前回は更年期に起こりやすい不調について
西洋医学の視点からのお話をいたしました
今回は、中医学の視線から見た
更年期に起こりやすい不定愁訴がおこるしくみ
についてお話しいたします
まず女性というのは血との関係が深いです
月経とは切っても切れない関係ですよね
月経自体は女性にとって
正常な身体の現象ではありますが
出血しているということに変わりがありません
血液というのは
体にとって命にとって
大変重要な物質です
その血液というのは人が生きていく上での
命の源（中医学では腎精といいます）
と密接で
腎精から血液を作り
また、血液から腎精に栄養を与える
という深い関係にあります
これを
中医学の言葉では
精血同源
といいます
この命の源の腎精が充実していれば
更年期も穏やかに過ごすことができるのですが
減ってきてしまうと、、
体が急に暑くなったり
のぼせてしまうような症状が出ることがあります
これは腎精も血液も
陰陽でいう陰に属しているので
腎精、血が減ることにより
体の熱を冷ます力が衰え
ホットフラッシュなどを起こしやすくなる
と考えられます
ですから、中医学では、年齢の早いうちから
この命の源を補っていくと良い
という考え方があります
養生方法としては
更年期の世代にとても多い
ストレスは大敵ですから
対策は難しいとは思いますが
なるべくストレスの元から遠ざかる
ストレスを受けたら
素早く解消出来るように
心がけておく
心に引っかかるものがあるときには
なるべく早く解消する
夜更かしは、ますます悪化する原因となるので
早寝を心がける
カフェインのものは飲みすぎない
辛いものも食べすぎない
お酒も控えていただければ、、などと
願い事ばかりになりますけど
これらのことをどこか頭の片隅に置いていただくと
私としても嬉しいです
更年期の不定愁訴の症状と言うのは
漢方の得意とする分野でもありますので
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