自分の怒りを見つめる① | ★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

あづきの日常★★独り言★★恋愛★★南米Blackアールとの恋の軌跡を主に綴ります。

※児童虐待、性虐待に少し近い話、自死という単語も出てくるので

 傷を抱えている方は、これ以上読まないでください。

 

 

 

経営者夫婦だった、私の両親。

 

 

仕事に120%かけるタイプの父と

根っからお嬢様で、そして、かなりぶっ飛んでいた母。

 

 

 

私が幼稚園の頃から

「仕事のための下見、リサーチ」

などという名目で

 

当時まだ30代だった母は、大学を卒業したばかりの若いお気に入りの従業員たちを連れて

たびたびいなくなっていた。

 

取り巻きの若い男性たちと2泊や3泊のちょっとした旅行に出かけるのである。

 

 

 

たとえ家にいたとしても

大人になるまで住み込みのお手伝いさんと専業主婦の母親に育てられてきた母は

好きなこと(料理、夕食のみつくる)しかしない人で

 

掃除や洗濯は全くしないので

 

小さい頃から

我が家はゴミ御殿

 

大きなGとしょっちゅう闘う日々だった。

 

300坪あった家は廊下でPK合戦ができるくらい広く

私は、小学生のころ、誰に言われるでもなく、週末は、

その家じゅうの掃除機をかけるというのをするようにしていた。

が、掃除機だけで午前中いっぱいかかっていた。

 

次姉は週末は洗濯をしてくれて

毎日、朝食と、弁当作りをしていた。

 

今、自分が主婦になり

仕事をしていて掃除などは超手抜きだし

本当に散らかっている我が家だけど

 

引っ越してきて17年の我が家でGを見たのは2回だけ。

それも、飼っていた猫が、外から狩ってきた様子のGであり

あんなに大量にGがいたうちの実家って、やっぱり異常だよな、としみじみ思う。

 

 

 

 

いつも不特定の男性とどこかに出かけていた母は

(ある時は、若い男と、駆け落ちしたりもした。)

 

そのうち(父も家にいるのだが)

恋人を家に住まわせるようになった。

 

 

 

そんな破天荒な母であるが

私が高校生の頃に初めての彼氏ができた頃から

なぜか私のことを

「アバズレ」「性悪女」と面白がって言うようになり

 

それに引き合いに出すように、自分のことは

「品行方正で、真面目なカタブツタイプ」と言いたがった。

 

 

あまりジョークセンスのないオカンの

カラダを張った渾身のギャグなのかな?

 

と思っていたが

 

本人はどうやら本気で言っている

 

 

私は、自由奔放すぎる母の姿を見て育って

心の中で知らず知らずのうちに反発を育てており

 

また、仕事人間だったと思っていた父が

実は外に愛人を作っていたと知ったのが中学生の頃で

(そのうちのひとりが現在の奥さん)

その影響なのか、私は初めて彼氏ができた高校生の頃から、彼氏とは長続きしなかった。

 

 

二か月以上付き合いが続いたことがない。

 

ベッドに入ることができずに、フラれるかこちらから逃げるのである。

 

 

 

相手は性欲盛んな高校生男子である。

 

付き合って1ヶ月も経つと

キス以上をしないのはおかしい…ということになり、

セックスするか、しないのなら別れる

という二択を迫られている気分になり

(実際にはそうではなかった人もいたのだけど)

 

関係を終わらせていた。

 

 

母は、私が2か月足らずで彼氏と別れて、

その後、また違う人と付き合い始める様子を見ては

 

同じ彼氏とずっと交際していた長姉と一緒になって、

 

彼氏をポンポン、とっかえひっかえして

ほんとうに、あづきは性悪女だねー

遊ばれちゃって、彼氏たちがかわいそう

と笑っていうようになった。

 

 

続かない理由を明らかにできない私は

その母と長姉からのからかいを否定せず

笑って聞き流していた。

 

自分でも「私って、性悪女なのかな?」

とさえ思うようになっていた。

 

 

 

 

そういえば、

元夫と結婚する前の話。

 

 

当時、同棲中で

「妊娠したら籍を入れよう」みたいな状態だった時に

妊娠が判明した。

 

まず元夫の両親に報告に行き

田舎のご両親と祖父母は大層喜んでくれ

 

あづきちゃんの両親にきちんと挨拶したいという流れになった。

 

 

常識人の人たちでさえも、緊張するようなセレモニーであろうが、

奇人変人の両親を持つ人間にとっては最も気が重いことである。

 


とりあえず先に母に妊娠をしたことを告げると

母の第一声は

「産むん?」であった。




元夫の両親は、せっかくだから一緒に食事をしながら…と会食の場を設けようとしてくれたが

そんなしょーもないことのために仕事を休みたくない

という母。

元夫のご両親は、母の勤め先のある市まで出向いてくれて

 

母は仕事の合間に抜けてきて

近所の喫茶店で、いざご挨拶となった。

 

男の側である元夫の父が、神妙な面持ちで

「このたびは、めでたくあづきちゃんが妊娠して、ふたりが結婚という運びになり…」

と言った瞬間

 

母は

「ええ!?あんた、、、

 結婚するん!!??」

と私に向かって大きな声で聞いた。

 

 

ドン引きするご両親と元夫。

「なんのために、ここに挨拶に来てくれてると思ってるん?

 言ったやん!

 結婚するからに決まってるでしょ?」

 

と慌てていう私に

母は

 

「妊娠した。子ども産む…とは聞いてたけど

 まさか、だから籍を入れるなんて、一言も聞いてないから

 驚いたのよ!!!

 

 まぁ、べつに、どっちでもいいけど。

 

と、のたまった。

 

そんな母なのです。