さて、合格したのはいいけれど

 

まずは部屋を探さないと

三男は合格すると思っていないので

 

合格前予約はしていない

 

ここで、混乱している方がいるといけないので

子どもたちの部屋探し事情を振り返ります

 

そんなのどーでもいい?

そうなんですけど

私が混乱しそうなのでまとめさせてください

 

まず長男

彼は前期合格ですが、そもそも受かると思っていないので

事前に不動産屋には行っていません

合格前予約などの制度があることも知りませんでした

 

長男はB市という大都市

発表後、3月の10日頃探しに行きましたが

 

物件も豊富で大学近くにすぐ見つかりました

 

次に次男

彼は前期A大でここは自宅から通えるのでもちろん部屋探しはせず

 

後期の受験の際、不動産屋で部屋を下見

合格前予約というのをしました

ダウンダウンダウン

 

合格前予約 便利です! | 三兄弟国公立医学部受験現役合格日記 シンママ産婦人科医の手抜き子育て (ameblo.jp)

 

ただ結局、大学の寮に入りました

 

そして三男

前期E大学 受かる気満々でした

面接試験の後

部屋の下見 合格前予約をしました

調子に乗って家具の置き場まで考えていましたね

でも不合格

 

そして後期は全く勝算がなく

もちろん部屋の下見など考えもしませんでした

 

後期の発表は3月21日 翌日日帰りでF市へ

ネットであたりを付けておいた駅前の不動産屋を訪ねます

 

「えー連休明けまで部屋がない?」

 

担当の若いお姉さんが、申し訳なさそうに

「大学や駅の近くはもう決まってしまっていて・・・」

 

そりゃそうです

F市には医大のほかにも、国立大や私立大が色々あります

 

3月下旬に部屋が余っているわけがない

 

もちろん、駅からも大学からもバスで○○分という物件はあるにはありますが

車でもない限り生活ができない

 

「どうしたらいいでしょうね~」

と聞くと

「新幹線通学するか

ホテルに滞在するかですね」

 

地方都市にはウィークリーマンションなどというしゃれた施設はありません

 

新幹線だと、片道1万だから20日通うとして

40万!!

(コロナの前ですから、オンライン授業なんてないですよ)

 

結局、一番早く部屋が空くアパートを契約

 

駅前のビジネスホテルに長期滞在することに

 

そして、無理を言って

(部屋のリフォームを急いでもらい)

4月の15日ごろには入居できることになりました

 

三男は入学式から2週間

駅前のアパホテルに滞在

そこから大学へ

 

ホテルなんてぜいたく~と

思われるかもしれませんが

知り合いももちろんまだ友人もいませんし

仕方ありません

 

後期入試はこのあたりも

一考の余地があるのではと思いますが・・・

 

三男の入学式

 

この時私は始めて入学式に参加しましたニコニコ

 

上二人の時は引っ越しは手伝いましたが

入学式には出ていません

 

下にまだ残っていたので長期に家を空けられなかったのと

 

やはり体調などで私にゆとりがなかったのでしょうね

出席したいとも思いませんでしたショボーン

 

 

でもこれが最後の入学式

三男の大学が家から一番近かったこともありますが

休みを取って出席することに

 

入試、部屋探しに続き、またまたF市を訪れ

入学式に出席しました

 

入学式の会場に入るとき

 

三男が

「受付にオレの名前がもし無かったらどうしよう?」

と冗談とも本気ともつかぬ表情で言いました

 

やっぱり彼も

合格が半信半疑だったのでしょうね

 

「大丈夫、入学金も払ったし

もし間違いならその時点で連絡があるはずだよ」

 

笑ってそう送り出しました

 

image

 

入学式の三男は終始笑顔

本当にうれしそうでした照れ

 

その時私がとった写真がリビングに飾ってあります

 

image

 

 

 

F医大の第一印象は、ひとことで言うと

駅から遠い

 

着いてすぐ、三男と受験会場を下見

 

駅からバスで45分 片道500円

 

地方国立大医学部はへんぴなところにあることが多いです

特に、新設医大

 

極北のあの大学も

後期試験オンリーのあの大学も

学会で行ったことがあるが、びっくりする程遠い

 

F医大は新設医大ではないが

20年前に市の中心部からキャンパスを移したとか

 

山を切り開いて作ったキャンパスは

単科大学とは思えない程広く、贅沢なスペース

建物もモダンで明るく、印象は悪くないが

 

どーしてこんなところに病院作ったわけ?

 

と言いたいぐらい不便

学生はまだしも、患者さんはどうするんだろう

 

試験前夜、駅ビルのパスタ店で食事をする

 

「もうここに来ることもないよな

最後の晩餐ってか」ニヤリ

 

と言いながら三男はやはり、暗く沈んだ雰囲気

 

翌日、三男を試験に送り出した後

やることがないので映画を見ることにする

 

キムタク主演のマスカレードホテル

 

終盤になって、三男から

 

「試験終わった。早く帰ろう」

のメール

 

仕方がないので、途中で映画館を出た

 

なので私は

連続ホテル殺人の犯人が誰なのか

いまだに知らない

 

F医大後期の総合問題

image

入試問題で残っているのはこれだけ

多分、記念に残しておいたのだと思います

 

国語は彼の好きな

(なぜか三男は哲学好き)

エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」

ほぼ記述だが結構できたと思うと

少しだけうれしそう

 

image

 

ただ英語はかなり難しく

 

数学は最初の予定通り

手つかず

 

合格はまず無理とすっかりあきらめた様子だった

 

合格発表の朝

無理だとは思っても なんとなく朝から落ち着かない

 

手あたり次第に掃除をしたり

洗濯して、布団を干して

 

発表時間の10時にはとても家にいられなくて

散歩に出た

近所をぐるっと回って10分過ぎぐらいに帰宅

 

何て言葉をかけようか

「理科大はとってもいい大学だよ・・・」

とか考えながらリビングへ

 

三男が明るい声で電話をしている

「ハイ、ありがとうございます

F医大合格しました」アップ爆  笑

 

相手は高校の担任だった

 

えーマジで?

受かっちゃったの?

 

長男の時と同じかそれ以上の驚き

 

コチラは長男の合格発表の様子です

ダウンダウンダウン

センター80%で医学部合格 足切りぎりぎり 点数開示でびっくり | 三兄弟国公立医学部受験現役合格日記 シンママ産婦人科医の手抜き子育て (ameblo.jp)

 

 

またまた、何かの間違いではないかとの思いが浮かんできて

 

「ちゃんと確認したの?

去年のやつ見てない?

看護学部なんじゃないの?」

 

まあ、ネットで去年の合格者を発表するわけはないが

私も相当舞い上がっていた

 

寝ていた次男を起こして、再度確認

やっぱり番号はありました

 

「数学0点でどうして受かるの?」

次男が不思議そうにしていた

 

「やー、エーリッヒ・フロム様様だよ

国語で差がついたんだよな」

 

三男は今まで見たことがないくらいに

はしゃいでうれしそう

 

その後しばらく我が家では

 

医学部 国語で受かる説

 

医学部合格に数Ⅲ不要説 

 

などがささやかれていました

 

オレの大好きなフロムが入試に出て

しかも合格 ありがとうF医大

 

いまだに三男は時々そう言い

最後に自分を拾ってくれた大学に

とても感謝をしておりますラブ

 

大変残念ながら、この年を最後に

F医大は後期入試を廃止

もう国語で合格することはできなくなりました

 

 

 

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

 

長男、次男、三男と下るにしたがって

記事が細かく、冗長になっていることにお気づきですね

 

私の記憶が新しいということもありますが

 

皆様お感じのように

けっこう引っ張っておりますニヤリ

 

さらっと3人分書いて終わるつもりだったのですが

ブログを上げているうちに楽しくなってきて

 

調子に乗っているのです

 

すみませんショボーン

 

もう少しのご辛抱なのでお付き合いを

 

 

前期試験から帰ってきた三男は

 

長男のようにほぼあきらめていたわけでも

 

次男のように自己採点を繰り返し

受かるかどうか悶々としていたわけでもなく

 

もう合格を決めたかのように

リラックス口笛

 

新しいゲーム機(スイッチだったかな)を手に入れ

一日中ゲーム三昧でした

 

兄たちの時と同じく、おじいちゃんと英語の答え合わせをし

「8割5分は取れている」とのこと

 

三男によると 

数学は一問以外全部解けた

理科もまあまあ埋められた

とのことだったので

 

センターも射程圏だし

 

きっと合格するのだろうな

私も思っておりました

 

ただ3年前の高校受験の時のいやな記憶(デジャブ)が・・・

 

あの時、チャレンジで受けた県内トップ校S幕高校になぜか合格した三男は

すっかり気が抜けて、まだ本命が残っているというのに

 

3週間ゲームに明け暮れ

 

第一志望だった

県立C高校に落ちているのです

 

そして、そのイヤな予感は当たってしまいました

 

発表は3月6日 

 

E大医学部不合格ガーン

 

ネットで不合格を見た時

 

やっぱりあの程度の勉強でE大医学部に合格するわけがないという冷めた思いと

 

これで三男だけは

家から大学に通ってくれるという妙な安堵感が混在していました

 

仕方がないとは思っていても

やはり一人暮らしになるのが寂しかったのだと思います

 

理科大は我が家から楽に通学できます

 

 

三男はかなり落ち込んでいました

 

が、ちょうどその時

春休みで帰省していた次男が家にいました

 

話を聞いていろいろ慰めたり、励ましたりしていたようです

何といっても彼は

前期不合格後期合格組

 

 

ただ、次男の時と違い

三男の後期はF医大

 

次男のD大学後期は、ほぼセンターで決まり

試験は面接と小論だけ

 

F医大の後期は、

センター450 総合問題300 面接60

そこまでセンター勝負でもなく

なんだか微妙な配点です

 

image

 

そしてこの総合問題というのが曲者で

国語・英語・数学の混合問題

対策は非常に難しい

 

もちろん、前期での合格を確信していた三男は

後期の問題などノーマーク

 

あわてて、過去問から問題を拾って解き始めました

 

数学が非常に難しいらしく

「数学は捨てて

すべての時間を国語と英語に当てる」

と三男

 

そんなんで、大丈夫なのかな~えー

 

後期試験日まではわずかに5日しかありません

 

そして私は、職場に無理を言って休みをもらい

 

F医大のあるF市へまたまた一緒に出掛けます

 

B市、D市、M市そしてF市

これで4度目の受験の同行

 

我ながら過保護ですねえ

 

 

 

 

 

医者に向いてる子?

 

お子さん

3人とも現役で国公立医学部 

すごいですねえ~

 

ときどき言われます

 

周りにはもっと優秀なお子さんもたくさんいらっしゃるし

人の子がどこに進学しようがそれほど興味があるとも思えないので

 

まあ社交辞令だと思います

 

「いや~大したことは何もしてないんですよ~」

と適当に答えます

 

実際、特別なことはしておりません

 

 

「やっぱり、ご両親がお医者さんだとDNAですかねえ」

と本心なのかわかりませんがそうおっしゃいます

 

 

医師になるDNA

 

そんなものがあるのでしょうか?

 

よく言われる「医師に向いてる子」

そんな子いるのでしょうか?

 

出来の悪い子は医者にさせろ

 

昔から、医師の間ではよくこう言われます

  

学力はさておき


容量が悪い

コミュニケーション能力がない

空気が読めない



 

一般企業などではとても務まらないような人でも

医者であれば何とかやっていける

 

大きな声では言えませんが事実です

 

 

 

 

私の医学部の友人や医師の知人には

 

お子さんが医学部・医師という例が多い

 

きちんと統計を取ったわけではないが、1/4~1/3ぐらい?

女医に限ると半数以上

一般の方よりはるかに多いです

 

でもそれは、ロールモデルが近くにいたから目指しやすいというだけ

他の職業の方と一緒です

 

私の周りはある意味、医者だらけですが


「この人は医者に向いてるな~」

 

と本気で思う人にはめったに会わない

 

もちろん、患者さん思いで、真摯で、真面目

赤ひげ先生のような方も、ごくたまにはいらっしゃいます

この方は本当に医師に向いている、天職だなあと

 

でも、私やうちの子どもたちも含めて


医師に向いているとはあまり思えない

 

日本の教育・受験事情では今のところ

理系の高偏差値の子が医学部をめざす

という状況になっています

 

30年以上前の私の時代から

医学部は確かに難関でしたが

今ほど、医学部進学に偏ってはいなかったと思います

 

優秀な子は理学部に、工学部に

そして医者になりたい子だけが医学部に行きました

 

医学部に優秀な頭脳がかたよるのは

いびつだしもったいない

社会の損失だとすら本気で思います

 

でも、今の医学部偏重の空気もわかるのです

 

医師は今のところ

高収入・社会的ステイタスが高い

ということになっている

 

今の混沌とした経済・社会状況では

「とりあえず医師になれば食いっぱぐれがない

リストラとか定年に悩まされなくてすむ」

 

などの実利的な理由で

お子さんに医学部を勧める親の気持ちも

よく理解できます

 

 

私は子どもたちに

医師になることを勧めたことはなく

 

むしろ

20年後、医師は過剰になる

 

求められる責任が多く必ずしも割に合わない

 

過剰労働とストレスでメンタルを病む人が多い

 

専門医制など医師も実力勝負の厳しい時代になる

 

と言い続けてきたのですが

結局全員医学部を選びました

 

これはもちろんDNAではなくて

他にロールモデルがなく視野が広がらなかったことと

やはりこれからの社会の不安定さ・不透明さを感じていたのだと思います

 

 

これが吉と出るか凶と出るか

まだ全くわかりません

 

医師になる資質として一番大事なこと

ひんしゅくを買う覚悟で言うと

 

鈍感力だと思います

 

よく言うメンタルが強いというのとは少し違います

 

医療は不確実なことが多い

人間は機械ではないので、予期しないことが色々おきます

 

気を付けていても防げないことがある


そんな時それを引きずって

不必要に自分を責めては

精神が持ちません

私がそうでした

 

だから、引きずらない

もちろん、自分の能力不足で起こったことにはきちんと向き合わないといけませんが

それ以外は気に病まない 前を向く

 

多少忘れっぽく鈍感でないとやっていけない

特に命に直結する分野や外科系の診療科はそうです

 

まあどんな職業もそうなのかもしれませんが

 

医療は特に患者の生死に直結し、

いくらチーム医療とはいえ

最終責任は医師にあります

 

いちいち背負っていては身が持たないのです

 

うちの子どもたちに果たしてその力があるか

実は心配しています

 

 

医師を目指すお子さんとその親御さんへ

 

医師はある意味リスキーで、先の読めない仕事です

 

きたない きつい 休暇が取れない

 

3Kです(働き方にもよりますが)

 

いい意味での

鈍感力を養ってほしいなと思います

 

 

 

受験前日

新幹線と電車を乗り継いでM市

へ向かいました

 

M市は雪を抱いた山々に囲まれた美しい街で

初めて訪れた私は、感激すらしました

 

 

山あいの街なのに

古い城下町のたたずまいもあり

 

ロケーションとしてはパーフェクト


image

 

こんな素敵な街で三男が暮らすことになったら

 

何度でも遊びに来たい

 

そんなことをつらつら考えました

 

当日は三男とE大キャンパスの下見

 

地方の国立大学は医学部と本学のキャンパスが離れていることが多い

 

A大学も次男のD大学もそうです

B 医大は単科大学なので、そもそもキャンパスがとても狭い

 

E大は医学部付属病院も含め

すべて敷地内にありました

 

これがまた趣のあるキャンパス

 

歴史を感じるレンガ造りの建物が散在し

堂々とした並木道も

 

ますます気に入ってしまいました

三男も同じような感想だったと思います

 

翌日、三男を試験場に送り出した後

旅行気分の私は早速、街の散策に

 

お城見物をしたり

近代的な美術館を巡ったり


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もちろん三男の試験のことは気になりながらも

結構楽しんでしまいました

 

試験終了後

ホテル近くの焼き肉店で夕食

 

三男はかなり上機嫌!

はっきりは言いませんが、思ったより試験の感触が良かったようです

 

最初、アパート探しは合格が決まってからと言っていたのに

 

翌日面接試験のあいだ

「不動産屋さんで探してみようか」と私が聞くと

 

「じゃあ頼むね」

 

とかなり乗り気

あーこれはずいぶん自信があるのだ

と思いました

 

そして翌日の面接試験のあいだ

 

私は大学の正門前にある不動産屋

 

いました

たくさんの父兄と受験生

 

ただ次男の時との違いは

前期だったため他学部も含め、申込者がとても多い

 

ひとつの部屋に

何人もの申し込みがあって〇人待ちとの記載が

 

人気の部屋は

5人待ちなんていうのもありました

補欠何番みたいに番号がついていて

早い番号順に権利がある

 

ひとり一部屋しか申し込めないので

もし複数合格したら、どうするんでしょうねえー

 

そもそも倍率が4~5倍なので

不合格の方が圧倒的に多いのですが

 

私は3つほど部屋を見せてもらい

 

面接の終わった三男と待ち合わせて確認させ

 

正門のすぐそばのやや広めの部屋に決めました

 

大学に近すぎるのと

1階で通りに面していたせいか

倍率は1倍


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「ストーブが備え付けだから買わなくていいね」

とか

「この壁に本棚を置いて」

など

すっかり合格が決まったような三男の様子に

私もなんだかもう受かったような錯覚に


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面接もバッチリだったよと

 

三男は帰り道ずっと上機嫌でした

大学受験生のお母さんへ

 

いよいよ受験が近づいてきましたね

数年前の我が家のことを思い出します

 

近ごろ、いろんなお母さんたちを見ていて

受験に前のめりの方が多いような

 

受験するのはお子さんで

お母さんではありません

 

中学受験とは違って

子供たちはもうオトナ

中途半端にですが

 

私は婦人科医で更年期が専門

同年代の女性の診察をすることが日常です

 

更年期は女性にとって厄介な季節

 

ご参考までに

ダウンダウン

更年期と子どもの受験 女性医学学会専門医より | 三兄弟国公立医学部受験現役合格日記 シンママ産婦人科医の手抜き子育て (ameblo.jp)

 

そんな中、子どもとの関係に悩んでいる方が多い

 

とくに受験生のお母さん

中学受験から大学受験 時に就職試験まで

 

そんな時いつも思うのです

 

子どもは子ども

あなたはあなた

もう少し距離を置きましょう

 

もちろん自分の反省も込めてですが

 

一部お父さんもそうなのかもしれませんが

私の外来には来ないので、よくわかりません

 

私は子どもたちが第一志望にしていた

A大医学部に現役で合格しています

予備校もまともな書店すらないど田舎から一人で受験

 

これ以上はもうできないというぐらい

必死で勉強しました

 

でも、30年以上前のこと

受験事情はすっかり変わっています

 

なので、受験のこと

特に勉強内容や受験校に関することは

ほぼノータッチでした

模試の結果は、見せてくれたらチラッとみる程度

だって、見たってよくわかりませんから

 

言いたいことは山ほどありましたが、あえて言わないように

「その程度の勉強量で受かるわけない」

とはずーっと思ってましたけど

 

勉強量それを決めるのも本人です

 

もちろん予備校に行きたいと言えばお金を払い

欲しい参考書をAmazonで買って

願書も赤本も取り寄せてあげました

 

願書の提出・受験料の支払い

遠方の受験は同伴したので飛行機・新幹線

ホテルの手配

ぜーんぶ私がやりましたが

 

それ以外は、本人に任せました

それでも十分過保護ですね

 

だから、第一志望に受からなかったんでしょ

と言われればそれまでです

 

でも、干渉しすぎはよくありません

お子さんのためにも、何よりお母さん自身のために

 

というわけで

国立2次試験の1週間前

わたしは三男をひとり家に残し

彼氏と温泉旅行に行きました照れ

3年前ですから、コロナの前ですよ

 

 

単に私が行きたかっただけ

 

わたしには子どもの受験と同じぐらい

自分の生活も大切でした

 

今、なにをすべきか

自分になにが足りないか

一番わかっているのは本人

でも、それができない

どうしてもやる気がでない

だから辛いのです

 

お母さんが口を出しても解決しません

 

受験直前でイライラ、モヤモヤしているお母さん

少し離れてみませんか

 

子どもはお母さんが思うより

ずっとしっかりしていて

いろんなことを考えています

 

もちろん、大切なお子さんの将来

がかかっているのですから

 

一喜一憂するなという方が無理

 

わたしも多いに心配し、気をもみました

 

なので、ついでに楽しんでしまうのはどうですか?

 

どうせもうすぐ

子供は巣立ってしまいます

受験をイベントと思って、子育て最後の思い出づくり

 

さて、末っ子の国立2次試験

 

E大学のあるM市へ同伴

わたしはほとんど旅行気分でしたニコニコ

 

 

 

子どもたち3人の

私大出願は全員まったく同じ

 

センター利用で理科大理工学部

そして2/16

早稲田先進理工一般入試

 

いかに何も考えていないか、よくわかります

 

長男はセンター80%で理科大は不合格

一般入試も受けました

早稲田も受けています

 

次男はセンター利用合格

早稲田だけ受けました

 

 

そして三男はすでに出願を済ませていた

早稲田を受けないと言い出しました

 

理科大はセンターで押さえているし

早稲田は雰囲気的にオレには向いていない

チャラいやつが多い

 

そんなはずありません

早稲田生の方ごめんなさい🙇

 

 

だったら最初から出願しなければいいのに・・・

受験料3万円もったいない!!

 

彼は国立2次が手つかずで、早稲田を受けている暇がなかったのと

受けても絶対合格はできないと思っていたのでしょう

 

この時点で早稲田の過去問集は開いてすらいませんでしたから

 

そんなわけで三男の正念場 国立2次の受験

 

ここでおじいちゃんの英語が復活します

 

上の二人がおじいちゃんに英語を教わった話はしましたね

 

長男は高3の2学期から

次男は高2の初めからびっちり2年間

 

よろしかったらこちらをお読みください

 

おじいちゃんの英語授業 受験で大活躍 | 三兄弟国公立医学部受験現役合格日記 シンママ産婦人科医の手抜き子育て (ameblo.jp)

 

次男の受験が終わった後

父はさっそく、高2になった三男に授業を始めようと張り切っていました

 

ところが三男は

「自分でやるからおれはいい」

 

この時点ではまだ医学部どころか、文系か理系かも未定

 

さらに三男は上の二人と違い英語が得意

と思われていました

今となってはややあやしいがえー

 

高校受験の時も英語が得点源

 

○○は英語ができるから

私が教えるまでもないか

 

父はちょっと残念そうでしたが

 

結局おじいちゃんの英語授業は始まることはなく

そのままセンター試験に突入

 

国立前期をE大に定め過去問にトライを始めます

時間との勝負という感じでした

 

土壇場になって三男が

E大の英語を父に教わりたいと言いだします

 

父はまたまた大張り切りで

「おじいちゃんの英語」が復活しました

 

何しろ時間がないので1回に過去問1年分

4回ぐらいやったと思います

 

父は事前に過去問をすべてコピーして入念に検討

 

E大の傾向まで調べたうえ

三男に一生懸命教えていました

 

最初の授業が終わった後

父がこっそり私に

 

「○○は読解力はあるけど単語力が足りない

とにかく単語を覚えるように言ったから」

 

上二人の時は子どもたちのことをほめてばかりだった父が

やや苦い顔で言います

 

えー今になって単語?ガーン

 

その日から毎晩、私がベッドに入るころになると

となりの三男の部屋から、英単語を読み上げる声が聞こえてきました

 

システム英単語を暗記する声です

 

「もう本番まで1カ月無いのに

いまさら単語の暗記って・・・

間に合うの?」ショボーン

 

私はなんだか心もとない気分で、眠りについたことを思い出します

 

 

 

三男のセンターは

 

倫社政経 94

国語   160

英語  183(リスニング42)

数Ⅰ   85

数Ⅱ  82

化学  84

物理  95

 

合計 87%

 

image

 

私の予想をはるかに超える好成績

 

そうなると

数学のマークし忘れが悔やまれますが

本人はそれより

 

英語はほぼ満点

国語は9割取るつもりだったとくやしがっていました

 

こんな実力いつのまにか?

センターの準備そこまでしてないようだったけど

 

私は一度気になって、三男の本棚にあったセンターの過去問

赤本ってやつですね

パラパラめくってみたことがあるのです

 

時期ははっきり覚えていませんが

気になってチェックするぐらいなので、センターまで1カ月は切っていたでしょう

 

ちゃんと進めていたのは、英語ぐらい

数学は半分

国語はほとんど解いた形跡なし

 

 

その時わたしは、三男のセンターは期待できないなと思ったのです

まあ、ほかの教材をやっていたのかも知れませんが

でも、本棚にあったセンターの教材はそれだけでした

 

その後は確認していないので、勉強量はわかりませんが

 

次男よりは圧倒的に少なく

長男よりもやや少ない

 

いい加減ですがそんな印象です

 

さすがに、センター直前はかなり集中していたようでした

 

さて、出願をどうするか

 

9割いかない限りA大に出すつもりはない

 

と三男

 

A大を目指して彼の何倍も勉強し

センター88%で受験し 不合格になった次兄のことを考えていたと思います

 

私は長男の通うB医大か次男のD大医学部はどうかと薦めてみました

 

一緒なら安心だし、何より家計も助かります

 

特にD大はセンター重視で2次試験に理科がなく

準備不足の三男には向いているように思いました

 

センターボーダーも85%ぐらいでやや余裕もあります

 

「それは母さんの意見?

経済的な理由からの希望なの?」

 

と三男が聞きました

 

そんなことはないよ。

そのほうがお母さんが安心だっていうだけだから

ただの提案だよ」

 

じゃあ悪いけど、兄ちゃんたちと同じ大学だけは

絶対に嫌だ!

三男は兄たちのことを尊敬しているようでしたし

特に次男とは大変仲が良かったので私はとても意外でした。

 

B医大とD大だけは行きたくない

 

あまり自分の意見を強く主張しない子だったので

びっくりしました

 

三兄弟でもまれながら育ってきて

大学に入ってまで兄と一緒は嫌だったのでしょう

 

 

87%がボーダーからやや上となる国立大学

新潟、信州、群馬大学あたりに絞り

赤本を手に入れ

 

過去問を解き始めました

 

それまで2次試験の過去問はほぼ手付かず

少しでも自分に向いていて、点の取れる大学を探していたようです

 

そして4~5日考えた末、前期はE大学に出願

 

後期はD大がいやとなると

ほとんど出願できるところがない

 

センターにそこまで比重がなく

かといってさほど2次重視でもないということで

F医大に決まりました

 

F医大の後期は特殊な総合問題で、まったくノーマーク

 

三男は前期で合格するつもりだから

後期はどこでもいい

どこに出しても同じだと

 

 

前期で確実に合格できなければ

後期はほぼ無理だろう

 

私もそう思いました

 

 

 

たくさんの、フォローそしていいね

ありがとうございます

 

子どもたちとの思い出の日々を

忘れないうちに書きとめておこうと日記がわりに始めたブログ

 

こんなにたくさんの方に読んでいただけるとは

思ってもみませんでした

 

とてもうれしいです照れ

 

いよいよ末っ子の受験本番

もう少しお付き合いください

 

 

三男の涙の告白のあと、いろいろ考えました

 

 

センターを受けないならセンター利用もできません

すでに理科大の理工学部にセンター利用入試の出願はしていましたが

 

一般入試の出願もしないといけませんし

過去問も必要です

 

国立は受けられませんから

他の私大の願書も取り寄せてなどなど

 

次の日 わりにすっきりした顔で三男が

 

「やっぱりセンター受けるよ

せっかく勉強してきたんだし

いまさら志望は変えられない」

 

と、昨夜感情的になったことを

わたしに謝りました

我が子ながらエライ 大人ですお願い

 

 

とはいっても

私には三男の実力が全く未知数

だいたい模試を全然受けていないのですから

 

長男と次男はなんどかセンター形式の模試を受けていましたし

 

次男などは何度も過去問を時間をはかって解き

今回は何%得点できたと私に報告してくれたぐらいです

 

三男は参考にするものが何もない

 

正直私は、センター7割ぐらいで

医学部はもちろん国立の他学部さえ難しいのではないかと思っていました。

 

その一方で、高校入試の経験から

彼が三兄弟の中で一番

地あたまのいい子だという印象

はあったので

もしかしたらという思いもありました。

 

とにかく

すべてはセンターが終わってから

 

私はどんな結果になるか、むしろ面白がって待っていよう

そんな気持ちでした

 

うえの二人の時とは全く違う心境に、自分でも驚くほどです

 

 

センターの初日 わりに上機嫌で帰ってきた三男

 

「母さんのおかげで、倫政はよくできた

満点かもしれない」

と言います

 

聞くと、出生前診断とふるさと納税の問題が出たと。

どちらもついこの間、食事の時に何げなくした話題でした。

 

そして、うっかり採点をしてしまうといけないからと

わたしに問題用紙ごと預けました。

 

一日目は出来が良くても悪くても

自己採点はやってはいけない

 

長男の失敗から学んだ我が家の教訓です

 

よろしかったらこちらをお読みくださいダウンダウン

 

 

 

 

2日目 夜遅く帰ってきた三男は

 

がっくり落ち込んでいた長男とも

鼻歌まじりだった次男ともちがい

 

普段通りの様子でした

 

そして

「数Ⅰでマークをし忘れた」

と何気ない風でわたしに告げました

 

最後の大問1つを丸々マークし忘れたというのです

 

マークミスではなく

マークのし忘れ!ガーン

 

本番でそんなことがあるの?

 

数Ⅰの最後の大問全部

小問にすると4~5問でしょうか

 

大問ごとにまとめてマークしていたのに

最後だけうっかり忘れたと言うのです

 

配点は15点

 

だから、模試を受けないからでしょ

マークシートの練習しないからだよ

 

と言いそうになるのをぐっとこらえました

 

「まあ仕方ないね」

と本人はさほど落ち込んでいる風でもなく

 

淡々と自己採点を始めます

 

そして、その結果は私を大いに驚かせました

すごい勢いでノートを消費しながら
勉強していた三男でしたが

 

夏が過ぎ涼しくなるころにはペースダウン

 

また勉強に身が入らなくなります

 

私が仕事から帰ってくるのは夜の7時過ぎ
家が近づくとまず見上げるのが

三男の勉強部屋

 

明かりが漏れていると 

あー頑張ってるなとちょっと安心 でも
明かりのついていない日が増え

 

夕食が終わっても
リビングでだらだらゲーム

 

やっと勉強を始めたと思ったら
11時には就寝

 

でも私は何も言いませんでした

 

その1年ほど前

私にはお付き合いする人ができましたラブ

 

将来の約束をしたわけでもないけれど

 

離婚して7年
持病を抱えながら必死で一人で子育てをして


やっと自分のことを理解してもらえる人に出会い

 

体調がよくなったのはその男性のおかげも大きい

 

毎日充実して楽しく

 

週末ごとにデートをし
泊りがけの旅行にも行きました

 

 

受験生の母親としては
ほめられたことではないかもしれないけれど

 

もう高校3年生

 

親は少し離れていたほうがいい

 

三男はもちろんその存在には気づいていましたが
特に気にはしていないように見えました

 

3年生になって初めて受けた
12月の駿台模試

 

医学部はすべてE判定

でした

 

センター試験の数日前
夜10時過ぎ 三男が深刻な顔で
私の前に来て

 

「母さん オレ 
センター試験受けるのが怖い」

 

それまで受験のことで不安げな様子を見せたり
本音を語ったりすることがなかった三男

 

いつもひょうひょうとしてどこか他人事

一番肝が据わっていて大人

なのかと思っていたので

 

びっくりしました

 

「もし、センターで失敗したら
医学部に受からなかったら

 

兄ちゃんたちに
家族みんなにずっと馬鹿にされる
相手にしてもらえない

 

そしたらもう生きてはいられない
死ぬしかない」

 

と言って私の前で泣いたのです

 

私は愕然としました
三男はこんなに苦しんでいたのかと

 

確かに
両親もおじさんも医師
兄二人は国公立医学部に現役合格

 

プレッシャーにならないはずはありません

 

医学部なんて
目指させなければよかった

(私が勧めたわけではありませんが)

 

全然違う道を選んでいれば
こんな苦悩もなかったのに

 

「いいんだよ センターなんて受けなくても
命がけでする受験なんてどこにもない」

 

私は言いました
もちろん本心でした

 

「センターを受けないと国立は無理だけど

今からでも出願できる私立はたくさんある
○○ならどこかの理学部なら受かるでしょう
気に入ったところをいくつか受けて
受かったところに行けばいいい」

 

その夜私は、初めてぶつけられた
三男の思い
日付が変わってもずっと聞き続けました

 

「おじいちゃんもおじさんも

俺がT大附属高だから可愛がってくれるんだ

医学部に落ちたらもう終わりだよ」

 

なんてことを・・・

そんな風に感じていたのかと

確かにT大附属に受かった時一番喜んだのは父ですが

どの高校に行っても、喜んだはずです

 

 

三男に医学部を勧めたことも

もちろん兄たちと比べたこともありません

 

むしろ私は兄たちと比較されないよう

違う道に行ってほしかった

 

でもそう思っていたのは私だけで

三男はひとりでずっと悩んでいたのですね

 

 

きっとこの子はセンター試験を受けないだろう
わたしはそう思いました

 

模試をかたくなに受けなかったのも
医学部には届かないという事実を
知るのが怖かったのかもしれない

 

そう考えると納得です

 

「大学受験なんかであなたの価値は決まらない


医学部に行かないからって家族があなたを見下すなんて


そんなことあるはずがない」

 

私は何度も繰り返しました

 

そして、知らずに三男を追い詰めていたこと
それに気づいてやれなかったことを
悔やんでいました