6月のことになりますが、webページ製作にあたり、お客様や友人に、使用していただいている作品や体験教室についての感想をお願いしました。
webページはまだ準備中なのですが、送っていただいた感想をひとつ紹介します。
「民藝の器が好き」という好みだけをお伝えし、色や形はおまかせで作って頂いたのですが、届いた包みを開けて夫とふたりでにっこり!洋菓子や和菓子、料理を盛りつけても絵になる民藝調の落ち着いた配色がとても気に入っています。厚みのあるしっかりとした造りで丈夫なのもいいですね。お揃いの箸置きと一緒に大切に愛用していきたいと思います。
数日後、追加で送られてきたコメント。
以下は、夫より。
「月のお皿」
一双の皿に昇った二つの月。
それらは闇夜の中でぼくらをやさしく照らし、食卓を明るくしてくれた。きっと、どんなに辛い時でもぼくらを導いてくれて、そして、ぼくらは暗い夜を乗り越えていけるだろう。
旦那さまは器を最初に見た時、月が浮かぶ風景を連想したそうです。
新婚さんということで、夫婦皿を作ることに決めてからの製作過程。
変化しながら違う色を放つふたりが響き合うことで、今まで気づかなかった新しい自分を発見したり、混ざり合って新しい色が生まれたり。
見えない心の動きは、太陽の光を身に映し、形を変える月のようです。
私とは違う月が見えていると思いますが、ここまで感じとってくれるとは!なんて凄い人だ!と驚きました。
日用品の器にもかかわらず。
とてもやさしくて素敵な詩です。
谷川俊太郎が詩をつけたクレーの絵本を持っていますが、旦那さまの詩を読んで、この器がクレーの絵と肩を並べた錯覚を覚えるほど魂にビビビッと響きました。
これまでのことに光があたり、そしてこれから進む道にポッとやさしい灯をともしてもらえた気がします。
その他の協力していただいた皆さまからも、あたたかい言葉という大きなご褒美をいただけました。
ありがとうごさいます。
皆さまからのお言葉を胸に、ますます燃えあがって、今日も暑い中やるぞっ!