので、

「そんなハズはない。資料でも解散になっている」と口論になった。

 

しかし、ファンは知っている。

活動休止を発表した時、マスコミに「解散」と報道され

「どうして分かってくれないんだ」と悔しさを語っていたこと。

ライブ・アルバムで「お前たちは、待っててくれるよな」と語っていたこと。

 

ネットで当時の記事を見せたので、インタビューでは

「アリスは、解散していないんですね?」と質問は変更。

谷村さんは「そうなんだよ!解散じゃないんだよ!」と

大変喜んでくれた。

「活動休止」を信じて、復活を待っていたファンの一人として

その笑顔で、本当に「待っていた甲斐があった」し、救われた感じがした。

 

その後も何度か、お目にかかる機会に恵まれたが

いつも変わらぬ笑顔で、本当に素敵な方でした。

 

あぁ、書ききれない・・・

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

『ミッション:インポッシブル』を観た

『スパイ大作戦』ファンが大激怒!

その理由は?

 

クイズで始まる映画紹介!なんですが・・・

 

今回はクイズというよりネタバレ!?

まぁ、ほぼ大オチなんですけど

当時の気持ちを共感して欲しくて・・・

 

20年以上前の映画ですし、

知ってしまっても『2』以降は楽しめますし

最新作を観る前のポイントなども紹介しますので

お付き合いいただければ幸いです。

もちろん、ミニクイズもあります。

 

現在、公開中のシリーズ最新作

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

 

私、初日の初回上映を観て来ました!

ネタバレはいたしません。

ただ、過去作からの登場人物に「?」と思うかもしれませんが

「前に何かあったんだろうなぁ」程度のセリフはあるので

シリーズ初体験でも十分楽しめます!

 

SNSでは「前作の『フォールアウト』を観ていた方が良い」

との声もありますが、『フォールアウト』も

その前の『ローグ・ネイション』から直結した話ですし・・・

そもそも このシリーズ、

新作の新キャラが、次作でレギュラー化するのが、お約束!

なので、1作目から全部観れれば最高ですが・・・

 

騙し騙されの複雑な構成な上、会話のテンポも早く

さらにアクションが凄すぎで、

あれよあれよという間にラストシーン!

全作観ていても「初見では100%理解」するのは難しい?

「よく分からんかったけど、面白かった」というのが

多くの人の感想なので、安心して見てください!

 

とは言え、最新作をいきなり観ても大丈夫なように、

2以降は、極力ネタバレ無しで・・・

ポイントを抑えて1作目から紹介していきます。

 

 

 

さて、若い人はご存じないかもしれませんが

1997年公開の映画1作目『ミッション:インポッシブル』

1966年~1973年と1988年~1990年に放送された

TVドラマ『スパイ大作戦』の続編です!

(原題は同じMisosion:impossibe)

 

 

ドラマ版の中心人物は「ジム・フェルプス」

第2シーズンからのチームリーダーです。

ドラマの冒頭で政府?からの指令が

オープンリールのテープレコーダーで届き

おはようフェルプス君。今回の君の任務だが・・・」で始まり

「例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、

 あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。

 なお、このテープは自動的に消滅する。」

と煙と共に燃えてしまう!というのがお約束!

 

ドリフターズはじめ、あらゆるバラエティがパロディ化

大人も子供もマネしまくった名場面!

例えば電話などで「おはようフェルプス君」と

ふざけたりしていたので「フェルプス」の名前は

一定以上の世代には耳馴染みなのだ!

 

映画版の主人公は

トム・クルーズ演じるイーサン・ハントですが

チームリーダーとして、ジム・フェルプスも登場!

「おはようフェルプス君」から始まる指令も継承され

TV版のファンも大喜び!でしたが…

 

演じた俳優はピーター・グレイブスから

ジョン・ヴォイト(アンジェリーナ・ジョリーのお父さん)に代わっていたのが、

ちょっと残念・・・

たぶんピーターは、後の展開に納得いかず、断ったと思われる。

 

指令を受けたフェルプスたちは、作戦を実行するも失敗!

私が大好きな

エミリオ・エステベス(チャーリー・シーンのお兄ちゃん)などは

マンガみたいなショボい罠(どうやって仕掛けたの?)でアッサリ・・・

イーサン・ハント以外のメンバーは全員殺されてしまう!

 

しかし実は、その指令自体が「裏切り者を炙り出す罠」で

一人生き残ったイーサンは、疑われ政府から追われる事に!

 

逃亡しながら、真相を突き止めようとするイーサンの前に

死んだと思われたフェルプスが現れ

指令を出した「CIAのキトリッジこそが裏切り者だ」と言う。

 

実は、ジム・フェルプスこそが本当の裏切り者

キトリッジに罪を被せようとしていたのだ。

ちなみに、このキトリッジは最新作にも登場します。

 

しかしこの時、イーサンの考えとして映像が挿入され、

イーサンはフェルプスの正体に気付く。

のだが、なぜキトリッジが?と問う。

「冷戦は終わった。

 敵から隠す秘密はなくなり、スパイ作戦は消滅した。

 気が付くと大統領が勝手に国を動かしている。

 腹立たしい限りだ。時代は変わったのだ。

 諜報員は過去の遺物。飽きのきた女房と少額を年金・・・

とキトリッジの動機として語るが、

その口ぶりは、自分の気持ちを吐露しているようだった。

 

もうね・・・心底ガッカリ。

『スパイ大作戦』の第2シーズン~最終第7シーズンと

『新スパイ大作戦』2シーズンの主人公で、

世界平和を守る正義の人だったジム・フェルプスが

元カノの逆恨みみたいな動機で、チームメンバーを平気で殺し、

しかも目的は金だった!ってありえないでしょ?

私は、もうひと展開あって、

どんでん返しがあると信じたけど・・・

 

正体が露呈したフェルプスに対して

キトリッジは「おはようフェルプス君」

皮肉っぽく言うのだが・・・

そんな風に使っていいセリフじゃないんだよ!!!

 

そして、1作目のフェルプスの裏切りが

第6作『フォールアウト』の伏線になっている!

 

「大義を信じていたのに、

 その大義が嘘だったんだと知ると 主人に背くんです。

 ハントは何度も政府に裏切られ、見捨てられてきた。

 そういう男は、いずれ主人に愛想を尽かします。」

 

これまでも政府は、

イーサンを騙して不当なことをやらせたり

トカゲの尻尾切りで見捨てたりしていたので

フェルプスと同じように、イーサンも裏切るのでは?と

イーサンを疑い、追い詰めることになる。

 

が、最新作でも正義の人なのでネタバレじゃないよね?

フェルプスは裏切って悪に身を落としたけど

イーサンは本物の正義の人だよ!という演出・・・

と、ここでもテレビ版ファンの神経を逆撫でしてしまう。

 

テレビ版のファンの複雑な心境とは別に

映画『ミッション:インポッシブル』は大ヒット!

 

 

2000年に続編『ミッション:インポッシブル2』

通称『M:I-2』が公開されるます。

 

ここでミニクイズ!

『M:I-2』クライマックスのバイクアクションで

ありえない現象が起こりました。それは?

 

今なら間違いなくCGで補正されると思いますが・・・

劇場で観ていてもハッキリ分かるくらいの変化ありました。

 

余談ですが・・・

『マッドマックス』の1本目が公開された時。

大型トラックがバイクに正面激突!!!

実際は、板に描かれたトラックの絵を使用し

短いカットで編集してあるので、バイクも止まっていた可能性も・・・

スローで観ると一目瞭然ですが、当時はビデオもなく

劇場で上映する一瞬の映像なので、十分ごまかせた訳です。

 

しかし、これを観た人は

「ライダーは絶対死んだ」と思い込み

「スタントマンが死亡する程の激しいバイクアクション!」

と宣伝文句に使用されてしまう!

というトンデモ展開に発展しました。

 

 

 

話を『M:I-2』に戻します。

イーサンと敵の黒幕とがバイクで一騎打ち!

今見ると、急にバイクが出てきて、

ドコから?って思わなくもないが・・・

西部劇の乗馬での決闘を意識したそうです。

 

2人は、オンロードタイプのバイクで激走!

激しい攻防戦の末、海辺へと舞台を移します。

ココで突然、2台のバイクはタイヤが???

 

オンロードタイプのバイクは、

カーブの遠心力でスリップしないように

タイヤの表面は、接地面が多くなるように平面で

溝が何本かあるタイプです。

 

しかし、オンロードのタイヤは

舗装していない道では滑ってしまい危険。

なので、モトクロスなどのオフロードバイクは

砂利道や岩場などは凹凸に引っ掛かりやすい

表面がアルファベットチョコレートのような形のタイヤを使用します。

 

『M:I-2』は、前半の道路上をアクションではオンロードタイヤ

 

道路からそれた後半の海辺では

オフロードタイヤに変わっているのです!

 

もちろん、取り換える場面などありませんので、

アクションに合わせて使い分けているわけですが・・・

本来、オフロードではモトクロスタイプのような

サスペンションの効いた足の長いバイクで、

『M:I-2』では、オンロードタイプのバイクに

無理やりオフロードのタイヤを付けています。

これはこれで、高度な運転技術が必要でしょうから

ある意味、必見のバイクアクションと言えるでしょう!

 

物語的には、他の作品との関連もほぼ無く

前作で仲間になった天才ハッカー

ヴィング・レイムス演じる「ルーサー」が登場するくらいで

他に次作に関連する人物もいないので、

時間がない人は、飛ばしても大丈夫でしょう。

 

 

2006年公開『ミッション・インポッシブル3』

 

本作でのイーサンは、いきなり結婚することになります!

任務の一環かと思ったら、マジです。

スパイ活動からも距離をおいていましたが・・・

婚約者の「ジュリア」が誘拐されてしまい、

ジュリアの奪還と

黒幕が要求するアイテムをめぐる謎解きに奔走します。

 

今作からレギュラーとなる

サイモン・ベック演じる「ベンジー」が初登場!

しかし、さほど活躍もしないので・・・

これも観なくても大丈夫!

 

 

第4作 2011年公開

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

 

冒頭でイーサンは刑務所に・・・

妻のジュリアを殺されてしまい、その復讐として

犯人一味を皆殺しにした罪で収監されているというのです。

 

今作では、アベンジャーズのホークアイでお馴染みの

ジェレミー・レナー演じる「ブラント」が初登場!

ブラントは、ジュリアの死に係わる秘密を持っていた。

 

これ以上はネタバレになってしまうので、

詳しい説明は避けますが

イーサン・ハントという人物を

深く掘り下げる傑作になっています。

さらに6作目『フォールアウト』の伏線にもなっているので、

観て欲しいが・・・最新作とは直接の関係が薄い作品。

 

 

第5作 2015年公開

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

 

5作目の本作と6作目は、話が直結している。

 

ベッカ・ファーガソン演じるイギリスの女諜報部員「イルサ」が初登場!

彼女とイーサンの関係が・・・最新作にも登場する重要人物です。

 

イーサンが所属する「IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)」

と対立するアレック・ボールドウィン演じるCIA長官「アラン」

次作でも登場!重要キャラです!

 

 

第6作 2018年公開

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

 

ここでミニクイズ

前作・前々作に出演していたジェレミー・レナーは

アベンジャーズの撮影と重なり出演していない。

ちょっとでも良いので出演してくれないか?

というオファーを断りました。その理由は?

 

単体で観ても充分に楽しめる『フールアウト』ですが

過去作との関わりも多く、シリーズ物の醍醐味が味わえます。

 

私は世代的に、洋画はテレビで観るモノだったので、

今でも日本語吹き替え版が大好きです!

 

大作の場合、宣伝活動に参加してもらうために

人気タレントや有名俳優が

ゲスト声優として起用されることがありますが

ドラマや映画で主演を張るような実力派俳優でも

上手い下手とは違う、違和感を覚えることが多いです。

 

名前を出して申し訳ないですが、

米倉涼子さんの演技が下手だと思ったことは一度も無いですが

アベンジャーズでの吹替は、何年経っても違和感しかない・・・

何ででしょうね? 呼吸が合わないのかな?

 

『ミッション・インポッシブル』シリーズでは

ゲスト声優の起用は、今まで無かったと思いますが・・・

 

今回、イーサンのライバルキャラとして登場する

スーパーマン役で知られるヘンリー・ガヴィル演じる

「オーガスト・ウォーカー」役に、

ウィッシュ!のDAIGOさんが担当しています!

本人も声色を低めにして頑張ってはいましたが

もともと演技するイメージもなく、最後まで違和感・・・

 

イーサンは「ジョン・ラーク」という男になりすまし

ヴァネッサ・カービー演じる

武器売買の仲介人「ホワイト・ウィドー」という女に会います。

この女は最新作にも登場し、イーサンの事を「ラーク」と呼ぶので

ちょっとだけ、ややこしい展開になります。

「新作の前に『フォールアウト』を観ておいた方が良い」

と言われるのは主に、このためです。

 

ちなみに、ウィドーの吹替は、2作とも広瀬アリスさんです。

今作で感じた違和感は、最新作では軽減されていました。

 

さて、「ブラント」役のジェレミーが出演を断った理由ですが

長期でスケジュールを抑えられないのは分かっていたので、

短い登場でも劇的に印象深い出番を用意していました。

 

それは、「ブラントの死」です!

ジェレミーは、シリーズ連続出演よりも

今後も出演の可能性がある

キャラクターの生存を選んだのでした。

 

しかしながら、

公開中の『デッドレコニング PART ONE』に

ジェレミーは登場していません。

 

なので、おそらく来年公開予定の『PART TWO』に出演し

トムと一緒に来日してくれると信じています。

 

スティーブ・マックィーンが『大脱走』で

「独房王ヒルツ」以外に演じた役とは?

 

クイズから始まる映画紹介!

今回は、スティーブ・マックィーン作品です!

 

「午前10時の映画祭」で、

現在上映中の『大脱走』ですが・・・

なんと、1963年公開で60年も前の作品です。

今回4Kリマスターでの上映だそうですが、

ここまで古い作品を劇場で見る機会は、もうないかも・・・

 

と思いますが、世代的には本上映の時は生まれておらず、

洋画はTVの吹替えで観るモノだったので、

今さら字幕で観るのもなぁ・・・って感じではあります。

やっぱ歳なので、字幕を追うのが大変なのよ。

 

吹替シネマ2023 大脱走-60th ANNIVERSARY 

日本語吹替音声完全収録 4K レストア版

が発売されるので、そちらでの視聴を検討中です。

 

 

 

さて、表題のクイズの答えの前に

マックィーンの名を知らしめた

1960公開『荒野の七人』について…

 

言わずと知れた黒澤明の代表作『七人の侍』のリメイク!

よく「パクった」と言われているが

東宝に許可を得た正式なリメイクだったが

黒澤サイドまでは話が行っておらず、

東宝と黒澤サイドに大きな遺恨を残した。

黒澤自身は『荒野の七人』に大変感動し、

監督のジョン・スタージェスに日本刀をプレゼントしたらしい。

 

当時のマックィーンは

主演ドラマ『拳銃無宿』が人気のTVスターではあったが、

まだ映画スターではなかった・・・

 

『荒野の七人』のキャスティング候補にあがり

本人も出演を熱望したが

ドラマ『拳銃無宿』と撮影時期が重複していた。

そこで・・・

 

クイズ①

『拳銃無宿』の撮影に

行かなくても良いように

マックィーンがとった驚きの行動とは?

 

これね、答えを聞いても

そんなことが通用するのか?

はなはだ疑問なんですが・・・

 

ヒントとしては、契約上

ドラマ側から「来なくいても良い」

と言わせる必要があったと思われます。

ちょっと前なら「コロナの濃厚接触者」などは

来ないでくれ、と言われてましたが・・・

 

 

正解は、

わざと交通事故を起こした!です。

 

「事故でケガをしたので撮影に行けない」

とドラマ側に報告し

「じゃあ仕方がないね。スケジュール遅らせるわ」

となったとは思えないので、

「そこまでして、来たくないなら勝手にしろ」

的な感じではないかと思うんですねけど・・・

 

では、マックィーンが本当にケガをしていたのか?

それは映画を観て、判断してみてください。

 

ちなみに同乗していた当時の奥さんは

実際にケガをしています。

Blu-rayの特典映像でインタビューに応えているので、

そちらも見ていただければ・・・

 

 
 

 

 

『荒野の七人』で、

何としても目立ちたいマックィーンは、

セリフがない場面でも画面の奥で

帽子を触ったり、銃をクルクル回したり

とにかく、ジッとしておらず、

主演のユル・ブリンナーをイラつかせたようです。

 

思惑通り、大スターになったマックィーン。

同じ監督の『大脱走』に起用されます。

 

物語の舞台は、第二次大戦下のドイツで実際に起きた

「連合軍 捕虜の大量脱走劇」をモチーフにしています。  

マックィーンが演じるのは「独房王」と呼ばれるアメリカ兵ヒルツ。

隙あらば、何度も脱走を繰り返し、そのたびに独房送りに!

一方、イギリス軍は、リチャード・アッテンボロー演じる

通称「ビッグX」と呼ばれるリーダーの下、

3つのトンネルを同時に掘り、250人もの大量脱走を計画します。

 

『荒野の七人』以上に大スター総出演超大作!

ですが、またしてもトラブルを起こします。

それまで撮影したフィルムを見て

「自分の役がバカに見える」と大激怒!

納得いかないまま、2週間ほどオフを取り

撮影現場から離れたマックィーンですが・・・

 

クイズ②

戻ってきたマックィーンは、

一人ではありませんでした。

連れてきた人の職業は?

 

撮影時の体制が、日本とは違うのではないか?

と前から思っているのですが・・・

日本の場合、

方言指導などが現場に立ち会う場合はあるが

脚本家が立ち会う。というのはあまり聞かない。

 

ハリウッド映画の場合、

メイキングやインタビューをみると

脚本家も現場に立ち会うのが普通なようで

現在の脚本家ストライクキによる撮影中断も

その為ではないか?

と思っているのですが、詳しい人教えてください。

 

そんな訳で?

セリフが気に入らないマックィーンが連れてきたのは

自分専用の脚本家!でした。

 

音声解説のジェームス・コバーンによると

2週間ほどオフを取り、脚本家アイヴァン・モファットを連れて来て、

(有名なのはジェームス・ディーンの『ジャイアンツ』) 

書き直した脚本を監督に見せた。らしい。

 

もちろん、そんなワガママが通用するはずもなく

結局『荒野の七人』で抜擢してくれた恩人

ジョン・スタージェス監督が、うまく なだめて、

「バカに見える」シーンも 本編で採用されている。

 

そうそうたる出演者の一人だったマックィーンですが

ポスターやDVDジャケットには一人で写っているほど

単独主演の印象が強くなったほど大人気に!

 

中でも

広大な草原をバイクで疾走するシーン!

鉄条網(実際はゴム製)のフェンスを

大ジャンプで飛び越える!

自由を象徴的に表現した名場面。

 

プライベートでもバイクレースに参加するなど

バイク好きで知られるマックィーンの為に用意された場面。

ほとんどのバイクシーンは、マックィーン本人だが

ジャンプシーンは、本人は、やる気満々だったが

保険会社が危険と判断し、やらせてもらえなかった。

なので、バイクスタントとしても参加していた

バイク仲間のバド・イーキンズが代行した。

 

ということで表題のクイズ

スティーブ・マックィーンが

『大脱走』で

「独房王ヒルツ」以外に演じた役とは?

 

バイクでのジャンプをやらせてもらえなかったから

という訳ではないだろうが・・・

マックィーンは「独房王ヒルツ」役以外でも出演している。

 

ヒント

・同じシーンには写っているが、同じ画面にはいない。

・マックィーンは、バイクが大好きである。

・バイクで逃げるヒルツ! 追いかけているのは?

 

 

 

 

正解は、ヒルツを追いかけるバイクの「ドイツ兵」

 

逃げるのも追いかけるのも両方マックィーンだったのだ!

顔は写っていないが、特徴があるのですぐ分かるらしい。

「どうせ顔は分からないんだし、やらせてよ!」

的な感じだったのか? 

「これで機嫌がよくなるなら、いいじゃない」

な感じだったんだろうなぁ、と推察する。

 

リバイバル上映や配信も良いけれど

特典映像や音声解説で舞台裏が楽しめる

Blu-rayやDVDもホントにオススメです!

 

 

『風間公親 教場0』に見るTV業界のウラ側

 

 

一応、元テレビマンを名乗っているので

TV業界のウラ話も時々やって行きます!

 

よくネタ的に

宮崎県には民放が2局しかない」

と言いますが・・・

県民は「きのう○○見た?」と言われて

「私、反対見てた!」と裏番組を「反対」と呼びます。

 

一般的にはネット系列局と言って

地方でもフジ系列はFNS、テレビ朝日系のANN、TBS系のNNNなど、

同じキー局の番組を放送するのが一般的です。

 

しかし、放送局が少ない地方になるとクロスネットと言って

複数のキー局の番組を放送しています。

特に、テレビ宮崎・UMKは、日本最多!

上記の3系列のクロスネットしています。

 

当然、キー局3局分の番組を放送する時間はないので、

独自の編成で、放送時間もキー局とは違います。

そのため、月9ドラマを土曜の午後5時に放送し「土5」と呼んだり

「名探偵コナン」の本放送を水曜深夜1時過ぎに放送したりしています。

 

ちなみに「仮面ライダーギーツ」や「ウルトラマン」は

反対のMRTで、日曜早朝5時台に放送されています。

 

クロスネットで大変なのは、災害や事件が発生した時!

特に夕方のニュース番組は時間が重なっているので、

どの局を最初に中継するか? 持ち時間は何分か?

回線テスト、リハーサルの時間はあるか?

などの調整が、超大変だったりします。

最悪なのは、生中継中に「事態が動いた時」

中継中の局は、出来るだけ長く放送したいので引っ張る!

次の局は、早く事態を伝えたいのに、

なかなか、終わってくれない!

「もう時間過ぎてるじゃねか!」と

怒号が飛び交う始末・・・

 

だったら、系列局を増やせばいいじゃないか?

と、お思いでしょうが、そうはいかない!

かつて、東国原さんが最初に知事に立候補した時

「民放局を増やす」という公約があったらしい。

が、実現には至っていない。

 

そもそも民放TV局の主な収入源は

CMなどによる「広告費」である。

仮に、地方局を維持するのに

必要な売り上げが4億とする。

その地域の企業なりが出せる

「広告費の限界」が10億だったら・・・

民放2局までは維持できるが、

3局目が開局することで、出向先が3分割され

最悪3局とも赤字・・・倒産?

宮崎に3局目の民放が誕生しないのは、

地域の「広告費」の総額が足りないから・・・

と聞き、「なるほどな」と思った。

 

その昔・・・

TV業界には「夏枯れ」と呼ばれる時代があったらしい。

日の長い夏の時期、夏休みなどの長期休暇もあり

外出・旅行が増え、TVを見る人が減ったしまう。

視聴率に大きな期待が持てないので

連ドラも主演も一流の高額俳優で大作を作るより、

今後の有望株、若手を起用することが多かった。

 

視聴率が悪ければ、宣伝効果も望めないので

企業は「広告費」を出し渋り、

民放の収入も激減・・・

 

そこで考え出されたのが『24時間テレビ』だと聞いた。

 

社会的に意義のある「チャリティ番組」を

一緒に作りませんか?

宣伝の為ではなく、社会貢献しませんか?

という売り文句に、イメージを上げたい企業が食いついた。

というのが「都市伝説」的に伝えられている。

 

そこに追随したのがフジの『27時間テレビ』

ちなみに27は、系列27局と、

「24時間より凄いぞ」という意気込みらしい。

が、放送時間は、27時間とは限らない。

 

さらに、番組スポンサーによる「広告費」だけでなく

「○○冒険王」など、敷地内でもイベントも大々的に行い。

イベント協賛費以外に、スポンサー企業の出展料と

直接的な売り上げ収入も得られるため、

各キー局が、続々と大型イベントを実施するのが恒例になって行く。

この頃から、キー局は地方局を「かえりみない」感が増したように思う。

 

キー局は、全国ネットの番組でも平気で「自社イベントのPR」を行い

「広告費」以外の「収入を得る術」を模索し始める。

バラエティ番組のビデオ化・DVD化など、グッズ販売!

皮肉なことに、ビデオの普及により

CMはスキップするのが当然になってしまう。

おりしも時代は「若者のTV離れ」「ネット社会」に突入!

「広告費」は、ネットに流れて行く。

 

スポンサーから「広告費」を取れなくなってきた民放は

視聴者から直接「お金」が取れる「配信」に力を入れ始める。

その結果、地上波で放送されたドラマでも

犯人は分かったが、その動機「核心部分」は「有料配信」で!

とパターンが増え、批判された

 

 

余談ですが・・・

2009年に放送された『仮面ライダー ディケイド』の最終回は、

多くの謎が解明されぬまま、中ボス?とのバトルを終え

本編放送枠のまま、後日公開される映画の予告ダイジェストで終了。

「続きは映画で!」といった印象を強く残した。

苦情が殺到した結果、BPOでも審議された。

 

 

プロデュサーは、「物語は、予告映像前に完結している」と言い放ち

「表現方法として配慮に欠けた」と謝罪。

DVD・再放送では、本放送とは違う編集の「特別版」となっている。

 

 

https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzo_200912_post_3370/

 

 

しかし、あれから10余年・・・

「完結編は、映画で!」は当たり前の手法となっている。

「ディケイド騒動」とは何だったのか?

 

 

前置きが長くなり過ぎたが・・・

『風間公親 教場0』に見る

TV業界のウラ側

 

『教場』は、警察学校を舞台に2020年と2021年に、

それぞれ前後編のスペシャルドラマとして4話が放送された。

特に2021年の『教場Ⅱ」では、

ラストに主人公・風間が義眼になった

過去の事件が意味深に差し込まれたことで、

続編制作が期待されていた。

 

今年、待望の新作・連ドラとして『風間公親 教場0』を放送。

風間が警察学校の指導教官になる前の話で、

「義眼の事件」の真相が明かされる!

と、思われたが・・・

 

物語は、風間が警察学校に赴任する前に遡り

まだ「義眼」ではない頃から始まる。

県警で新人刑事の適性を見極める指導官という立場。

 

そして「事件発生」風間は義眼になるが、犯人は逃走!

時折、回想シーンなどで

思わせぶりに「義眼の事件」が語られるが、

最終回に至っても犯人と思われる人物が登場するも

真相は明かされないまま、更に新たな謎を追加して終了・・・

翌週の「特別編」で、謎について明かされるのかと思いきや

まったく触れもせず!

 

 

 

これは「続きは映画で・・・」のパターンか?!

 

この手法は、同じフジテレビの月9枠で放送された

『ミステリと言う勿れ』でも使われた。

毎回、起きる事件を解決するも

大きな謎を残したまままま最終回を迎え、

しばらくたってから「映画化」が正式発表された。

 

 

これらから見えてくるウラ事情として、

先に述べた「スポンサーからの広告費」以外に

「視聴者から直接お金を取る商売」

シフトしている!ということだ。

 

近年、ドラマ制作において

芸能事務所が協力するケースも増えている。

ドラマを企画するにあたって、

初めから「映画化」を視野に入れている。

コロナの影響で、早め早めに撮影する傾向にあり

ドラマと近い時期に撮影することで

出演者・スタッフのスケジュールはもちろん

セットも一括で発注することで、

経費を減価償却が出来るので、

予算を節約出来たり、逆に豪華に仕上げたり出来る。

 

近年の成功例としては、TBSの『TOKYO MER』

NHKの『岸部露伴は動かない』などがある。

 

 

欠点としては、ドラマの視聴率が悪くても

すでに撮影済み!なので中止にも出来ない!

なので「ファン待望の・・・」などの宣伝文句が空々しい・・・

だとしてもドラマの延長で作られた映画は利益率が高い!

 

 

ただ「ドラマは一応完結」し「続編を映画化!」が普通で

「ドラマの核心は解決せず」「真相は映画で!」というのは

『ディケイド』『ミステリと…』以外に記憶が無い。

(いや、あったらゴメンナサイ。そのくらい珍しいって事です)

 

似たパターンとしては、同じ木村拓哉主演の『HERO』が

ドラマスペシャルで、事件は解決するも

その裏で糸を引いていた「黒幕」がラストに登場!

宣戦布告して「対決編は映画で!」というのがあったが

ここまであからさまに「真相は有料の映画」で!

というのがやれてしまうのは、今のTV業界なのだと思う。

 

加入者が圧倒的に少なかった数年前

「ドラマの真相は有料配信」で!

という商法が叩かれまくったが、

今や「ドラマ本編は地上波」で

セットで「スピンオフを有料配信」が当たり前に!

 

加入者が多数派とまでは言わないが

一定数確保された現在では、加入者の優越感を優先

今度は解約者を増やさないため

作品数を確保しなければならない。

もし「映画が興行的に失敗」しても

「あの話題作が、早くも独占配信」でカバー出来る。

 

視聴者は「真相は有料」に慣れ始めている。

そればかりか、

主力商品だった「地上波視聴率」では

スポンサー「広告費」が稼げなくなった今

TV局にとって「地上波は、すでに予告編」に過ぎない!

いかにして「視聴者から直接お金を取るか」という時代なのだ!

 

そして、その「経営ビジョン」に

「地方局」は含まれていない!?

 

今「地方局」で増えている番組の一つは

「地元の情報番組」である。

これは「情報の中に地方スポンサーのPRを紛れさせる」

「ステルス・マーケティング」の温床である。

すくなくとも「CM枠を買ってもらっている企業」への忖度がある。

「今、話題の…」や「ブームの兆し」などは

ほとんど「方便」なのだ。

 

もう一つは「全国区になったタレントの里帰り番組」

 

決して旬ではないが、一時代を築いた人気者たちの起用し

制作した番組を他の地域の売る「番販」で利益を得る。

ほとんどの場合、高校卒業と同時に上京しているので

たとえ故郷であっても「情報にうとい」ので

リアクションが新鮮!

全国区の人気者がやってくるので、取材先も喜ぶし

「番販」で他地区にアピール出来るので、

「町興し」としても好評のようだが・・・

 

反面、東京のタレントを起用することで

地元タレントの育成の機会がなくなり、

真の意味でローカルなスターが生まれにくい。

 

民放地方局は、

生き残ることが出来るだろうか・・・

 

 

 

2012年公開『タイタニック 3D』で、

史実と違うと修正された部分とは?

 

潜水艇の事故が報道されていますが・・・

あす、6月24日 フジテレビでは予定通り

映画『タイタニック』が放送

前後編に分けて放送され、

来週7月1日に後編が放送されます。

映画「タイタニック」 - フジテレビ (fujitv.co.jp)

 

そこで今回は『タイタニック』のトリビアクイズをお届け!

表題のクイズの前に、ミニクイズも色々・・・

 

『タイタニック』と言えば、公開当時に話題になったのは

ほぼ実物大に再現された「タイタニック号」のセット!

その巨大さを表現できる限界、全長を90%と短くし、

予算節約の為「船体の右側だけ」が作られました。

 

クイズ①

タイタニック号のセットを

「左側」ではなく

「右側」だけ作った理由とは?

 

史実では港に接岸されたのは「左側」だったため

船の向きが前後逆になっていました。

港でのシーンは撮影した映像を「左右反転」して使用しました。

 

これは『ロッキー』の回でも書きましたが・・・

2019年2月14日に日本テレビの「THE突破ファイル」で

名作映画にまつわる「突破劇」として、再現映像を放送。

映像では、現場に現れたキャメロン監督が、

史実と違い「逆向き」に接岸されていることに「激怒」し

絶望の後「突破方法」として「左右反転」を思いついた!

急遽、「看板の文字」や「衣装」などを

「反転」させたモノを準備させた!

と紹介されていたが・・・

 

当然そんなことはなく、

そもそも「航行中の場面」でも

「左側」のシーンは「反転」して使用してあり、

よくよく見ると、ある場面では「髪型が逆」だったり・・・

 

では、なぜ?「左側」ではなく「右側」を作ったのか?

 

それは「現場の風向き」に合わせたため!

航行中、船の進行方向に合わせ

煙突の煙は船首から船尾に流れるようにしたい!

 

「岸」側から撮影するため場合、

画面奥が「沖」になる配置となり、

船体は「右側」を再現する事になったわけです。

なので、出航前の港でも向きが逆なのは「想定内」

キャメロンが現場で激怒!なんて事はなかったのだ!

 

ご存じの通り、公開された映画は大ヒット!

その年のアカデミー賞で、作品賞はじめ11部門を受賞しました!

しかし、主演女優ケイト・ウィンスレットはノミネートに留まり、

レオナルド・ディカプリオはノミネートすらされませんでした!

 

そんなレオ様に関するクイズ!

クイズ②

『タイタニック』初日、

レオ様の身に起きたハプニングとは?

 

ヒント

・男性には嬉しい?ハプニング

・レオ様は、メイクさんを探していました

・ケイトに「入っていいよ」と言われ、入ったら・・・

 

撮影初日は、主人公のジャックが

ヒロイン・ローズのヌードをスケッチする場面でした。

これは、大がかりな準備が必要ないシーンだったから!

 

メイク室に入ったレオ様はビックリ!

そこは、ヌードシーン撮影のため

ボディメイクの真っ最中だった

「全裸」のケイトがいたのです。

すぐに退室しようとしたレオ様にケイトは

「メイクさんに用があるんでしょ?

 今は私のボディメイク中だから、

 そこで待ってれば?」と、

「どうせ、この後、丸一日裸なんだから、

 ここでケリをつけましょう!」と言われ、

これで、二人の緊張が解けたらしい。

 

その仕返し?に、レオ様はキスシーンの撮影の前には

必ずニンニクを食べていたらしい・・・

 

ちなみに、ジャックがスケッチするアップは

キャメロン監督が描いていた。

キャメロンは、左利きだったので、

ここも「左右反転」している。

 

ジャックとローズの物語は完全にフィクションなのだが

タイタニック号の事故は史実なので

乗客乗員には、実在した人物も多数登場する。

その中の一人が

一等航海士 ウィリアム・マクマスター・マードック

 

史実の再現に徹底的にこだわったというキャメロンだったが

このマードックの扱いには「配慮が足りなかった」と反省している。

物語の展開上、マードックは沈没前の際

ワイロを受け取って、金持ちを優先して避難させているが

実際には、マードックが誘導した右側からの脱出者が多く

最後まで献身的に避難誘導していたマードックは、

船と共に犠牲になってしまった。

映画公開後、遺族や生き残った乗員の指摘に対し

正式に謝罪している。

 

 

さて、表題のクイズ

2012年公開『タイタニック 3D』で、

史実と違うと修正された部分とは?

 

 

マードックの件でも分かる通り、

「史実と違う!」という指摘は、少なからずあった。

2012年に公開された『タイタニック 3D』では

ストーリーには変更はなかったが

クライマックスの背景に写り込む「星の位置」が変わっている。

天文学者の指摘に対して

「分かったよ。じゃあ、

 1912年4月15日午前4時20分の星図を教えてくれたら、

 映画を修正する」と返し、実現に至った。

 

ジェームズ・キャメロン監督「タイタニック3D」で修正を加えたシーンとは? : 映画ニュース - 映画.com (eiga.com)

 

このブログの下書きを書き終えて参考資料を探したら、

見出しが同じでしたてへぺろ

 

久々にTVで放送される『タイタニック』

本編は、もちろん面白いのだが

製作舞台裏も面白い話満載なので、

本編を観て感動した後は、

ぜひ、DVDなどの映像特典を観て欲しい!

本編を超える「長編の映像特典」は見応えがあります!