『リオ、ぉはよ~~w』

何時もの明るい声
後ろを振り向いたらそこにはマリが手を振っていた

..もちろん、コータと手を繋いでw
はーぁ、ラブラブだなぁ~~

後ろにはまだ眠そうな顔をしたBJが歩いている

「ぁ・・はは、BJ 可愛い~♪」

『ぇええー・・可愛いとか。。』

「ダメ?」

『男に言うもんじゃねーな(笑』

こんな感じで話ながら気づいたら
手を繋いでた


彼のがリオより身長が高いから
横から見上げた顔は

ちょっと火照っていた


『リオ、今日も手冷たいなぁー』

「ぅん~~まだ秋なのにね;」
今日もリオの指先の体温は0度(ぇ
彼の体温は36度8分

「手・・冷たかったら離す?」

『。。離さなねーって言ったじゃんw』
そう言ってリオより一歩先を歩き始めた



『それに・・』

一言目で彼は振り向いて

『暖めるって。。覚えてる?』

「ぁ・・」

それだけ言ってからまた、前を向いて
リオの手を引っぱり始めた


~ 今でも
覚えてるよ ~

その時見た君の背中は

すっごく・・
優しかった。

その夜彼からの電話が着た・・

王冠1~ 僕の小さな姫 ~王冠1


『今 音楽聞いてるんだ♪』

急に言われて ちょっと反応に迷った

「良いね~wどんな曲???」

『へへ・・すっげー良い曲(笑』


。。彼がそこまで言うんだから
よっぽど良い曲なのかなぁ。。__



『"My little princess"って曲』




「面白い名前だねー」

『。。なんか、わかんねーけど
この曲聞いてると リオの事思い出すw』


僕の小さなお姫様・・


[小さな]のパーツは
リオ本当に身長が低いからハマってるけど・・

[姫];
彼は一体どんな顔してこんな事言ってるんだろ...
実際見てみたいなぁ~~

「もぉ・・BJ大げさなぁー///

理由も無く顔が赤く染まってくる
・・本当 目の前で言われなくて良かった

『リオは俺の姫だろー』


彼のキザな台詞。
何回聞いても慣れないよぉ

「っ、寝るから!」

これ以上話していると心臓が持たない
そー思って電話を切ろうとした時


『ぁ、まって・・明日も一緒に帰れるよな?』

いつも一緒に帰っているのに
今日に限ってこんな質問聞いてきて・・


本当に今日の彼はちょっとおかしぃ



「ぅん、楽しみだね♪」

『そっか(*^.^*) じゃぁ、またリオの手 暖めてあげるからな』


意味がわかんなぃ;
頭に『?』マークを浮かべてるリオ

そんなリオの反応が見えてたかのよーに

『意味がゎかったら で良いけど(笑)
まぁ、Good night My little princess』

「ぁ、ちょっt・・」

そう付け足して 電話を切ってしまった


当時のリオはバカだったから
彼が言った意味はわかんなかったけど


次の日の放課後が待ちどおしかったのは
今でもハッキリと覚えている




「・・テカ『姫』って・・くさっ」


リオが彼の裾をひっぱったら
彼もリオの手を

[ギュゥ]
っと握ってくれた


~ 繋いだ手と手 ~


『・・冷たっ!?』

「ぁ・・ごめん;」

冷え性のリオの手は
指先が凍ってた

『リオ大丈夫?』

「ぅん・・ぁりがと」

繋いでた親指で
優しく彼が私の手をなでてくれた

『絶対・・離さなぃからな?』

「。。離そうとしてもひっつぃとくから!(*^.^*)」

後ろのマリとコータを起こさないよう
静かに二人で笑い合った


絡み合わせた指。
数十分もしたら冷たかった手も
汗びたになって

気づいたら
リオも彼の肩の上で寝ていた

『りお、BJ、おきろ~~w』

『いつまでィチャイチャしてんのよぉ~』

気づいたらバスが止まってて
マリとコータがニヤニヤしながら私たちを見てた;

「わっ・・マジで///」
その時はすっごく・・すっごく恥ずかしくて
どーしよもなかったけど。

優しくリオの手をなでてくれるBJの手から
愛が伝わってきた

「BJ・・ぁりがとw」

頭に『?』マークをつけてたけど
すぐに私が大好きな笑顔を見せてくれた。

『今日は良い夢みれそーだな~♪』

『何だよそれー(笑)』
バスに揺れること数十分・・
相変わらずBJとリオは下を見たまま。

~ 好き・・だよ? ~


((BJの手・・おっきいなぁ。。))
すぐ隣にあった彼の手に目がいった

「BJ・・」

『リオ?』

消えそうなくらぃ 小さな声で言ったのに
彼に届いてた

毎回そう。
彼はどんなに小さな変化でも
リオのことなら気づいてくれる

考える前に体が動いてた・・
口が止まらなかった

「好き・・だよぉ?」

そういって彼の裾をつかんだ

『ぇ・・』

もぅ、これ以上赤くなったら
焼けちゃうほどホッペが熱くなってて

心臓も急にテンポを上げた

「ぁぁ・・ぇへへ;」

一瞬彼も驚いてたけど
その後すぐ、幸せそうな顔で笑ってくれて

勇気が必要だったけど
体がかってに動いてくれて

ちょっと良かったかな。。


それから、アトラクションに乗って
一緒にご飯食べて・・

4人で遊びまくったw


~ 貸し切りバス ~


時計を見たらあっという間に8時過ぎ
中学生で、門限が厳しかった私達は
帰りのバスに急いで飛び乗った

『間に合ってよかった(^▽^;)』

「本当だね;」

『・・にしても誰もいないなぁ。。』


そぅ、私たち4人を抜いたら バスには誰も乗っていなかった


『貸し切り状態じゃんw』

「ぁはは」

奥の方に4人で座った
前にリオとBJ、後ろにマリとコータ


最初の方はずっと皆で喋り続けていたけど
一日中遊んでいたからか、一段落ついたら皆静かになった。

「BJ、飴いるー?」

『ぁ・・ぉお、ありがとなv』

「マリとコー・・ぁはは;」

二人に話しかけようと後ろを見たら
そこには、コータの肩に頭をうずめたマリ

『寝てやがる;』
二人とも寝ちゃっている。。

・・・・・

何を話していいのかゎからない
リオとBJ。

[何話そぉ・・]

首を横に向けたらBJもこっちを見てた

[なんか・・見つめられると逃げられなくなる]

それが怖くて
自分を見失うのが、逃げるのが

ただ怖かった。

でも・・・
BJの事を見てたら ミツキの事を
ミツキを忘れられる気がした

忘れなくちゃいけないワケでもなかった

ただ、ミツキだけの世界になるのが嫌だっただけ。

『リオ・・』

優しい声でBJが話しかけてきた
得に話す事もなかったけど

ただ、二人だけの空間にいられるのが幸せ
ぽあぽあとした雰囲気が心地よかった。


中学生って皆こぉなのかな?

リオはゎからない。。

~ 中学生の友情関係 ~


本当の友情って簡単な事で壊れないと思う。
だったらリオには本当の友達が居ないのかなぁ・・


皆自分が有利な方向に話を持ってくから
まともに話せない

取り入れてくれないのって ちょっと悲しぃ

今まで一緒だった友達がね
たった30秒のデキゴトで壊れるのって

空しさで笑いしか込み上がってこない


ここにリオの居場所は無いのかな?
どこに行ったら 私を必要としてくれる人に

出会えるのですか?



初めて彼と手を繋いだ
暖かかった

~ 勇気を振り絞って・・? ~


彼がリオに触れるまで・・
3時間コータの説得と
2時間マミの説教が必要だった


アトラクションを待ってる時
横から彼が私の手を取ろうとしているのが分かったけど

こっちも少し緊張していて;


一生懸命リオの手に触れようとする彼

最初はドキドキしたけど・・
真っ赤になってる王子が可愛くて ずっと観察してた。


『お前ら、手なんてなー・・』

ウジウジしてぃた私たちに呆れたのか
コータがBJと私の手首をつかんで 上に上げた

『こーしたら、つなげるじゃんか』

そぅ言って、コータがBJの手を私の手に乗せたのです。。

『ぉおー・・』
後ろではマリが拍手をしてぃる;


思わず彼の目を見たら
すっごく 嬉しそうに苦んでた

なんとか、コータの力を借りて


冷たかったリオの手を
大きな暖かい手が包んでくれた


初めて彼と手を繋いだ
彼の手はスッゴク 暖かかった


そしたら、リオの心も[ポァッ]って 暖かくなった。


彼がリオに触れない理由・・

~ Wデート ~

それからの事、

リオはBJ、彼の親友コータと
その彼女マリと一緒によく遊ぶようになった


朝は4人で待ち合わせして
放課後 日が暮れるまでずっと一緒に居た

そしてある日・・

『ダブルデートしょうぜ!』
『ぁ、ぅん ナイスアイディア♪』


『だったら4人でUSJにでも行くか?』


ー ー ー ー ー ー


最初のWデートは緊張した
マリとコータは上手くいってる

歩く時も手を絡ませて
遠くから見てもカップルだ。

キス・・とかもしてるんだょね・・・

でも、BJはリオに一切手を触れなかった
きっとそれ程大切にされているんだろぅ

『俺、リオに変に触れて傷つけるのが怖ぃんだよ・・』
いつか前の話が頭の中にリピートされた


アラビアン・プリンスは
タフで完璧で
無敵なハズだったのに

一人だけ敵わない相手がいたのです


彼の彼女
リオと言う人物だけには・・


『リオ、今日もまた放課後遊ぼぉ~♪』

また、元気な声がしたと思ったら
マリ&コータからのお誘いがきたw

「ぅん、じゃぁ・・またコンビニの前で?」

『ぉお!決まりな☆』


~ 彼の気持ち ~


一人だけ年上で最初はちょっと心配だったけど
意外と周りの皆の方がリオよりも シッカリしていて

先輩/後輩の立場が逆だった;


『リオ、帰ろーぜ~~v』

毎日クラスまで彼が迎えにきてくれてて
・・付き合ってたら 当たり前な事だけど

そんな優しさがすっごく嬉しかった。



「ぁ、ごめん。。今日はちょっと遅れるから
先行っといてくれるー?」

『ぉっけ、じゃぁ後でメールしろよー』

「ぅん、じゃぁね!」



そぅ、今日は彼にサブライズがあった!
数日前 映画代をはらってもらっちゃったから

リオ、腕をふるってお菓子を作ってきちゃいましたw

(もちろん、マリやコータにも)


クッキーだけで、そんな高い物じゃなぃけど
ただ、私は彼の笑った顔が見たかったんだ。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


待ち合わせ場所に行ったら
コータとBJが二人で何か話していた。

驚かせようと後ろのしげみに居るんですけど・・

出るに出られない・・・(汗

『コータ、お前らスゲーな・・』

『は・・;』

何時もより1トーン声が低い BJに
急に変な事を言われて 引き気味のコータ・・

『そんな、BJとリオも普通に仲良いと思うんだけど・・・(゚_゚i)』

『俺、リオに変に触れて傷つけるのが怖ぃんだよ・・』


そっかぁ・・BJ、リオの事をそんなに・・・



『今までこんなに人を愛した事なかったから。

リオが初めてで・・絶対手放したく無ぇんだ』



少し震えている彼の声
できればその背中を抱きしめたかったけど..

リオには鮮やかに輝く向日葵が
頭の中に存在していたから

ミツキという男が居たから...


1m先に居る彼が恋しくて
それでも、自分はそんな彼にウソをついている

本当にBJの事を愛してる・・

[なのに・・だったらどぉして 今抱きしめられないの?]

それは・・

それはリオがBJを裏切り始めているから。。。


クッキー 渡せなかったなぁ。


映画館から出て、近くのコンビニの前に居たら
コータがコンビニの店長ともめてた!?

マリは笑いながら外のベンチに座ってるし..

皆いったい何してるんだよぉ;

~4人で・・~

マリやコータと一緒に合流したら
バスケのコートへ向った。


BJもコータもバスケ部の一軍だから
本当にカッコいい・・

投げたボール全てがネットにすっぽりと引き込まれてた


そこをマリと一緒に二人で応援;
近くの影の下に座って
彼の写真を撮ってバカしたり


でも、途中から女子2人はヒマになって;
彼氏達を置いてショッピングしに行ったのです。

慌てて追いかけてくる男子達・・
リオとマリがプリクラを撮ってる間は
大人しく外で留守番してくれてた...


その後、マリが何故か格闘(?)っぽい物を披露
((きっと道で迷惑だったろぉ;))

「ゎあああ!!マリ、格好良すぎ!強い人って良いよねw」

マリを見てすっごく感動してたリオ。
その、さりげない一言が
「彼」のスイッチを入れてしまった みたいだった・・