スティーブ・マックィーンが『大脱走』で

「独房王ヒルツ」以外に演じた役とは?

 

クイズから始まる映画紹介!

今回は、スティーブ・マックィーン作品です!

 

「午前10時の映画祭」で、

現在上映中の『大脱走』ですが・・・

なんと、1963年公開で60年も前の作品です。

今回4Kリマスターでの上映だそうですが、

ここまで古い作品を劇場で見る機会は、もうないかも・・・

 

と思いますが、世代的には本上映の時は生まれておらず、

洋画はTVの吹替えで観るモノだったので、

今さら字幕で観るのもなぁ・・・って感じではあります。

やっぱ歳なので、字幕を追うのが大変なのよ。

 

吹替シネマ2023 大脱走-60th ANNIVERSARY 

日本語吹替音声完全収録 4K レストア版

が発売されるので、そちらでの視聴を検討中です。

 

 

 

さて、表題のクイズの答えの前に

マックィーンの名を知らしめた

1960公開『荒野の七人』について…

 

言わずと知れた黒澤明の代表作『七人の侍』のリメイク!

よく「パクった」と言われているが

東宝に許可を得た正式なリメイクだったが

黒澤サイドまでは話が行っておらず、

東宝と黒澤サイドに大きな遺恨を残した。

黒澤自身は『荒野の七人』に大変感動し、

監督のジョン・スタージェスに日本刀をプレゼントしたらしい。

 

当時のマックィーンは

主演ドラマ『拳銃無宿』が人気のTVスターではあったが、

まだ映画スターではなかった・・・

 

『荒野の七人』のキャスティング候補にあがり

本人も出演を熱望したが

ドラマ『拳銃無宿』と撮影時期が重複していた。

そこで・・・

 

クイズ①

『拳銃無宿』の撮影に

行かなくても良いように

マックィーンがとった驚きの行動とは?

 

これね、答えを聞いても

そんなことが通用するのか?

はなはだ疑問なんですが・・・

 

ヒントとしては、契約上

ドラマ側から「来なくいても良い」

と言わせる必要があったと思われます。

ちょっと前なら「コロナの濃厚接触者」などは

来ないでくれ、と言われてましたが・・・

 

 

正解は、

わざと交通事故を起こした!です。

 

「事故でケガをしたので撮影に行けない」

とドラマ側に報告し

「じゃあ仕方がないね。スケジュール遅らせるわ」

となったとは思えないので、

「そこまでして、来たくないなら勝手にしろ」

的な感じではないかと思うんですねけど・・・

 

では、マックィーンが本当にケガをしていたのか?

それは映画を観て、判断してみてください。

 

ちなみに同乗していた当時の奥さんは

実際にケガをしています。

Blu-rayの特典映像でインタビューに応えているので、

そちらも見ていただければ・・・

 

 
 

 

 

『荒野の七人』で、

何としても目立ちたいマックィーンは、

セリフがない場面でも画面の奥で

帽子を触ったり、銃をクルクル回したり

とにかく、ジッとしておらず、

主演のユル・ブリンナーをイラつかせたようです。

 

思惑通り、大スターになったマックィーン。

同じ監督の『大脱走』に起用されます。

 

物語の舞台は、第二次大戦下のドイツで実際に起きた

「連合軍 捕虜の大量脱走劇」をモチーフにしています。  

マックィーンが演じるのは「独房王」と呼ばれるアメリカ兵ヒルツ。

隙あらば、何度も脱走を繰り返し、そのたびに独房送りに!

一方、イギリス軍は、リチャード・アッテンボロー演じる

通称「ビッグX」と呼ばれるリーダーの下、

3つのトンネルを同時に掘り、250人もの大量脱走を計画します。

 

『荒野の七人』以上に大スター総出演超大作!

ですが、またしてもトラブルを起こします。

それまで撮影したフィルムを見て

「自分の役がバカに見える」と大激怒!

納得いかないまま、2週間ほどオフを取り

撮影現場から離れたマックィーンですが・・・

 

クイズ②

戻ってきたマックィーンは、

一人ではありませんでした。

連れてきた人の職業は?

 

撮影時の体制が、日本とは違うのではないか?

と前から思っているのですが・・・

日本の場合、

方言指導などが現場に立ち会う場合はあるが

脚本家が立ち会う。というのはあまり聞かない。

 

ハリウッド映画の場合、

メイキングやインタビューをみると

脚本家も現場に立ち会うのが普通なようで

現在の脚本家ストライクキによる撮影中断も

その為ではないか?

と思っているのですが、詳しい人教えてください。

 

そんな訳で?

セリフが気に入らないマックィーンが連れてきたのは

自分専用の脚本家!でした。

 

音声解説のジェームス・コバーンによると

2週間ほどオフを取り、脚本家アイヴァン・モファットを連れて来て、

(有名なのはジェームス・ディーンの『ジャイアンツ』) 

書き直した脚本を監督に見せた。らしい。

 

もちろん、そんなワガママが通用するはずもなく

結局『荒野の七人』で抜擢してくれた恩人

ジョン・スタージェス監督が、うまく なだめて、

「バカに見える」シーンも 本編で採用されている。

 

そうそうたる出演者の一人だったマックィーンですが

ポスターやDVDジャケットには一人で写っているほど

単独主演の印象が強くなったほど大人気に!

 

中でも

広大な草原をバイクで疾走するシーン!

鉄条網(実際はゴム製)のフェンスを

大ジャンプで飛び越える!

自由を象徴的に表現した名場面。

 

プライベートでもバイクレースに参加するなど

バイク好きで知られるマックィーンの為に用意された場面。

ほとんどのバイクシーンは、マックィーン本人だが

ジャンプシーンは、本人は、やる気満々だったが

保険会社が危険と判断し、やらせてもらえなかった。

なので、バイクスタントとしても参加していた

バイク仲間のバド・イーキンズが代行した。

 

ということで表題のクイズ

スティーブ・マックィーンが

『大脱走』で

「独房王ヒルツ」以外に演じた役とは?

 

バイクでのジャンプをやらせてもらえなかったから

という訳ではないだろうが・・・

マックィーンは「独房王ヒルツ」役以外でも出演している。

 

ヒント

・同じシーンには写っているが、同じ画面にはいない。

・マックィーンは、バイクが大好きである。

・バイクで逃げるヒルツ! 追いかけているのは?

 

 

 

 

正解は、ヒルツを追いかけるバイクの「ドイツ兵」

 

逃げるのも追いかけるのも両方マックィーンだったのだ!

顔は写っていないが、特徴があるのですぐ分かるらしい。

「どうせ顔は分からないんだし、やらせてよ!」

的な感じだったのか? 

「これで機嫌がよくなるなら、いいじゃない」

な感じだったんだろうなぁ、と推察する。

 

リバイバル上映や配信も良いけれど

特典映像や音声解説で舞台裏が楽しめる

Blu-rayやDVDもホントにオススメです!