『ミッション:インポッシブル』を観た

『スパイ大作戦』ファンが大激怒!

その理由は?

 

クイズで始まる映画紹介!なんですが・・・

 

今回はクイズというよりネタバレ!?

まぁ、ほぼ大オチなんですけど

当時の気持ちを共感して欲しくて・・・

 

20年以上前の映画ですし、

知ってしまっても『2』以降は楽しめますし

最新作を観る前のポイントなども紹介しますので

お付き合いいただければ幸いです。

もちろん、ミニクイズもあります。

 

現在、公開中のシリーズ最新作

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

 

私、初日の初回上映を観て来ました!

ネタバレはいたしません。

ただ、過去作からの登場人物に「?」と思うかもしれませんが

「前に何かあったんだろうなぁ」程度のセリフはあるので

シリーズ初体験でも十分楽しめます!

 

SNSでは「前作の『フォールアウト』を観ていた方が良い」

との声もありますが、『フォールアウト』も

その前の『ローグ・ネイション』から直結した話ですし・・・

そもそも このシリーズ、

新作の新キャラが、次作でレギュラー化するのが、お約束!

なので、1作目から全部観れれば最高ですが・・・

 

騙し騙されの複雑な構成な上、会話のテンポも早く

さらにアクションが凄すぎで、

あれよあれよという間にラストシーン!

全作観ていても「初見では100%理解」するのは難しい?

「よく分からんかったけど、面白かった」というのが

多くの人の感想なので、安心して見てください!

 

とは言え、最新作をいきなり観ても大丈夫なように、

2以降は、極力ネタバレ無しで・・・

ポイントを抑えて1作目から紹介していきます。

 

 

 

さて、若い人はご存じないかもしれませんが

1997年公開の映画1作目『ミッション:インポッシブル』

1966年~1973年と1988年~1990年に放送された

TVドラマ『スパイ大作戦』の続編です!

(原題は同じMisosion:impossibe)

 

 

ドラマ版の中心人物は「ジム・フェルプス」

第2シーズンからのチームリーダーです。

ドラマの冒頭で政府?からの指令が

オープンリールのテープレコーダーで届き

おはようフェルプス君。今回の君の任務だが・・・」で始まり

「例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、

 あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。

 なお、このテープは自動的に消滅する。」

と煙と共に燃えてしまう!というのがお約束!

 

ドリフターズはじめ、あらゆるバラエティがパロディ化

大人も子供もマネしまくった名場面!

例えば電話などで「おはようフェルプス君」と

ふざけたりしていたので「フェルプス」の名前は

一定以上の世代には耳馴染みなのだ!

 

映画版の主人公は

トム・クルーズ演じるイーサン・ハントですが

チームリーダーとして、ジム・フェルプスも登場!

「おはようフェルプス君」から始まる指令も継承され

TV版のファンも大喜び!でしたが…

 

演じた俳優はピーター・グレイブスから

ジョン・ヴォイト(アンジェリーナ・ジョリーのお父さん)に代わっていたのが、

ちょっと残念・・・

たぶんピーターは、後の展開に納得いかず、断ったと思われる。

 

指令を受けたフェルプスたちは、作戦を実行するも失敗!

私が大好きな

エミリオ・エステベス(チャーリー・シーンのお兄ちゃん)などは

マンガみたいなショボい罠(どうやって仕掛けたの?)でアッサリ・・・

イーサン・ハント以外のメンバーは全員殺されてしまう!

 

しかし実は、その指令自体が「裏切り者を炙り出す罠」で

一人生き残ったイーサンは、疑われ政府から追われる事に!

 

逃亡しながら、真相を突き止めようとするイーサンの前に

死んだと思われたフェルプスが現れ

指令を出した「CIAのキトリッジこそが裏切り者だ」と言う。

 

実は、ジム・フェルプスこそが本当の裏切り者

キトリッジに罪を被せようとしていたのだ。

ちなみに、このキトリッジは最新作にも登場します。

 

しかしこの時、イーサンの考えとして映像が挿入され、

イーサンはフェルプスの正体に気付く。

のだが、なぜキトリッジが?と問う。

「冷戦は終わった。

 敵から隠す秘密はなくなり、スパイ作戦は消滅した。

 気が付くと大統領が勝手に国を動かしている。

 腹立たしい限りだ。時代は変わったのだ。

 諜報員は過去の遺物。飽きのきた女房と少額を年金・・・

とキトリッジの動機として語るが、

その口ぶりは、自分の気持ちを吐露しているようだった。

 

もうね・・・心底ガッカリ。

『スパイ大作戦』の第2シーズン~最終第7シーズンと

『新スパイ大作戦』2シーズンの主人公で、

世界平和を守る正義の人だったジム・フェルプスが

元カノの逆恨みみたいな動機で、チームメンバーを平気で殺し、

しかも目的は金だった!ってありえないでしょ?

私は、もうひと展開あって、

どんでん返しがあると信じたけど・・・

 

正体が露呈したフェルプスに対して

キトリッジは「おはようフェルプス君」

皮肉っぽく言うのだが・・・

そんな風に使っていいセリフじゃないんだよ!!!

 

そして、1作目のフェルプスの裏切りが

第6作『フォールアウト』の伏線になっている!

 

「大義を信じていたのに、

 その大義が嘘だったんだと知ると 主人に背くんです。

 ハントは何度も政府に裏切られ、見捨てられてきた。

 そういう男は、いずれ主人に愛想を尽かします。」

 

これまでも政府は、

イーサンを騙して不当なことをやらせたり

トカゲの尻尾切りで見捨てたりしていたので

フェルプスと同じように、イーサンも裏切るのでは?と

イーサンを疑い、追い詰めることになる。

 

が、最新作でも正義の人なのでネタバレじゃないよね?

フェルプスは裏切って悪に身を落としたけど

イーサンは本物の正義の人だよ!という演出・・・

と、ここでもテレビ版ファンの神経を逆撫でしてしまう。

 

テレビ版のファンの複雑な心境とは別に

映画『ミッション:インポッシブル』は大ヒット!

 

 

2000年に続編『ミッション:インポッシブル2』

通称『M:I-2』が公開されるます。

 

ここでミニクイズ!

『M:I-2』クライマックスのバイクアクションで

ありえない現象が起こりました。それは?

 

今なら間違いなくCGで補正されると思いますが・・・

劇場で観ていてもハッキリ分かるくらいの変化ありました。

 

余談ですが・・・

『マッドマックス』の1本目が公開された時。

大型トラックがバイクに正面激突!!!

実際は、板に描かれたトラックの絵を使用し

短いカットで編集してあるので、バイクも止まっていた可能性も・・・

スローで観ると一目瞭然ですが、当時はビデオもなく

劇場で上映する一瞬の映像なので、十分ごまかせた訳です。

 

しかし、これを観た人は

「ライダーは絶対死んだ」と思い込み

「スタントマンが死亡する程の激しいバイクアクション!」

と宣伝文句に使用されてしまう!

というトンデモ展開に発展しました。

 

 

 

話を『M:I-2』に戻します。

イーサンと敵の黒幕とがバイクで一騎打ち!

今見ると、急にバイクが出てきて、

ドコから?って思わなくもないが・・・

西部劇の乗馬での決闘を意識したそうです。

 

2人は、オンロードタイプのバイクで激走!

激しい攻防戦の末、海辺へと舞台を移します。

ココで突然、2台のバイクはタイヤが???

 

オンロードタイプのバイクは、

カーブの遠心力でスリップしないように

タイヤの表面は、接地面が多くなるように平面で

溝が何本かあるタイプです。

 

しかし、オンロードのタイヤは

舗装していない道では滑ってしまい危険。

なので、モトクロスなどのオフロードバイクは

砂利道や岩場などは凹凸に引っ掛かりやすい

表面がアルファベットチョコレートのような形のタイヤを使用します。

 

『M:I-2』は、前半の道路上をアクションではオンロードタイヤ

 

道路からそれた後半の海辺では

オフロードタイヤに変わっているのです!

 

もちろん、取り換える場面などありませんので、

アクションに合わせて使い分けているわけですが・・・

本来、オフロードではモトクロスタイプのような

サスペンションの効いた足の長いバイクで、

『M:I-2』では、オンロードタイプのバイクに

無理やりオフロードのタイヤを付けています。

これはこれで、高度な運転技術が必要でしょうから

ある意味、必見のバイクアクションと言えるでしょう!

 

物語的には、他の作品との関連もほぼ無く

前作で仲間になった天才ハッカー

ヴィング・レイムス演じる「ルーサー」が登場するくらいで

他に次作に関連する人物もいないので、

時間がない人は、飛ばしても大丈夫でしょう。

 

 

2006年公開『ミッション・インポッシブル3』

 

本作でのイーサンは、いきなり結婚することになります!

任務の一環かと思ったら、マジです。

スパイ活動からも距離をおいていましたが・・・

婚約者の「ジュリア」が誘拐されてしまい、

ジュリアの奪還と

黒幕が要求するアイテムをめぐる謎解きに奔走します。

 

今作からレギュラーとなる

サイモン・ベック演じる「ベンジー」が初登場!

しかし、さほど活躍もしないので・・・

これも観なくても大丈夫!

 

 

第4作 2011年公開

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

 

冒頭でイーサンは刑務所に・・・

妻のジュリアを殺されてしまい、その復讐として

犯人一味を皆殺しにした罪で収監されているというのです。

 

今作では、アベンジャーズのホークアイでお馴染みの

ジェレミー・レナー演じる「ブラント」が初登場!

ブラントは、ジュリアの死に係わる秘密を持っていた。

 

これ以上はネタバレになってしまうので、

詳しい説明は避けますが

イーサン・ハントという人物を

深く掘り下げる傑作になっています。

さらに6作目『フォールアウト』の伏線にもなっているので、

観て欲しいが・・・最新作とは直接の関係が薄い作品。

 

 

第5作 2015年公開

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

 

5作目の本作と6作目は、話が直結している。

 

ベッカ・ファーガソン演じるイギリスの女諜報部員「イルサ」が初登場!

彼女とイーサンの関係が・・・最新作にも登場する重要人物です。

 

イーサンが所属する「IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)」

と対立するアレック・ボールドウィン演じるCIA長官「アラン」

次作でも登場!重要キャラです!

 

 

第6作 2018年公開

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

 

ここでミニクイズ

前作・前々作に出演していたジェレミー・レナーは

アベンジャーズの撮影と重なり出演していない。

ちょっとでも良いので出演してくれないか?

というオファーを断りました。その理由は?

 

単体で観ても充分に楽しめる『フールアウト』ですが

過去作との関わりも多く、シリーズ物の醍醐味が味わえます。

 

私は世代的に、洋画はテレビで観るモノだったので、

今でも日本語吹き替え版が大好きです!

 

大作の場合、宣伝活動に参加してもらうために

人気タレントや有名俳優が

ゲスト声優として起用されることがありますが

ドラマや映画で主演を張るような実力派俳優でも

上手い下手とは違う、違和感を覚えることが多いです。

 

名前を出して申し訳ないですが、

米倉涼子さんの演技が下手だと思ったことは一度も無いですが

アベンジャーズでの吹替は、何年経っても違和感しかない・・・

何ででしょうね? 呼吸が合わないのかな?

 

『ミッション・インポッシブル』シリーズでは

ゲスト声優の起用は、今まで無かったと思いますが・・・

 

今回、イーサンのライバルキャラとして登場する

スーパーマン役で知られるヘンリー・ガヴィル演じる

「オーガスト・ウォーカー」役に、

ウィッシュ!のDAIGOさんが担当しています!

本人も声色を低めにして頑張ってはいましたが

もともと演技するイメージもなく、最後まで違和感・・・

 

イーサンは「ジョン・ラーク」という男になりすまし

ヴァネッサ・カービー演じる

武器売買の仲介人「ホワイト・ウィドー」という女に会います。

この女は最新作にも登場し、イーサンの事を「ラーク」と呼ぶので

ちょっとだけ、ややこしい展開になります。

「新作の前に『フォールアウト』を観ておいた方が良い」

と言われるのは主に、このためです。

 

ちなみに、ウィドーの吹替は、2作とも広瀬アリスさんです。

今作で感じた違和感は、最新作では軽減されていました。

 

さて、「ブラント」役のジェレミーが出演を断った理由ですが

長期でスケジュールを抑えられないのは分かっていたので、

短い登場でも劇的に印象深い出番を用意していました。

 

それは、「ブラントの死」です!

ジェレミーは、シリーズ連続出演よりも

今後も出演の可能性がある

キャラクターの生存を選んだのでした。

 

しかしながら、

公開中の『デッドレコニング PART ONE』に

ジェレミーは登場していません。

 

なので、おそらく来年公開予定の『PART TWO』に出演し

トムと一緒に来日してくれると信じています。