こんばんは、押田です。寒い日が続きます。
今後10~20年後にいらなくなる仕事のひとつに,
なんと造園の仕事も入っているという、衝撃事実が発覚しました!
これは、オックスフォード大学でAI(人工知能)の研究を行うオズボーン准教授の予測。
スポーツの審判やレストランの案内係、建設機器のオペレーターに混じり、
「造園・用地管理の作業員」という名前での不名誉なエントリーです。
今後のコンピューター技術の進歩により自動化される仕事を分析した結果だといいます。
欧米での造園の管理の仕事と日本の造園の管理仕事は内容が違う(と思いたい・・)ので、あまり参考にならないかもしれませんが、造園業者の皆様、これは危機感を持った方が良いかもしれません。
僕も半年ほど前に、造園の仕事についてのブログを書きました。
とある小学校で、自分の仕事について授業でお話しする機会があり、
「12才のハローワーク ~造園のしごと~」
というブログを書きました。
http://ameblo.jp/chuou1/entry-12177947651.html
小学生に造園の仕事って何?
という質問をすると、
家が建った後に、
木を植えて、芝生を張ったり、
お花がいっぱいの庭をつくったり、
個人宅の樹木の剪定をしたり、
街路樹も剪定したり、
(これは僕が剪定したものではありません・・・)
こんな剪定をしていたら、消えてしまう職業と言われても仕方がないかもしれませんが・・・
など、いろいろと答えが返ってきましたが、
「実際に造園の仕事をしているところ」を見る機会はほとんどないことに気付きました。
実際はいろいろなところで活躍しているはずの造園屋さん(植木屋さん)ですが、
あまり世間からは目立っていないように感じました。
しかも、仕事ぶりを世の中にアピールすることも少なく、世間への発信力、影響力は強いとは言えないかもしれません。
しかしながら、最近僕のまわりの植木屋さんはとても勢いがある人が多いです。
深谷市、山一造園の酒井さん。(大地の再生講座in中央園芸での写真)
20代の時に軽トラと物置ひとつから独立開業した酒井さんでしたが、
「庭づくりがしたい!」という思いの強さから、
いつしか草刈りばかりの公共系の下請け管理仕事から脱却、
ついに昨年は、イタリアンレストラン、【ハルニレ カフェ】のオーナーになりました!
10年前までは、利根川の土手の草刈りを連日連夜こなしていた酒井さんの姿からは、考えられない変貌ぶりです。
写真は、ハルニレカフェの外周。
美しい小端積みの石垣です。
今は廃棄物的な扱いを受けている、「三波石(さんばせき)」ですが、積み方を考え、新しい付加価値を提案しています。
彼は資金があった訳ではなく、新しい造園屋さんの姿を示したいと、カフェを開業しました。
現況に満足していてはいけない、新たなチャレンジを常に続けていかないと、企業は存続できないという事をわかっていての勇気ある行動です。
水景と雑木を取り入れた、庭をメインとしたカフェを作り、地域に貢献したい!
水音のするお店は、今までのお金をかけるだけのゴリゴリの日本庭園とは別の、洗練された心地よい空間です。
料理も本当においしいです、是非一度ご来店ください!
http://yamaichizouen.co.jp/ygp/160508-1550.html
僕も酒井さんも、造園屋さんは、
もっと異業種の中で活躍すべきだ、
チャレンジすべきだ、
もっと世の中に発信すべきだ、
と常に思っています。
そんな中、造園の仕事をアピールする良い機会がありました。
彼が会長を務める、
熊谷市倫理経営講演会での朝礼実演という舞台です。
この会に所属する、造園業者5社11名で、朝礼の実演を行うことになりました。
現場の仕事の後、幾度も弊社の温室に集まり、朝礼の練習をしました。
「これからいらなくなる仕事」ではなくて、
「これから必要とされる仕事」にならなくてはいけません!
2月2日、当日の会場は超満員、200名を超える人が訪れました。
来場者は地元を中心とした、異業種の経営者や後継者。
独特の緊張感が漂う中、
全員が各社の半纏を着て、足袋を履き、腰道具(剪定はさみなど)を付け、
「新」に挑みました。
その中で、活動理念の唱和というのがありました。
僕もこれから造園屋さん活動理念とは何か?
色々と考え、以下の3つを唱和しました。
ひとつ、私達は・・・
日本の伝統的な造園文化を学び、継承することを誓います!
ひとつ、私達は・・・
豊かな暮らしの環境づくりを、実践することを誓います!
ひとつ、私達は・・・
人と自然とが共存できる、美しい世界づくりに貢献することを誓います!
時間にして8分ほど、練習の成果もあり、無事に朝礼実演を終えることができました。
普通は、これで終わりなのですが・・・
「造園の仕事をアピールしたい!」という思いから、
皆で作戦を練り
極秘でサプライズを用意していました。
朝礼実演が終わると、ステージ横の通用口に向かいます。
「何が起こるのか?」という会場の雰囲気でした。
京都での修行経験もある造園連の知恵袋、関谷造園さんの主導で、通用口に隠しておいた高さ3.5mの赤松を人力で担ぎ、威勢の良い掛け声と共に、搬入していきます。
赤松をステージ横に建てこんだ後は竹も次々に搬入、
続いて、紅梅やアオキ、灯篭も運びこみ、
おめでたい「松・竹・梅の庭」の庭づくりの実演です。
樹木の配置、庭の構成の指揮を執るのは、全国レベルの作庭の実力者、作庭志稲田さん。
完成までわずか7分。
手書きの大きな「新」の文字。
この文字に緑を添えるイメージです。
材料はすべて本物。
下草は、カイズカイブキの剪定枝を置き、苔庭の雰囲気を出します。青竹で庭園内を囲み、
さび砂利まで敷きました。
庭園のアイデアは、先日の技能グランプリ、園芸装飾部門で全国3位になった、金子園芸さん。
皆で知恵を絞り、アイデアを結集、無事にサプライズの庭づくり、完成することができました!
日本の伝統的な造園文化を学び、継承することを誓います!
来場者のほとんどが異業種の経営者。
大きな拍手と称賛の声は我々にとても励みになる出来事でした。
先程唱和した、3つの理念の残りのふたつ。
豊かな暮らしの環境づくりを、実践することを誓います!
人と自然とが共存できる、美しい世界づくりに貢献することを誓います!
これは造園屋さんにとって本当に大事です。
我々は庭づくりをする際、見せかけだけのきれいな庭では、
本当に心地よい空間は生まれないだろうと僕は思います。
それは、都市化が進み、
このような、水はけの悪い庭や、
穴を掘ると、土の中の通気が滞っていて、土が腐り、グレーや青色の土がでてきたりします。
このようなところにそのまま木を植えても、健康に育つはずはありません。
現代の環境の劣化は、我々の気づかないうちに、ものすごいスピードで進行しています。
千葉県柏市。
現在施工中のお宅。
ウッドデッキの下に、空気と水の通り道をつくります。
水脈づくりです。
デッキの下は、コンクリートを打設しているところがよくありますが、
デッキの下に空気が通った方がいいに決まっています。
土の中の温度は通年18度くらい、
夏場もそんな涼しい冷気がデッキの下を抜けてくることになります。
見た目ではわからないことですが、体感すればわかること。
通気が良くなることにより、デッキも長持ちします。
人々の暮らしに関わる環境を変えるのも、
美しい世界をつくるのも、
我々造園屋さんの活躍次第といえるかもしれません。
ビルの中に残された、古民家と緑地帯・・・
まるで砂漠のような荒涼とした風景・・・
ここは、東京都稲城市。多摩丘陵の現在の姿です。
里山の暮らしは、確かにここにも存在していました。
しかし、わずかに残された都内の緑地も、殺伐とした風景に変わっていきます。
木々を切り倒し、道路をつくり、家を建て、人々がここで暮らす。
経済は豊かになり、念願のマイホームが手に入り、家族で幸せな暮らしを始める・・・
本当にこれでいいのか。
我々造園屋さんの使命は、とてつもなく大きいです。
こんな殺伐とした風景も、あきらめずに木を植えて、豊かで潤いのある景色をつくる。
僕は決してあきらめません・・・
東京都稲城市。
大地の再生講座のご案内です。
告知動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=RaChKa8xyvI
こんな大切な役割を担う、造園という仕事がなくなるはずはありません。
むしろ、今後最も大切な職業だと言えるでしょう・・・
まだ、間に合います。



























































































































