お久しぶりです、押田です。
ちょうど1年前、「大地の再生講座」での考え方や技術を普及しようとの趣旨で、
全国の有志と共に、(一社)大地の再生講座 結の杜づくり という組織ができました。
あれから1年が経過した、6月18日、東京都国立市から長野県富士見町に本部を移し、
2年目となる総会が富士見町にて行われました。
翌日は、大地の再生 結の杜づくりの理事でもある長野県原村のN邸にて、
今後の活動について話し合いました。
八ヶ岳西麓、標高は1,000mほどの原村は初めてでした。
小淵沢などの八ヶ岳南麓とはまた違い、とても静かで自然豊かな場所でした。
木々に囲まれたデッキに、木漏れ日が降り注ぎます。
これから、長崎県佐世保市へと向かう、杜の学校の道具車。
全国各地を飛び回る大地の再生講座も、束の間のゆっくりしたひと時・・・。
心地よく、爽やかな時間が流れました。
僕も、大地の再生講座への参加や講座開催、庭づくりの仕事と、地域の事、家族の事・・・
など、昨年よりもブログを書く時間が少なくなりました。
色々とお伝えしたい事は山ほどあるのですが、なかなか時間がなく、前回のブログでの告知からの報告を兼ねて、4月からの出来事を駆け足で紹介します。
まずは、GWに行われた、ふかや花フェスタ。
今年も晴天に恵まれ、2日間で7万人ほどの来場者があったそう。
毎年恒例の、軽トラガーデン。
先日、テレビ東京の「箱庭王」でTVチャンピオンにも出演した、金子園芸さん。
移動できる洗練されたカフェ、のような素晴らしい作品。
作庭志稲田さんの作品。
両面を板塀などで囲み、前面からしか中が見えない。
「中を覗きたくなる!」という人の心理を付き、見事に人気投票で1位になりました。
そして、今回は初めての試み、「庭師展」を行いました。
普段使用している剪定ハサミ等の展示や、半纏、
庭師の活動を写真で紹介。
また、イケメンの多いと言われる、埼玉県支部青年部の写真を集めた、「庭男子」の特集!
こちらは石を持ち上げる、三又(さんまた、みつまた)という道具。
庭づくりの世界では、クレーン車が入らないところは、今でもこのような道具を使い、重い物を移動したりしています。
大きな三又を使えば、重さ数トンの石も動かす事が出来ます。
ちなみにこれは1tサイズの三又。
お子様にも、チェーンを引いてもらい、500kgの石を持ち上げてもらいました。
そして、中央園芸としては、ミニ盆栽のワークショップも行いました。
続いて、5月19日(土)は、熊谷市松本材木店にて、
盆栽から学ぶ!夏の庭づくりセミナー の開催。
まずは盆栽を使っての座学。
盆栽の仕組みを知り、庭づくりに応用しよう、という内容です。
そして、駐車場に出て、赤松の盆栽の植え替え実演。
午後は、参加者のミニ盆栽づくり。
作品が完成したら、、ひとつひとつ作品の紹介。
参加者の方にも、作品のポイントをお話ししていただきました。
ということで、出来上がった作品。
それぞれが、思い思いの木を選び、石を置き、苔を張り、砂利を敷く。
小さな鉢の上に、理想の庭や山の上の景色が次々に出来上がっていきました。
本当に素晴らしいものばかりでした!
次に、5月26日(土)・27日(日)、
長野県長野市K宅にて、大地の再生講座を開催致しました。
元々は庭づくりの依頼でしたが、地元の人にも興味を持ってもらいたい、というお施主さんの言葉から、地元の方にお声掛けしての大地の再生講座。
まずは近くの公民館で座学を行いました。
座学の後は外に出て、大地の再生 結の杜づくり 関東支部、藤井マキコさんによる、
風の草刈りの説明。
草の多い時期、参加者も興味深々の風の草刈り。
初めての風の草刈りに戸惑いながらも、みんなでのこぎり鎌を持ち実践しました。
そして、K宅に移動し、みんなで水脈の見立ての検討。
起伏のあるところと平地の境、やはり水脈を掘るのは「斜面変換線」がポイントになります。
水脈の資材である竹は、付近の竹林へ取りに行きました。
「こんなものが使えるの?」という声。
「はい、竹は最高の環境改善資材となります!」
そして、水脈を掘ります。
お施主さん自身も参加しての作業。
そして、作業の合間はお施主さんの手作りのおやつと食事の数々。
お弁当を買ってきていただいたのかと思いきや、すべて奥様の手作り、
作業の合間の食事は本当に楽しみでした。
それから、笹に包まれたこの地区のおやき。
かぼちゃ、なす、にら、卯の花、あんこ・・・色んな味が楽しめます。
これは、今まで食べたおやきの中でダントツでNO1でした。
という事で、2週間に渡る講座工事も完成。
既存の庭を補修しながら、水脈を整備し、木を植える。
とても歩きやすくなった階段。
今までの階段を少し手直しをして、直線だった階段を曲線にしました。
デッキの中と前に植栽をしました。
2日目の講座の後の集合写真。
草刈りや水脈整備、グランドカバー・・・。
少しずつでも、我々の活動が広まっていけばと思います。
そして、今後の予定です。
今週末、6月23日(土)、埼玉県寄居町の川の博物館にて、
~かわはくで緑に親しもう~ お家に緑を持って帰ろう
というイベント内で、ミニ盆栽づくりワークショップを開催します。
申し込みは不要、、金額は1,000円~。
http://www.river-museum.jp/event/cat74/post-396.html
そして、6月30日(土)は、大地の再生講座in中央園芸の開催です。
2016年秋の矢野さんを招いての大地の再生講座in中央園芸から1年半。
会社の圃場(植木畑)は、いまだに試行錯誤しながら、進化を続けています。
中央園芸の圃場にて、理想的な植木畑づくりと植栽管理の仕方。
矢野さん自身も熱望していた企画です。
風の草刈り、風の剪定、そして、以前稲城の講座の時に初めて見て衝撃を受けた、植木の掘り取り・・。
圃場に水脈を通し、さらにこの植木の移植方法をマスターすれば、植木の移植がほぼ1年中行うことができます。
*内容はプロ向けですが、一般の方でも参加できます。
以下、詳細になります。
日時 6月30日(土) 9:00~18:00(時間は変更することがございます。ご了承ください)
集合場所 JAふかや・用土支店 (中央園芸すぐ横) 埼玉県大里郡寄居町用土1793−1
※実作業は、 (株)中央園芸の圃場にて行います
予定している講座内容
*植木生産の圃場メンテナンス、樹木の移植、風の剪定、風の草刈り、水はけの悪い畑の改善など
講座費用 ①一般 6000円(昼食付)
②造園連会員、JAふかや出荷部会、青年部、4Hクラブほか、
寄居町在住、在勤の方 4000円(昼食付)
持ち物:腰道具、タオル、帽子、飲み物など。
移植ごて、のこぎり鎌、三本鍬(くわ)などあればご持参ください。
服装:作業着、雨具、長靴、手袋など。
タイムスケジュール
9時 JAふかや用土支店2階 集合、受付
9時30分 講座開始
9時30分~11時頃 座学
座学終了後、中央園芸圃場へ移動し、圃場の現状説明
12時~13時 昼食
13時~17時 実作業 (途中休憩あり)
17時~18時 質疑応答、まとめ
18時解散(時間は延長することがございます。ご了承ください。)
定員:30名程度(予定)
申し込み
〇参加者氏名 〇住所 〇当日連絡の取れる電話番号 〇交通手段(車か電車か)
〇領収書希望の方は宛名
*造園連組合員や寄居町在住の方は、お知らせください。
以上を明記し、以下のメールにて受け付けます。
締め切りは6月28日(木)まで、(定員になり次第、受付は終了させて頂きます。)
*ご不明の点がありましたら、メールか、担当の水谷までお問い合わせください。
主催: 株式会社 中央園芸 埼玉県大里郡寄居町用土2308-2 担当:水谷(080-3019-6097)
毎日全国を飛び回る矢野さん自身も、現場の先頭に立って講座をやるのは、あと半年くらいかと先日の総会でも言われました。
貴重な中央園芸でも講座の機会をお見逃しなく!
それから、僕も参加した屋久島での2回目の講座の事は、著作家の大内正伸さんがブログでまとめています。
大地の再生講座がよくわからない方、
または、水脈整備、風の草刈りなど技術的な解説もとてもわかりやすいです。
読みごたえがあり、素晴らしいブログですので、是非ご一読を!
⚪︎座学&1回目の改善後の観察:https://iroridanro.net/?p=35287
⚪︎小杉谷集落跡地へ前編:https://iroridanro.net/?p=35413
⚪︎小杉谷集落跡地へ後編:https://iroridanro.net/?p=35418
⚪︎一湊エコビレッジ前編:https://iroridanro.net/?p=35407
⚪︎一湊エコビレッジ後編:https://iroridanro.net/?p=35481
⚪︎アペルイ家周り改善前編:https://iroridanro.net/?p=35524
⚪︎アペルイ家周り改善後編:https://iroridanro.net/?p=35599
⚪︎アペルイ家周り改善おまけ:https://iroridanro.net/?p=35612
⚪︎棚田再生プロジェクト前編:https://iroridanro.net/?p=35623
⚪︎棚田再生プロジェクト作業後:https://iroridanro.net/?p=35549
また、大地の再生講座の今後の予定になります。
https://www.facebook.com/daichisaisei/
いつも、ブログを読んでいただきありがとうございます。
まだ、お伝えしたい事はたくさんありますが、また次回のブログでご紹介します!