うつ病夫婦のNGな会話 | うつ病で精神障がい者だけど前向きに生きてやる!

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精神障がい者なのに働いてるのが奇跡?のうつ病伊達誠です。うつ病の辛い気持ちを分かってほしいので、正直な気持ち書いていきます。

●うつ病夫婦のNGな会話

 

 

こんにちは。伊達誠です。

 

今回は、うつ病の人が家族の中にいる場合の、NGな会話を集めました。

 

 

分かりやすいように、今回は夫がうつ病で、その夫に対して、妻がNGな返答をしてしまうという、形式にしています。

 

もちろん、反対に妻がうつ病の場合も、同様です。

 

 

うつ病の人が、こんな返答をされたら嫌だ、逆効果だという会話内容です。

 

さらに、なぜNGで、どう対応したら良いかについても書きます。

 

是非、参考にしてください。

 

 

 
 
ぼんやりしていて、何も手に付かない夫に対して・・・
 
(夫)「何も手に付かない~」
 
(妻)「気分転換に、散歩でもしたら」
 
 
何も手に付かないのは、典型的なうつ病の症状です。
 
こんな時、「〇〇でもしてみたら」という返答はNGです。
 
 
うつ病の人は、何もできない時があるのです。
 
うつ病の人が、こんなことを言われたら、精神的に負担がかかります。
 
 
うつ病の人は、何にもできない自分を、責めてしまいます。
 
余計に辛くなり、症状が悪化します。
 
このような場合は、「体調は大丈夫?」と、いたわる言葉が欲しいです。
 
 
食欲が落ちている夫に対して・・・
 
(夫)「あまり食べられない~」
 
(妻)「食べないと元気が出ないよ」
 
 
この妻の返答は、一般論です。
 
風邪で寝込んでいる人などには、言っても構わない言葉です。
 
 
うつ病の人は、食欲が全く無くなったり、胃の不快感で食べられない人が、多くいます。
 
私も、ほとんど食べられなくなった経験が、何度もあります。
 
 
食べることを、無理強いする返答はNGです。
 
また、放っておくのもNGです。
 
 
消化の良いメニューを用意して、見守るのが正解です。
 
ご飯をおかゆにしてもらえると、かなり助かります。
 
 
希死念慮が強い夫に対して・・・
 
(夫)「もう、死にたい」
 
(妻)「何バカなこと言ってるの!」
 
 
希死念慮(きしねんりょ)は、自殺願望という言葉に置き換えると、うつ病でない人にも、分かりやすいと思います。
 
うつ病の症状が軽くても、希死念慮は、うつ病の人の頭の片隅にあります。
 
うつ病が重症な場合は、希死念慮が強く出ます。
 
 
「もう、死にたい」と言葉を口にしている場合、かなり重いうつ状態だと考えられます。
 
本人にとっては、死ぬほど辛い状態であり、本気です。
 
 
「死にたい」という言葉を、軽くあしらったり、強い口調で叱ったりするのはNGです。
 
本人は、否定されたと感じ、孤独感を深め、病状が悪化します。
 
場合によっては、本当に自殺してしまうこともあります。
 
 
「死にたい」という夫に対して、妻は「辛いのね」と、寄り添ってほしいです。
 
そして、夫の話をじっくり聴いて、理解を示し、最後に「絶対に自殺はしない」と、約束を交わすのです。
 
 
うつ病の人は真面目なので、交わした約束は、絶対に守ろうとするので、効果があります。
 
症状が良くなったら、「私は絶対に自殺はしません」と、宣約書を書いてもらうのも、良いですね。
 
 
薬をやめたい夫に対して
 
(夫)「もう良くなったから、薬やめようかな」
 
(妻)「そうだね。薬の飲みすぎも良くないからね」
 
 
うつ病の症状が、良くなったからといって、自己判断で薬を飲むのをやめるのは危険です。
 
なので、「薬やめようかな」という夫に同調する、妻の返答はNGです。
 
うつ病は、再発しやすい病気なので、自己判断は危険です。
 
 
薬をやめたいと言う夫に対しては、「次の受診日に、先生に相談してみようね」と、返してほしいです。
 
うつ病の症状が、明らかに良くなっているのに、医師が減薬に応じない場合は、医師に問題があります。
 
そのような場合は、他のクリニックを受診して、セカンドオピニオンを聞いてみるのも、一つの方法です。
 
 
ベッドから起きられない夫に対して・・・
 
(夫)「最近、起きる気力もない~」
 
(妻)「そんなに寝てばかりだと、治るものも治らないよ!」
 
 
うつ病の場合、起きられないことを責めるのは、大NGです。
 
うつ病は、精神的に辛いだけではなく、身体的にも辛いのです。
 
ダルいのです。
 
 
うつ病になったら、動けない時は、本当に動けないことを、理解してほしいです。
 
起きて来られない夫には、「お茶が入ったよ」とか、「ご飯できたよ」などと、さりげなく声を掛けて、起床をうながします。
 
説教やアドバイスよりも、うつ病を理解して、寄り添うことが大切です。
 
 
今回は会話形式で、うつ病の人へのNG返答を紹介しました。
 
夫婦や家族に限らず、うつ病の人と接する全ての人に、覚えてほしいです。