イメージ 1


チョン・ソギョンつながりで、「覆面ダルホ」。

忠清南道ソチョン(舒川)、場末のナイトクラブで演歌の伴奏をするしがないロックバンドのボーカル、タルホは、新人発掘に来ていたプロダクション社長に声をかけられる。仲間も捨て、喜び勇んでソウルに出てみると、何とそこは演歌専門。逃げ帰ろうとするが、契約書にはサイン済、所属美人歌手の魅力にも負け、ポンチャク(演歌)のfeel(心)からポンピルという芸名で、演歌の道を進む。初めてのTV出演の日、つまらないプライドから覆面姿で登場するが、これが大受け、一夜にしてトップ歌手に上り詰めてしまう…

覆面歌手ポンピルには、自身二枚のアルバムを出し「サッドムービー」でも歌を披露したチャ・テヒョン、彼を見いだすプロダクション社長に、TV界の重鎮で新作「止まらない結婚」でのキム・スミとの共演が待ち遠しいイム・チェム、高音になると音程を外し必ず雷雨を呼んでしまう美人演歌歌手に、『春のワルツ』「羽根」イ・ソヨン、プロダクション室長に、「王の男」チョン・ソギョン、ライバルの大物歌手に、なかなかの歌の腕前イ・ビョンジュン、ポンピルの母親に、『クッキ』「麻婆島」キム・ヒョンジャ、レコード会社会長に、貫祿の「淫乱書生」キム・ギヒョン、記者役には、本職ペ・ジャンス。

妙にプライドが高いくせに、軟弱、身勝手、というキャラはチャ・テヒョンのお得意。そんな彼に、入れ墨を背負った迫力のイム・チェム、キュートでちょっと切ないイ・ソヨン、五木ひろしを十倍くらい大げさにした振りで笑わせるイ・ビョンジュン達が上手く絡んで、洒落た音楽コメディに仕上がっています。

この映画、斉藤ひろし原案、つんく主演 「シャ乱Qの演歌の花道」のリメイクなんですが、ネタバレMovieWalkerを読む限り、ストーリーはそこそこ忠実なようです。好き嫌いはあるでしょうが、見比べて見るのも悪くないかもしれません。

ちなみに、チャン・ユンジョン「オモニ」とか韓国ではちょっとしたトロット(ポップな演歌)・ブームだそうで、この映画のOSTも聞いてみましたが、ストレートなチャ・テヒョン「二車線の橋」、ケレンミたっぷりイ・ビョンジュン「男の人生」、可憐なイ・ソヨン「雨降る夜」とかとかフル収録されていて、売れ行き好調なのも分かる気がします。