クイズ

『ダイ・ハード』で

換気ダクトから出てきた

主人公の身に起きたありえない事とは?

 

クイズで始まる映画紹介!

12月になったのでクリスマス映画を!

と思ったのですが・・・

 

もっとファンタジックな作品もあるのに

1988年公開『ダイ・ハード』から出題です!

 

 

88年?! もはや古典でしょうか?

クリスマスパーティー会場となった新築高層ビルで起こったビル占拠事件に

たまたま居合わせた刑事が大活躍するアクション大作です!

 

元々は、シリーズ物の原作小説があり、

1968年に公開されたフランク・シナトラ主演の『刑事』という映画の原作の続編…

とちょっとややこしい。

映画『刑事』の続編として映画化権を獲得していたために

契約上は、シナトラを主役にしなければならなかったらしいが

当時70歳であったシナトラはこれを断ったそうです。

 

主演のブルース・ウィリスは、この1作で一気に大スターに上り詰めましたが、

企画段階では、シルベスタ・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガー

ハリソン・フォードなど、そうそうたる大スターたちにオファーをしたが実現せず…

 

当時、ウィリスはTVドラマ『こちらブルームーン探偵社』に出演中でしたが

主演女優の妊娠で撮影が中断したため、その間に『ダイ・ハード』に出演できた。

ドラマでは、おしゃべりでお調子者の役で、コメディ俳優のイメージが強かった

『ダイ・ハード』では一転して、ハードなアクションもこなして、

後の出演作品にも影響しているように見えるが・・・

 

『ダイ・ハード』でも「最も運のない男」という意味で

コメディー作品としても楽しめる!と個人的には思っています。

なにより、全編にわたり「絶妙な伏線」が貼りまくられ

「ニヤリ」とさせられる場面が満載なのです。

 

物語冒頭、ニューヨークからロスに向かう飛行機の中。

主人公の刑事ジョン・マクレーンは「高い所が苦手」と語り

乗り合わせた男から、緊張をほぐす「おまじない」として

「靴を脱いで、指を丸くする」ことを教えてもらいます。

 

別居中の妻が働く会社のクリスマスパーティーに招待されたジョンは、

新築ビルの高層階の部屋に招き入れられますが・・・

高い所が苦手なジョンは、

教えられた「おまじない」を試すため靴を脱ぎます・・・

このタイミングでビルは何者かに占拠されたため

ジョンは裸足のまま過ごすハメに! 

この裸足が後々効いて来る!!

 

他にも伏線満載で、本当に良く出来た脚本!

「そう来たか!」「そうなるの?」の連続で

単なるドンパチ物のアクション映画とは一線を画している!

 

よく「テロリストに占拠され・・・」と紹介されていますが

実は、それにも「仕掛け」があって、後半を盛り上げている!

 

で、改めてクイズ!

換気ダクトから出てきた

主人公の身に起きた「ありえない事」とは?

 

物語の進行とは全く関係なく、製作上のミス?

公開当時、劇場で気が付いた人は多くないと思いますが、

ビデオが普及してから、指摘する人が増えた印象です。


ヒント

①美術監督は、特典映像のコメンタリーで、
 「細切れに撮影していると、時々起こるミス」と説明。
②ジョンは、長旅の疲れから上着を脱ぎ、ランニング・シャツ姿。
③武装集団との格闘や爆破で、シャツは段々汚れていった。
④空調ダクトの中を進む場面があり、ダクトから出た時に…
⑤白のシャツを着ていたはずが…

【正解】 のランニング・シャツが、

     ダクトから出るとカーキ色に変わっている。
 

ファンの間では「間にカットされたシーンがあったのでは?」と言われていて

「着替えるシーンがあった」とか「下水に落ちた」などの説があったが…

監督はコメンタリーで「シャツの色が急に変わったように見えるんだ」
と言っているが、明らかに違う色のシャツを着ています!!!


ネタバレになりますが、もう一問!
アラン・リックマン演じる武装集団のボスが、

高層ビル(30階)から落下するシーンで、
俳優の「恐怖の表情」を撮影するために、

監督がやった方法とは?

ヒント

①落下シーンは、ビル30階から見下ろした風景を合成したが、

 実際に、6m(20フィート)落下させ、真上から撮影している。
②落下する俳優は、高所恐怖症で最初は嫌がっていた。
③そこで監督は、ある約束をして納得させましたが…
④「準備は、いいかぁ? 1・2・3!」

【正解】 カウントダウンより早く落とした。

アラン・リックマン(ハリポタのスネイプ先生)は、舞台出身で映画は初出演。
とても怖がりで、拳銃を撃つ場面も目を閉じてしまうほど。(編集で乗り切る)
「3つ数えた後に落とす」と伝えていたが、「実際には1で落とした」
落下シーンは、スローモーションでセリフは無し。

 

ジョン・マクティアナン監督で大ヒットした1作目ですが

1990年に公開された『ダイ・ハード2』では、

後に『クリフハンガー』で有名になるレニー・ハーリンに交代。

 

 

 

余談ですが・・・『クリフハンガー』のポスターで、

渓谷でピンと張ったロープに、ぶら下がったスタローンと

落下する女性が写ったヤツがあり(検索したけど見つからなかった)

「この後、どうなる?」って書いてあったんですが・・・

 

実際に観たら、冒頭のシーンで普通に落下して亡くなっていた。

 

 

 

で、1995年公開の『ダイ・ハード3』では、1作目の監督に戻ったんだけど・・・

同じように、ロープがピンと張られていて

ブルース・ウィリスが掴まっている場面があり・・・

ロープが切れて落下! 着地と同時に一回転して無事でした!

 

 

 

シリーズは、

2007年『ダイ・ハード 4.0』

 

2013年『ダイ・ハード ラスト・デイ』と5本公開され、

 

 

 

 

第6弾は、「主な舞台は東京」

「若い俳優が演じる過去偏と現在が交差する」などと言われていたが・・・

 

2022年 ブルース・ウィリスは失語症であるとして俳優引退を発表した。

そして今年「失語症診断を発表してからも病状は進行しており、

前頭側頭型の認知症と診断された」と家族が発表した。

 

たとえ本人が忘れたとしても

彼の活躍を忘れずに語り継ぎたい。