DFA2に合格しました♪今年の目標のひとつ★ | オランダより☆花&テーブル Cija シージャ

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しばらくぶりでございます。

 

花とテーブル Cija シージャの徐廷順です。

 

お元気ですか?

 

 

しばらくご無沙汰しておりました!

 

先日DFA2という試験「ダッチフラワーデザイン 理論編」を受験しました。

 

その受験が決まったのが昨年11月の頭、今年に入ってから本気モード全開で勉強し、悪夢で何度も目覚める数々の夜を過ごしていました。

 

で、そのDFA2って何?と思われますよね~。

 

下記にオランダの花ディプロマについて簡単に述べますのでご興味のある方はぜひご覧くださいね。

 

 

  オランダ 花のディプロマとは

 

花大国として知られているオランダは、花生産から始まり世界一の花市場から各国への花卉物流、そしてフラワーデザインと全方面で花産業が盛んな国です。

 

※こちらの写真はお借りしています

 

オランダにはVBW(花小売業協会)という国内最大の組織があり、オランダ国内のほとんどのプロのフローリストが加盟していることから、政治的なパワーも持ちロビー活動も行っています。(例えば労使協約改定、フローリストの教育プログラム改編に関してなど)

 

その国内最大のパワーを持つVBWが発行するディプロマラインは、フローリストのプロフェッショナルスキルを測る大きな基準。
 

様々なディプロマやサーティフィケートが氾濫している昨今ですが、このディプロマラインは、花大国オランダの農業・自然・食品安全省からも承認されている価値ある公的ディプロマなんですよ~。

 

 

 

  ディプロマDFA1とは

 

フラワーデザインの観点から言うと、世界でも定評があるのはオランダのフローラルデザインテクニックです。

 

 

それらテクニックを訓練し、ディプロマとして確認されるのが上記VBWディプロマラインの数々のディプロマです。

 

まずは DFA1、実際に様々なタイプのアレンジメントを作る実践的な試験ですね。

 

DFA1 : Dutch Flower Arragements 1

 

ダッチフラワーアレンジメント 1

 

 ダッチフローラルデザインの基礎となるディプロマ。

 

 オランダの花屋で即戦力となる実践的スキルを身に着ける。

 

 制限時間内で指定された条件下の5つのアレンジメントを作成。

 条件にはデザイン、テクニック、色彩理論などがあり、膨大な花材から条件に合う花材を適切に選ぶことも重要。

 

基礎とは言え、なかなかハードルの高い試験です。びっくりマーク

 

何度も何度も繰り返し練習してスピードを速めていくのも大切ですネ。

 

 

 

  ディプロマ DFA2 について

 

DFA2 : Dutch Flower Arrangement 2

 

ダッチフラワーアレンジメント 2

 

 DFAの理論版の試験です。

 

 

 1. 植物の知識(①ラテン名認識&表記、②命名法、③ラテン名書き取り)

   2. 美的デザイン

   3. 専門知識 

   4. 経営管理

 

以上の科目による筆記試験で、ほぼ終日かかりますが、何と言っても難関は461種類の植物の学名(ラテン名)がテスト範囲であること=つまり覚えなきゃいけない!ガーン

 

アートヒストリーや、切り花のケア、花器の素材であるガラスやセラミックの特性から経営にまつわることまで多岐にわたる内容になっています。

 

オランダの花屋ではこれらのディプロマ保持者には資格手当があり、保持者には公的ロゴの使用が許されています。

 

      

 

  基準の統一に厳しいディプロマ=品質の管理

 

オランダ・花小売業協会VBWディプロ取得の試験は、世界中どこででも、共通の試験規約のもと行われています。

 

つまりディプロマ保持者は世界中どこででも公平に同基準の適正があるということになります。

 

またDFA1の審査も公平を期するために、3名の審査員により厳密に審査されます。

 

そして、AERES応用科学&師範教育大学がVBWに代わってこのディプロマラインを監督しており、オランダ国外におけるディプロマラインは、EFDAに監督責任があります。

 

 

 

  この歳でチャレンジ!

 

さてそんな DFA2 ですが、受験に向けて白目剝きゲッソリ、息も絶え絶えゲローになりながら学名を必死で覚えました~。

 

 

学名は、基本は「属名+種小名」の構成、それにプラスして命名者名がついたり、交配している様子を表したり、園芸品種を表したりしています。

 

つまりひとつの植物の学名は 2~4 くらいのワード(単語)で成り立っているため、単語数でいうと1200語くらいは覚えなきゃいけない。

 

表記法も重要な要素で、例えばカッコ付きや引用符の有無、大文字で始まる場合、小文字で始まる場合など色々規則があります。

 

 

 

モチロン、普段のレッスンなどで既に見知っている学名は多々ありますが、それでも200くらいの「属名」でしょうか。

 

何度テキストを放り投げて「こんなん無理っ!!!」と叫んだことでしょうかっ!笑い泣き笑い泣き

 

しかし自分なりに分かりやすく可視化できるようイラストを描いたり、カテゴリー分けしたり、色々と必死に工夫をしながら勉強を重ねて臨んだ試験、一昨日に無事合格の結果をいただきました~~~!!!!!

 

来週にはディプロマが届く予定です♪♪

 

もう、夜中3時にハ!!と「Chamaecyparis obtusa 'Nana Gracilis'」??と起き上がることもなく、よく似てる葉っぱのどっちがどっちか分からなくなって半泣きで起きることもありません。ラブラブ

 

 

 

DFA2の受験を10年近く望みながらそれが叶わなかった理由については、また次回にでも記しますが、いずれにしても今年最初の目標を達成できて嬉しいです。

 

ちなみに自分がもうかなりの歳だ、ということは完全に忘れていました。笑

 

詰め込み式とは言え、せっかく覚えた学名ですからなるべく長く記憶の中に保ちたく思います。

 

そして学名を通じてラテン語が面白いなあ~って思っちゃってるこの気持ちがどこに向かうのか・・楽しみでもありますね。笑

 

 

 

さて、すっかり長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

どうぞ良い週末をお過ごしください。

 

 

 

 

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